nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

中田永一 くちびるに歌を

2014-01-04 16:00:50 | 本・雑誌・ドラマ
今年の読書は、こちら、中田永一さんの くちびるに歌を でスタート。
以前娘が図書館で借りて読んで、涙が止まらず
どうしてももう一度読みたくなって買った感動の作品だと聞き、楽しみに読んでみました。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
長崎県五島列島のある中学校に、産休に入る音楽教師の代理で「自称ニート」の美人ピアニスト柏木はやってきた。
ほどなく合唱部の顧問を受け持つことになるが、彼女に魅せられ、男子生徒の入部が殺到。
それまで女子部員しかいなかった合唱部は、練習にまじめに打ち込まない男子と女子の対立が激化する。
一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓十五の君へ~」にちなみ
十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課した。
そこには、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた。

地方の島の中学生たちにも、勉強に、部活に、友情に、男女の対立に、恋にと
それぞれが抱える悩みやときめきがあって、キラキラと輝く青春があります。
僻地であるがゆえに、進路の選択に関しては都会の子供たち以上に大きな決意をしなくてはいけません。
そんな島暮らしの中で、合唱部員たちがコンクールを目指して試行錯誤しながら頑張る姿と
それぞれの抱える家庭環境や、自分ではどうすることもできない渦に巻き込まれもがく姿とが、交差しながら物語が進みます。
彼らが歌う課題曲、アンジェラ・アキさんの 手紙~拝啓十五の君へ~ が、ずっと脳裏をぐるぐる回って涙を誘い
途中に絡められた小さな伏線が、最後に大きく弾けた時には
何とも言えない清々しい感動が舞い降りてきて、本当に素敵な物語でした。

実は読み終わってから知ったのですが、中田永一さんって
奇しくもちょうど一年前に読んだ 死にぞこないの青 の作者、乙一さんと同一人物なんだそうです。
深くて暗い深海のような  死にぞこないの青 と、不安や悩みを歌にぶつけて、明るい高みを目指す くちびるに歌を とは真逆の印象を抱いてしまいますが
でもホラー小説と青春小説、両方書けるってすごいですよね。

さて最後に昨年を振り返ってみると、ブログで読書レビューしたものが71冊(雑誌は除いてあります)
それ以外に1冊と、合計72冊の本を読みました。
骨折で動けない時期があったので、いつもの年より読書量は増えましたが
新しい作家さんも開拓でき、分野も幅広く読めたのではないかと思っています。
今年も特にノルマは課しませんが、出来るだけ読書タイムを確保して多くの本を読んでいこうと思います。





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