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一月の本棚 3 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

2009-01-28 23:58:00 | ハリー・ポッター
J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズは、全7巻の物語です。

第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』
第2巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
第3巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
第4巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
第5巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
第6巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』

ハードカバー版は4巻からは上下2冊構成。
現在は携帯版といって、少し小さなサイズでお値段も少しだけお得な物が発売されていますので、手に入り易くなりました。
といっても、やっぱりできればもう少し、値段設定を低くしてもらえるとありがたいんですけどね☆

11歳になるまで、自分が魔法使いだとは知らずに、親戚の家で孤独に育ったハリー・ポッター。

ハリーは憶えていませんが、彼がまだ1歳の時、彼と魔法使いだった彼の両親は闇の魔法使いに襲われ、ハリー1人だけが生き残りました。
そして、その時何かが起こり、闇の魔法使いは力を失います。

全編を通して、ハリーの成長と、力を取り戻そうとする、この闇の魔法使いとの戦いが描かれる「ハリー・ポッター」シリーズ。
底辺に流れるのは、人間の心の闇。愛と友情ですが、ハリー自身はそんな”愛”なんてあやふやなものより、ちゃんとした答えが欲しいと思うこともあったりして、若き魔法使いの苦悩などものぞかせます。

もちろん、それだけではありません。
人間社会と共生しながらも普段は隠されている魔法社会。
魔法使いの学校「ホグワーツ魔法魔術学校」に入学することになるハリーの学園生活。
あふれんばかりの宿題に難しい試験。
空飛ぶ箒(ほうき)に乗ってするスポーツ”クィディッチ”。

時には笑いをさそう魔法の数々。
様々な魔法の道具に不思議な魔法生物たち。
もうここには書ききれないくらいたくさんの要素が詰まった作品なんです!

もちろん成長するハリーにはロマンスだって待っています♪

ふられたり、媚薬を盛られたり、ケンカしたり、友達のイチャつく姿に辟易したり、キスしたりと、ハリーも大忙し☆

そんな魅力にあふれた「ハリー・ポッター」シリーズですが、数々の謎も隠されています。

なぜハリーは生き残ったのか?
なぜ闇の魔法使いは死なないのか?
裏切り者は誰?

さて、今回は、そうした謎の一つが解ける、第3巻。

『ハリーポッターとアズカバンの囚人』

をご紹介しましょう☆

「アズカバン」というのは、魔法使いの犯罪者を収監しておくための監獄です。そこには吸魂鬼(ディメンター)と呼ばれる、空飛ぶ恐ろしい人ならざる看守たちがいて、難攻不落、脱獄不可能と言われていました。それなのに、なんとそこに囚われていた大量殺人犯、シリウス・ブラックが脱獄してしまったからさあ大変。

彼はハリー・ポッターを襲った闇の魔法使いの仲間だと目されていて、ハリーの命を狙っているのではないかと憶測が飛び交います。

ホグワーツに配備される吸魂鬼(ディメンター)。
新しくやってきた「闇の魔術に対する防御術」の先生。
守護霊の呪文に、狼男。
ロンドンの街を疾走する、迷子の魔法使い、魔女たちの緊急お助けバス、「夜の騎士バス」(ナイトバス)

今回ハリーは、自分の両親が襲われる原因となった、ある裏切りの真相を知ることになります。

そして気になる予言。

   …闇の帝王は、召し使いの手を借り、再び立ち上がるであろう…

隠された謎がしだい明かされていくのも「ハリー・ポッター」シリーズの魅力☆

ストーリー的には、しだいに暗い影がハリーたちに迫ってきますが、私個人としては、毎回登場する食事シーンが楽しみ♪

とにかく、どっさり!
とにかく、食べる食べる!!

たくさんの生徒が並ぶ長テーブルに、一瞬にして大量の食事が出現するシーンは圧巻です!

スープにサラダにポテトにチキンにローストビーフに、え~と、他いっぱい♪

もちろんその後には大量のデザートが現れるのです♪♪

魔法っていいなぁ~

ま、大広間の真下に厨房があって、屋敷しもべ妖精たちがせっせと料理しているんですけどね☆

あまりにおいしそうなので、なんだか作者の願望が反映しているみたいに思えてしかたありません♪
やっぱり子どもはどんどん食べないと!

さて、力を取り戻すのは闇の陣営ばかりではありません。
今まで同様、ハリーを支えてくれる親友、ロンに、ハーマイオニー。そして、今回、ハリーにとって、とても大切な出会いも待っています。

生きる意欲、幸福な思いを吸い取るといわれる吸魂鬼(ディメンター)。それに対抗する手段は、一番幸せだった想い出を、心に満たすこと。

魔法が使えなくたって、自分を奮い立たせることはできるはず。
幸せな感情を想い出す…

はたして、シリウス・ブラックの狙いは何なのか?
吸魂鬼(ディメンター)にキスされるとどうなるのか?
まさに時間との戦い!

この巻で13歳になるハリー。

ハリーの成長を、どうぞご自身の目でお確かめ下さい☆

















J・K・ローリング  著
松岡 佑子  訳
静山社


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