ぶらぶら人生

心の呟き

忘れ雪

2011-03-04 | 身辺雑記
     

 昨日は、思いがけない<春の雪>となった。
 はかなく消える雪ではあったけれど、ひととき木々の葉が雪を着た。(写真)

 俳句の季語としては、<雪の果>とも言われる。
 <忘れ雪>とか<名残り(の)雪><雪の名残>という呼び方もされる春の雪。
 <淡雪>も同じく春の季語である。
 雪の表現には、<風花(かざばな)>(冬の季語)という言葉もある。
 私は、この言葉が好きだ。
 美しい語だが、真冬の厳しさを潜ませている。

 先月、民放の番組(美術館巡り「大倉集古館」)で、横山大観の四季の絵を観た。
 冬の画題が、<雪餘(余)>となっていた。
 その折、<雪餘>は<雪後>と同義であることを確かめ、さらに「余」という漢字には、<あまり>の他に、<~のすえ、~のあと>の意味もあることを確かめた。
 
コメント
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