ぶらぶら人生

心の呟き

一泊の旅 (<第一ホテル東京>の窓から)

2008-12-01 | 旅日記
 29、30日の二日間、一泊二日の旅に出た。
 28日には、松江に行く用があったので、三日間、外出が続いたことになる。

 例年12月初旬に予定している師の墓参を早め、ついでに二つの美術展を見てきた。
 ホテルは、いつもの<第一ホテル東京>。
 このホテルは新橋にあり、羽田に着くと、まずホテルに直行して荷物を置き、身軽に行動できる便利さがある。

 墓参を済ませ、フェルメール展を観て、5時過ぎホテルに戻った。
 「宿泊客の都合で、いつもより少し広いお部屋になっております」
 と、案内されたルームは、エレベーターからは遠い、角の部屋であった。
 ただ広いだけでなく、調度の種類が多いし、立派である。浴室も広く、カーテン付きの窓からは、大都の夜景が眺められるのだった。
 湯船につかりながら、カーテンを少し上げて、ネオンの夜景と絶え間ない車の流れを眼下に眺め、故里の遥かなることを思う。これも、旅情と言えるのかもしれない。
 航空券とともに宿泊料は交通会社に支払い済みなので、追加料金を請求されることはない。何ゆえに、こんないい部屋にと予期しない幸運をありがたく思いながら、一夜を過ごしたのだった。
 
 朝、二方の窓の一方(東側)が明るんできたので、カーテンを開けてみた。
 ビルの上に、ちょうど朝日の昇るところであった。(写真)
 時計を見ると、6時半だった。

 羽田空港を発つ2時まで、東京は快晴の空であった。
 が、伊丹空港に着くと、雲の多い空に変わっていた。
 乗り継いだ飛行機が、石見空港着陸の直前には、雲はさらに重々しくなり、濃い灰色の塊となって空を覆っていた。それを突き裂くようにして、水平線に陽は沈もうとしていた。日の出に比べれば、静かな、目に穏やかな輝きであったが、美しさにおいては、引けを取らない夕日であった。
 昨日は、日の出を東京のホテルの窓から眺め、石見の海に沈む落日を機上から眺めて、短い旅を終わったのであった。 
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