のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

道案内はお任せください。

2008年09月15日 12時05分33秒 | 日常生活
通勤にバスを利用するようになって1ヶ月以上、経ちました。
なぜかバス乗り場にて、道を聞かれることの多いワタクシ。
けれども、ワタクシもバス利用初心者なのです。
なかなかかっこよく回答できません。

先日も、バス乗り場で並んでいると
「福岡大学薬学部に行きたいんですけど、
 どのバスに乗ればいいですか?」
と案内を求められました。

福岡大学!分かる!分かります!
ワタクシの数少ないレパートリーのひとつです。
ここの乗り場に来るバスだったら、どれに乗っても大丈夫です。
「六本松」というバス停で降りたら、すぐ目の前にありますから。

と笑顔で教えて差し上げました。
しかし、本当にこの乗り場にくるバスが
すべて六本松に行くのか、とっても心許ないので
やって来るバスをしっかりチェック。
六本松行きのバスに乗ってしまえば、後は楽チンなのです。
なんてったって、六本松で降りたらすぐ目の前が九州大学ですから。
でもね。
旅人さんの不安な気持ちはよく分かるのです。
まして、バス。
ワタクシ、電車よりバスのほうが苦手なのです。

というわけで、旅人の気持ちになって、
バスを降りてからの風景を思い浮かべてみました。

うん、大丈夫!
やっぱり降りたらすぐ目の前が九州大学!
迷いようがないわ。



・・・あれ?
聞かれたのは福岡大学じゃなかったっけ?
福岡大学の薬学部じゃなかったっけ?
しまった!間違えたー!
九州大学教えちまったよ。
福岡大学の場所を聞くなんて、確実に福岡に不案内な人なのに。
福岡への旅人だと思うのに。
道案内どおりに行ったのに、間違った場所にたどり着いたなんて、
確実に福岡のイメージダウンだわー。どうしよー!

と、あたふたしているうちに、六本松行きのバス到着。

やばい!!
絶対にさっきの人、あのバスに乗ってるよ!
どーしよ、どーしよ。

ほんの少しの逡巡直後、バスに向かって猛ダッシュするワタクシ。

「すみませーん!!」
と叫びながらバスに乗り込んだワタクシに、
「なんですか?」
と律儀に答えてくれる運転手さん。
「あ!違うんです!」
と、答え返すワタクシ。

何がちがうんだか、さっぱり訳分かんないっつーに。
バスの中で「すみません!」と叫ばれたら
どの運転手さんも自分だと思うに決まってるっつーに。

と、自分で突っ込みを入れつつ、先ほどの旅人を探して
きょろきょろとバスの中を見渡すワタクシ。

・・・でもね。
ワタクシと来たら、人の顔を覚えるのがとことん苦手なのです。
しかも、道を聞かれた人の顔なんて、そんなに注意深く見ていないのです。
一期一会を軽視しすぎ。
ひとつひとつの出会いを軽んじすぎ。
特徴どころか、服装すら覚えていないのです。
唯一、分かる特徴は、殿方だったことぐらい。
生憎、バスの中は殿方だらけ。
何のヒントにもなりません。

あぁ、あの人はいずこ?どうすれば、見つけられるの?

と、まるで離れ離れになった想い人を探しているかのように
熱いまなざしでバスを見渡すワタクシ。
でも、いくら視線に熱をこめたとしても、
みつからないものは見つからないのです。
とは言え、見つからないと困る!(旅人のほうが)
えーい!!一か八か!

「私としゃべったこと、ある人ー!」




・・・言い訳をするのならば。
時間の余裕がなかったのです。
それに伴い、精神的な余裕も奪われたのです。
あと5分、バスの到着が遅ければ。
もっとオトナちっく、かつかっこいい対処ができたと思うんだけどなー。

と、悔しがるワタクシに友人が不思議そうに尋ねました。
「ねえ、その状況でオトナちっくな対応って、どんなのよ?」




・・・あともう少し、時間をください。
次回のために考えておきます。

紫蘭の花嫁/乃南アサ

2008年09月15日 12時01分35秒 | 読書歴
70.紫蘭の花嫁/乃南アサ
■ストーリ
 「あいつから逃げなきゃ。」執拗に追ってくる男の影に脅えつつ、
 逃亡を続ける花屋の店員、三田村夏季。同じ頃、神奈川県下では
 不可解な連続女性殺人事件が起こり、刑事部長・小田垣の苦悩の
 日々が始まっていた。追う者と追われる者の心理が複雑に絡み合い、
 やがて衝撃のクライマックスへ。

