ぶらぶら人生

心の呟き

4月の庭 (花々と栢野紀文氏の作品)

2013-04-06 | 草花舎の四季
 過日3日、郵便局からの帰り、草花舎に立ち寄った。
 なんとも寂しい桜の花を見上げたあと、庭を一巡した。鶯の声を聞きながら。

      

 当地の桜は、二、三分咲き? のまま。
 これ以上、花数は増えない模様だ。すでに葉の若い緑が見え始めている。
 山桜は、小山に春の賑わいを見せているのに。
 なぜこの地だけ? と不思議だ。
 鵯(ひよどり)が、花芽を食べてしまったというのだが…。
 近所の桜も、みな同じ。

 鵯は、わが家の庭にも、よく来ている。
 人の気配に敏感で、ドアを開けると、すばやく姿を消す。みごとな低空飛行で。
 花見の楽しみまで奪う鳥を憎みたくなるけれど、鵯も生きてゆかねばならぬ。
 鵯には鵯の都合があるのだろう。

 昨日、定期的な浄化槽の点検に、いつもの検査員の方が来られた。
 検査員は、海辺に住む私と違って、山間に住んでおられる。
 <咲かない桜>の話になった。

 やはり木のてっぺんには、花が少ないそうだ。
 「蕾を、鷽(うそ)が、食べたらしいですよ」
 との話。
 「鷽? 鵯ではないのですか?」

 私は鷽を知らない。見た記憶がない。
 ただその名を知らぬまま、目にしたことはあるのかもしれないけれど。
 「鷽」だと自覚していないだけのことかも知れない。

 鷽といえば、大宰府の「鷽替え神事」として、その名に親しんできた。
 歳時記によると、鷽は、<春の季語>。
 その解説文には、「桜の芽が好物で、桜の名所によく群れている。」とある。

 果たして、鵯のいたずらか、鷽のいたずらか?

         
          鵯(野鳥の本より)      鷽(左に同じ)


 爛漫の桜は、専らテレビ画面で紹介される、名所の桜を眺めるばかり。


 以下は、3日、草花舎の庭を彩っていた花々。

  

  

  

  

                         
                早くも、八重山吹も咲いて


 栢野紀文氏の器でコーヒーを飲み、ケーキをいただく。

      

 栢野作の花瓶に活けられた花は、山躑躅など。
   

  

 草花舎では、いろいろな人にお会いする。
 その中で、最も若いお客さま。写真は、その後ろ姿。
 この一葉の写真から、歳を言い当てるのは難しい?

           
コメント
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