ぶらぶら人生

心の呟き

行きはよいよい…

2011-10-13 | 散歩道
 前回、散歩に出かけたのはいつだったのか?
 <散歩道>(カテゴリー ジャンル)を開けてみると、3月18日であることが分かった。
 海辺に向かう道を歩けば、鶯の声が聞けるのではないかと出かけた散歩だった。

 それ以来半年余りが経った。
 昨日の午後、急に散歩を思いたった。
 体力の弱りが少々気になって。

 万歩計をつけ、午後の日差しが弱まるのを待って出かけた。
 前回と同じ道を歩けば4キロはありそうだ。往復を考えると、自信がない。そこで、駅前のポストへ郵便物を投函した後、最短距離で海辺に下りてみることにした。

 歩くことを怠っているうちに、脚力や体力がかなり衰えたらしく、帰り道は足が重かった。
 「行きはよいよい、帰りはこわい」の言葉通り。
 万歩計は、5700歩を刻んでいた。
 外歩きの時間は、ちょうど1時間。(3時半から4時半まで)

 かなり疲れたけれど、久しぶりの散歩は心地よかった。
 野菊に止まる蝶を眺めたり、ほのかな香に誘われて、そこに銀木犀を見つけたり…。
 コスモスは、あちこちの空き地でそよいでいたし、畑には以前見たことのある紫の名を知らぬ花が相変わらず咲いていたし…。(下の写真)

    

    

 土田の浜に下りると、海辺で遊ぶ親子の姿があった。
 砂遊びを楽しんでいる様子だった。
 が、それにも飽きたのか、立ち上がると、波打際に向かった。父親と一緒に。
 たちまち、打ち寄せる波が幼子の足を捉えたらしく、悲鳴に近い驚きの声が聞こえた。
 2歳くらいの幼子の心に、楽しさと共に恐怖の体験も、記憶されるのだろうか。

 私は、はるかな位置に佇んで、親子の姿を眺めた。

      

 帰途、弾む息を整えるために、勝手に名づけた<トランペットの丘>に足を止め、海原を眺めた。
 秋日和の一日。
 気温はかなり高く、水平線は霞んでいた。
 沖にある高島は、島影を曖昧にしていた。
 
 散歩を日課としていた5年前に比べると、散歩道は、概して寂しくなっていた。
 一時みごとだったエンジェル・トランペットの数も減っていたし、毎年サクランボをたくさんつけて楽しませてくれた早咲きの桜も(数本はあったのに)、みな姿を消していた。
 人界も自然界も、絶えず変化するのが道理らしい。

 が、浜辺のトベラは、今年も実をつけていた。
 やがてはじけて、赤いつぶつぶの実が、たくさんのぞくだろう。 

    
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