■感想 ☆☆*
 それなりにドキドキさせてくれる作品だったものの、作品中盤で
 大体の筋がつかめてしまい、それが非常に残念だった。
 ヒロインとヒロインの周囲の人たちの人間関係があっさりと
 つかめてしまったために、更なるどんでん返しが待っているに
 違いない、と思いながら読み進めたものの、あっけなく終幕を
 迎えた。

 ただ、そう思いながら読み終えようとしたラスト1ページ。
 たった数行ではあるが、「え?!」と驚かせてくれたラスト。
 ただし、ヒロインに感情移入師弟読んでいたため、こんな
 どんでん返しを待っていたわけではないのに、という気持ちに
 させられた。ハッピーエンド希望者にはお勧めできない作品。

冷たい誘惑/乃南アサ

2008年09月15日 11時54分53秒 | 読書歴
69.冷たい誘惑/乃南アサ
■ストーリ
 「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸の
 もやもやが晴れていく」。久しぶりの同窓会で、歌舞伎町に流れ、
 家出少女から受け取った包みの中身はなんと拳銃。なぜか主婦は
 警察に届けない。日常に倦んだ市井の人々を狂気に変えていく
 コルトの魔力を巡る連作短篇集。

■感想 ☆☆☆
 最初の3作品、後半の2作品は、それぞれ時間を前後しながら
 話がつながり、リンクしあっている。連作短編集をつなぐのは
 小さな20口径のコルトオートマチックという拳銃。

 ふとしたきっかけで銃を手に入れてしまったごく普通の人たちが
 銃の持つ力、その力のかもし出す万能感に魅了され、つい拳銃を
 隠し持ってしまう。 心が弱っているときに手に入れてしまった拳銃。
 弱っているからこそ、拳銃を持っているだけで力を得たような
 気持ちになってしまう人たちの気持ちは、ほんのちょっぴり
 理解できてしまう。理解できてしまうからこそ、ごく普通の主婦や
 女子高生、会社員たちが拳銃を隠し持ってしまうという設定が
 決して突拍子もないことではないような気にさせられてしまう。

 どの作品も拳銃の持つダークなイメージとは裏腹に、希望が
 見える終わり方、未来に明るい光がともっているような終わり方で
 読み終わった後にさわやかな気持ちになった。

経済ってそういうことだったのか会議

2008年09月15日 11時45分04秒 | 読書歴
68.経済ってそういうことだったのか会議
      /佐藤雅彦、竹中平蔵
■内容
 経済の動きが直ちに日常生活に反映する時代になったのに、それが
 複雑化して理解を超えるようになってきた現代的な課題を経済学の
 基礎から説明しようとするもの。
 貨幣の正体、株の話、税金の話など10章のテーマに基づいて
 わかりやすく説明している。

■感想 ☆☆☆☆
 経済、政治分野の知識がほどんどない私でも楽しく読み進めること
 ができた。身近なたとえ話で貨幣や株、税金について説明して
 くれるため、「なるほど!」と納得しながら読み進めることが
 できる。
 ただ、私は本当にこういった分野についての知識がないため
 言葉を意味を理解するために、何度も何度も繰り返し読み返しながら
 ページをめくった。言葉は簡単だけれど、理解するのには
 やや時間がかかってしまった。
 今の日本の仕組みがほんの少し分かったようになれた。
 そして、経済って面白いのかも、と経済への拒否反応をほんの少し
 ぬぐうことができた。

さまよう刃/東野圭吾

2008年09月15日 11時37分02秒 | 読書歴
67.さまよう刃/東野圭吾
■ストーリ
 自分の子供が殺されたら、あなたは復讐しますか?
 長峰重樹の娘、絵摩の死体が荒川の下流で発見される。犯人を告げる
 一本の密告電話が長峰の元に入った。それを聞いた長峰は半信半疑のまま
 犯人と思われる青年の部屋を訪ね、そこでおぞましいビデオを目の当たりに
 した。長峰は娘の復讐に動き出す。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした
 問題作。

