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おおかみこどもの雨と雪/2012年日本

2012年08月15日 22時49分35秒 | 映画鑑賞
■おおかみこどもの雨と雪/2012年日本
■監督:細田守
■脚本:奥寺佐渡子、細田守
■キャスト(声の出演)
 宮崎あおい、大沢たかお、菅原文太、
■ストーリ
女子大生の花は、大学の教室で出会った男性と恋に落ちる。彼は自分がニホンオオカミの末裔、「おおかみおとこ」であることを告白するが、花はそれを受け入れ、ふたりの子供を産む。産まれた姉「雪」と弟「雨」は狼に変身できる「おおかみこども」だった。しかし雨の出産直後、彼は事故で亡くなってしまい、家族の幸せな日々に終止符が打たれる。おおかみこどものきょうだいを抱えた花は、豊かな自然の残る田舎に移住することを決意する。
「私が好きになった人は、"おおかみおとこ"でした。」
「私は、この子たちと生きていく。」

■感想 ☆☆☆☆
映像と音楽の美しい映画でした。おおかみこどもたちが野山をかけめぐる場面は、その速度や空気、景色を自分のことのように感じられる迫力でした。映画館で見て本当によかった。久々に「映画館で見るべき映画だったな」という映画を見た気がします。

そして、どうしようもなく切ない映画でした。「生きる」って何だろう?「誰かと寄り添って生きる」ってどういうことだろう?ということをひたすらに考えさせられる映画でした。人生たった一度の恋。その恋の思い出を大切に抱え込んで生きていける花はすごいと思うし、きっとすごく幸せなことなんだろうな、とも思うけれど、それでも、私にとっては身を切られるような切なさ、寂しさを感じるラストでした。きっと私は、「ずっとひとり」に慣れているからこそ、「誰かと寄り添い、心を許しあった後に突如、その幸せを奪われる孤独」がこわいのだと思います。ずっとひとりだったら知ることのない喜びを知ってしまって、だからこそ、得てしまう寂しさ。その寂しさの計り知れなさに胸をつかまれたまま、ラストを迎えました。

いろんな選択があって、今の私がある。いろんな選択が今の私を形成している。
そういうことを考えさせられた作品でした。


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