以前は、美術館に行くのが、一つの楽しみであった。
最近は、一所に大人数でいるのが、苦手になった。
多分に、精神的なものもあるのだろう。
息苦しくなって、名画に会う楽しみも失せてしまう。
混雑がなく、いい美術館として思い出したのが、
山種美術館と根津美術館。
いずれも、一度訪れて気に入っている。
あらかじめ催しものについて調べて見た。
山種美術館では、『川合玉堂展 ー 四季・人々・自然 ー』(没後60年記念)
根津美術館では、『鏨の華 (たがねのはな) ー 光村コレクションの刀装具 ー』
山種美術館の往路は、坂道になっていて、美術館に入る前に疲れた。
喫茶室で、まず休憩。
そのあと、展示会場を巡る。
10年前に行ったときには、美術館所有の名画にたくさん出会った。
今回は、川合玉堂の作品の数々。
なんの違和感もなく、ごく自然な形で心に寄り添ってくれる作品。
古風なようで、古びない風雅な趣を覚える。
根津美術館では、紅葉を眺めながら、軽い昼食をとることも考えていた。
美術館そのものが芸術的であり、広い庭の眺めもいい。
『鏨の華』には、あまり興味を感じなかったが、
展示物に接し、細工物に込められた、手を抜くことを拒否した技に感動した。
ゆったりとのぞき込んで眺めることができ、
細やかな技は、拡大鏡で見ることができるようになっていた。
以下は、私の撮った根津美術館の趣。
この風景を眺めながら、昼食。
美術館、それぞれの入場券。
ホテルから眺めた朝の光景。
日比谷公園と皇居のあたりを遠望しつつ。
ホテルのロビー。
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