ぶらぶら人生

心の呟き

ジューンベリーとダンシングクイーン

2010-04-10 | 身辺雑記
 暖かな一日だった。
 喜寿の記念樹<ジューンベリー(正式名は、アメリカザイフリボク)>の花が開いた。
 今朝は、蕾だったのに、午後、庭に出てみると、添付写真のように、なんとも可憐な花弁を開いていた。

 毎年、宅急便クロネコで求めるアマリリスの鉢にも、花がひとつ開いた。
 <ダンシングクイーン>と命名されている。あと二つの蕾がついている。
 写真の後ろ側にある、もう一つの鉢の方は、生育が遅れた。それでも、蕾が一つついている。
 しばらく楽しめそうである。

           ジューンベリー

                  アマリリス(ダンシングクイーン)
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山桜

2010-04-10 | 身辺雑記
 先日、倉嶋厚著『日本の空をみつめて』を読んでいて、若山牧水の歌に出合った。
 過日のブログ<寸感>に、その歌を引用した。
 久しぶりに若山牧水の歌を口ずさみたくなって、蔵書中から牧水関係の本を取り出して読んだ。

 若山牧水の歌集に『山桜の歌』(大正12年5月刊)がある。その中の<山ざくら>の項には、若き日に諳んじた歌が収められている。

    うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かんとすなり山桜花
    うらうらと照れる光にけぶりあひて咲きしづもれる山ざくら花
    山ざくら散りのこりゐてうす色にくれなゐふふむ葉のいろぞよき

 上記の歌を含む<山ざくら>の歌23首は、<三月末より四月始めにかけ天城山の北麓なる湯ヶ島温泉に遊ぶ。附近の渓より山に山桜甚だ多し。日毎に詠みいでたるを此処にまとめつ>と詞書にあるとおり、湯ヶ島温泉の周辺で詠まれたものである。

 今日、もう一度、山桜の木の下に行ってみた。
 4月6日に見たときには、葉も艶やかで、花も生気に満ちて輝いていた。
 今日見ると、大方の花は散って、<うす色にくれなゐふふむ>葉となっていた。
 無数の花びらにより、地面には点描画が描かれていた。

           4月6日

           4月10日

           4月10日 落花模様

 私は、山桜といえば、<うすべにに葉はいちはやく萌えいで>るものとのみ思っていた。
 若山牧水の歌が、私の山桜像を作り上げていたのだ。
 ところが、昨日、立原正秋の随想「山桜の頃」(日本の名随筆65『桜』所載)に、次の文章があって、私の思い込みの間違いに気づかされた。

 <四月初旬が山桜のさかりである。山桜の葉は赤っぽいのもあれば緑色のもある。花も白、うすくれない、とある。>

 パソコンでも確認して、立原正秋の言葉どおり、山桜には種類がたくさんあることを知った。
 私は添付写真の桜木のみが山桜だと、この年になるまで信じ込んでいたようだ。

 これと類似の信じ込みは、他にもたくさんあるのだろう。
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