■感想 ☆☆☆☆
 読みながら、もし自分がこの主人公の立場であったなら、と考えた。
 主人公だけではない。
 もし、自分がこの主人公が果たそうとしている復讐という目的を
 知ってしまった第三者だったら。
 もし、自分がこの主人公が復習しようとしている青年を保護すべき
 警察の人間であったなら。
 自分はどういった行動をとるのだろう。
 どういった行動が最も正しいのだろう。
 読み終わった今も私の中ですっきりとできる解答は出ない。

 現在の法制度、少年法のあり方を噛み砕いて教えてくれながら
 ある日突然、むごい犯罪に巻き込まれたごく普通の人間の
 苦しみ、復讐をせずにはいられない憎しみ、そして、復讐をしても
 癒えることがない悲しみを丁寧に描いていて、物語の中に
 どっぷりと引き込まれ、夢中になって結末までを読み進めた。
 復讐をせずにはいられないのに、復讐をしてもむなしいだけ
 復讐をした後に残るのは自分自身への罪悪感だけだと分かっていて
 復讐に臨む主人公が痛々しい。
 物語の結末は、私が作者だったとしても、これ以外、
 考えられないけれど、決して、解決ではないのだと考えさせられる
 ものだった。

少女の器/灰谷健次郎

2008年09月15日 11時25分33秒 | 読書歴
66.少女の器/灰谷健次郎
■ストーリ
 両親が離婚し、母親と二人暮らしの少女・絣。未だに恋愛関係の
 もめごとが絶えない母親に対して、絣は時に大人顔負けの鋭い
 批評を口にする。しかし、その言葉の裏には、人一倍傷つきやすい
 心が隠されているのだった。そんな絣のことを優しく見守る父、
 自らのひたむきな生き方で絣を導いてくれるボーイフレンド。
 様々な人たちに囲まれて成長する絣の姿をしなやかに描く。

■感想 ☆☆☆*
 灰谷作品の中では「兎の眼」や「太陽の子」といった作品たちほど
 ぐいぐいと引っ張られるようなストーリ性はない。
 けれども、なぜか、ふと気がつくと読み返してしまう作品。
 ヒロイン絣の強気で容赦のない人間観察能力や、それゆえに
 周囲を繊細に見守り、様子を伺う小動物的なしぐさがかっこよく
 かわいらしく、そして、ちょっぴり切ない。
 歯に衣着せぬような態度で母親にも厳しい言葉を投げかけ、
 衝突を繰り返してばかりいる絣。同姓だからこそ、母親には
 コントロールきかず、自分の思いをすべてぶつけてしまう絣の
 姿に共感しながら読み終えた。

 作品の半分以上がヒロイン絣と絣の両親、そして絣の中学に
 転校してきた少年との会話で繰り広げられる。その会話が
 リズミカルなために、とても読みやすいが、するすると読んでいると
 不意に心にささる鋭い言葉に出くわすことができる。
 そういった視点が灰谷作品の魅力なのだと思う。

チョキを教えてあげて。

2008年09月15日 11時25分01秒 | 日常生活
2歳ぐらいから5歳ぐらいまで、年齢層が様々な
ちびっこたちが4人ほど、集まって
鬼ごっこの鬼を決めるためのじゃんけんをしていました。
5歳ぐらいのお姉ちゃんがてきばきとその場を仕切っています。

「あいちゃんがチョキ出し切らんけん、チョキはなし。
 チョキなしじゃんけんにするけんね。いくよ?

 チョーキなーし じゃーんけーん!じゃんけん、ぽいっ!」



・・・ちょっと待った!!
チョキなしじゃんけん?!
それ、勝負つく?大丈夫?
お姉さんはものすごく心配よ?

あまりに勝負の行方が気になるので、
思わず、その場に立ち止まって勝負の行く末を見守るワタクシ。
立場的には明子姉さん。
木の陰からの見守りでさえ、あんなに不自然なのに
本日のワタクシときたら、隠れられる木すら見つけられず
あけっぴろげな路上で立ち止まり、このうえもなく不自然。
でも、そんなこと、気にしてられないのっ。
どういうふうに落とし前をつけるのか、興味津々なのっ。

案の定、決着がつく気配を見せないこの勝負。
おそらくじゃんけんの仕組みを分かっていない
一番のちびっこちゃんがグーを出せば終わるんだけどね。
こういうときに限って、ちびっこちゃんも出すのはパーなのです。
じゃんけんは終わりそうにありません。

