昨日は、思いがけない<春の雪>となった。
はかなく消える雪ではあったけれど、ひととき木々の葉が雪を着た。(写真)
俳句の季語としては、<雪の果>とも言われる。
<忘れ雪>とか<名残り(の)雪><雪の名残>という呼び方もされる春の雪。
<淡雪>も同じく春の季語である。
雪の表現には、<風花(かざばな)>(冬の季語)という言葉もある。
私は、この言葉が好きだ。
美しい語だが、真冬の厳しさを潜ませている。
先月、民放の番組(美術館巡り「大倉集古館」)で、横山大観の四季の絵を観た。
冬の画題が、<雪餘(余)>となっていた。
その折、<雪餘>は<雪後>と同義であることを確かめ、さらに「余」という漢字には、<あまり>の他に、<~のすえ、~のあと>の意味もあることを確かめた。