ころころ変わる天気だった。
朝食の後、
窓外の風景が
妙に暗い。
窓辺に立ってみると、
淡い雪景色。
一瞬のうちに降り積んだらしい。
ほどなく消える、はかない雪ではあったけれど。
お昼には、
天気予報どおりの晴れとなる。
ぽかりぽかりと漂う雲。
春めく陽気!
風景も、人の心も、明るんでくる。
5号室のKさんがドアをノックし、
「夕陽がきれいですよ」と教えてくださった。
南廊下のルーフバルコニーに急ぎ、
落日を眺める。
2月の夕陽は、
まるで日の丸。
赤色で塗りつぶされた円形であった。
(写真では、白っぽく見えるのはなぜだろう?
私の見た落日は、縁取りの赤で塗りつぶされていたのに!)
「6月の夕陽が一番きれいです」
と、Kさん。
6月の夕陽を楽しみ生きよう。
刻々と沈む速度の速いこと!
あっけなく山の端に隠れてしまった。