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本好き人の365日

二月の本棚 4 『吟遊詩人ビードルの物語』

2009-02-28 21:40:00 | ハリー・ポッター
有名な『ぺちゃくちゃウサちゃんとぺちゃくちゃ切り株』のお話はご存知ですか?

ご存じない?

もしかしてあなたは『白雪姫と七人の小人』とか、『シンデレラ』を聞かされて育ったのでは?
それはよかった♪
あなたは魔法使いに育てられたわけではないんですね☆

さて今回は、魔法使いに育てられた子供なら誰もが知っているお話。
J・K・ローリングの

『吟遊詩人ビードルの物語』

をご紹介しましょう☆

タネ明かし♪
『吟遊詩人ビードルの物語』とはJ・K・ローリングのベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの中に出てくる一冊の本です。

物語の中では、偉大な魔法使いダンブルドアから、主人公ハリー・ポッターの親友ハーマイオニーに贈られた本として、最終巻に登場します。
その本が、なんと実際に出版されているのです☆

魔法使いの子供なら、幼い時に誰もが聞かされた物語♪

「魔法使いとポンポン跳ぶポット」
「豊かな幸運の泉」
「毛だらけ心臓の魔法戦士」
「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」
「三人兄弟の物語」

それぞれの物語に、アルバス・ダンブルドアのコメントが寄せられています☆

最初、この『吟遊詩人ビードルの物語』は作者の手書きで、イラストも作者自身が描いて7冊だけ作られ、6冊は友人に贈られ、7冊目は子供達を救う慈善団体に寄付されたそうです。

「ハリー・ポッター」の人気を考えたら、寄付されたその一冊にどれほどの価値が付いたことか!

今回のこの本は、新たにダンブルドアのコメントなどを加えて、物語として仕上げたもので、出版社が著者の版権料の全額をCHLG(児童ハイレベル・グループ)の慈善事業に寄付するという形で出版が実現したそうです。CHLGというのは著者も参加している慈善団体だそうですが、こうして富を得た者が社会のためにお金を還元するというのはいいことですね♪
うちの国の議員さんたちにも見習って欲しいなぁ★

それぞれの物語は読み物としてそれだけで面白いのですが、「ハリー・ポッター」を読んでいるともっと楽しめると思います♪

三人の魔法使いの兄弟が、旅の途中で出会った「死」
「死」は三人の魔法使いに何でも望む物を贈るといいますが、上の二人の兄と違って末の賢い弟は意外な物を望みます。
さて、それは何だったのでしょう?

こういう本があるっていうのはファンにとっては嬉しいですね♪

『眠れる森の美女』や『かぐや姫』の物語も素敵だけれど、たまには、魔法使いのお伽話に耳を傾けては見ませんか☆









J・K・ローリング  著
松岡 佑子  訳
静山社


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