とうとう、お姉ちゃんがしびれを切らして言いました。
「もう!誰かグー出さんな、鬼が決まらんやん!」



・・・他の方法で鬼を決めたほうが早いと思うな。
もしくは、お姉ちゃんが諦めてグーを出すか。
ふたつにひとつだと、ワタクシは思うんだけどな。

ロングバケーション

2008年09月15日 10時24分15秒 | テレビ鑑賞
以前のワタクシと比べると、
テレビに費やす時間が飛躍的に減った今日この頃。
先週末の夜中、ふと思い立って、数年前に撮り溜めていたビデオを
集中的に見返し始めました。

まずは、懐かしのロングバケーション。
1996年4月放映のドラマです。
あれからもう12年経つのかー、としみじみしながら見始め
気がつくと、何度も見たドラマなのに、
またもや夢中になって、ドラマの世界にのめりこんでいました。

まず何よりも、木村さんのかっこよさにびっくり!
ワタクシ、「あすなろ白書」のときの取手君は大好きだったのですが
それ以降の木村さんはどうにもこうにも苦手だったのです。
嫌いじゃないけれど、人気がありすぎて苦手。
と思っていたのですが。

改めて見て、この頃の木村さんはかっこよかったんだなー、
とほれぼれと見とれてしまいました。

でもって、山口智子さんの美しさにもびっくり。
知ってたけど!知ってたけど!!
でもでも、やっぱり綺麗っ。美しいっ。
年を重ねるごとに美しく若々しくなっていく山口智子さん。
でも、この頃の「美しさ」はやはり「テクニックではない若さ」
みたいなものがにじみ出ていて、なんだかキラキラしていました。
かっこいいなー。

主役ふたりどころか脇役もものすごーく豪華で
今も変わらず活躍している人たちばかり。
それどころか、今はより一層、活躍の幅を広げている人ばかりで
そういった出演陣を眺めているだけでも、楽しいこのドラマ。

でも、そうは言っても、根底にあるのは
ストーリとキャラクターの魅力。
これに尽きるんだな、と強く強く思いました。
今、見ても面白いのです。
12年も前なのに、あまり「時代」を感じさせないのです。
「時代」を感じさせないどころか、
今のほうが、更に共感できる気がするのです。

それは、勿論、ワタクシがヒロイン南の年齢に
近づいたということが大きな要因なのですが。
今更ながらに「結婚式をすっぽかされた」痛手の大きさとか
31歳になった南が24歳の瀬名に思いをぶつけるときの勇気の大きさとか、
オトナと言われる年代の女性たちの逡巡の多さとかに
驚嘆したり共感したりキュンとしたり。
何度見ても名作だなー。

ちなみにワタクシの最も好きな場面は
ピアノコンクールの予選当日、お守りを持ってきた南に対して
「別にあんたは俺のお姉さんでもお母さんでもないんだから。
 俺はオトコで、あんたもオンナなんだから。」
とぶっきらぼうに言いながら、お守りをつき返した瀬名と
そんな瀬名に
「知らない。あんたなんか1ミクロも知らない。」
とお守りをぶつけて去っていく南。
こんなふうにかっこよくさっぱりきっぱりと怒ったり
自分の気持ちを相手に伝えられる人になりたいなー。

このドラマ、音楽も好きでした。
サントラは今も定期的に聴いています。
いいドラマは音楽も素敵。

ワタクシも欲しいっ。

2008年09月15日 10時04分12秒 | 日常生活
本日、100円ショップにて。
ワタクシのすぐ隣にいるお孫さんと思しきちびっこちゃんに
一生懸命、呼びかけていたおばあちゃま。
どうやら、探し物をしているようです。

「ゆきちゃーん!孫の手、見つけてー!」

お気持ち、分かります。
100円ショップって、ぶらぶら散策していると
欲しいかも!というものがあちこちで見つかるんですけど
いざ、これが欲しい!というときには
その売り場を見つけられなかったりするんですよね。
孫の手なんて、どのあたりのフロアにあるのやら
皆目検討がつきません。

と、呼びかけられたオンナノコが
眼をきらきらさせて答えました。

「え?!魔法の手?!
 そんなのも売っとうと?」

・・・それは、売ってないと思うのよね。
でも。
見つけたら、是非、ワタクシにも教えてください。。