69.冷たい誘惑/乃南アサ
■ストーリ
「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸の
もやもやが晴れていく」。久しぶりの同窓会で、歌舞伎町に流れ、
家出少女から受け取った包みの中身はなんと拳銃。なぜか主婦は
警察に届けない。日常に倦んだ市井の人々を狂気に変えていく
コルトの魔力を巡る連作短篇集。
■感想 ☆☆☆
最初の3作品、後半の2作品は、それぞれ時間を前後しながら
話がつながり、リンクしあっている。連作短編集をつなぐのは
小さな20口径のコルトオートマチックという拳銃。
ふとしたきっかけで銃を手に入れてしまったごく普通の人たちが
銃の持つ力、その力のかもし出す万能感に魅了され、つい拳銃を
隠し持ってしまう。 心が弱っているときに手に入れてしまった拳銃。
弱っているからこそ、拳銃を持っているだけで力を得たような
気持ちになってしまう人たちの気持ちは、ほんのちょっぴり
理解できてしまう。理解できてしまうからこそ、ごく普通の主婦や
女子高生、会社員たちが拳銃を隠し持ってしまうという設定が
決して突拍子もないことではないような気にさせられてしまう。
どの作品も拳銃の持つダークなイメージとは裏腹に、希望が
見える終わり方、未来に明るい光がともっているような終わり方で
読み終わった後にさわやかな気持ちになった。
■ストーリ
「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸の
もやもやが晴れていく」。久しぶりの同窓会で、歌舞伎町に流れ、
家出少女から受け取った包みの中身はなんと拳銃。なぜか主婦は
警察に届けない。日常に倦んだ市井の人々を狂気に変えていく
コルトの魔力を巡る連作短篇集。
■感想 ☆☆☆
最初の3作品、後半の2作品は、それぞれ時間を前後しながら
話がつながり、リンクしあっている。連作短編集をつなぐのは
小さな20口径のコルトオートマチックという拳銃。
ふとしたきっかけで銃を手に入れてしまったごく普通の人たちが
銃の持つ力、その力のかもし出す万能感に魅了され、つい拳銃を
隠し持ってしまう。 心が弱っているときに手に入れてしまった拳銃。
弱っているからこそ、拳銃を持っているだけで力を得たような
気持ちになってしまう人たちの気持ちは、ほんのちょっぴり
理解できてしまう。理解できてしまうからこそ、ごく普通の主婦や
女子高生、会社員たちが拳銃を隠し持ってしまうという設定が
決して突拍子もないことではないような気にさせられてしまう。
どの作品も拳銃の持つダークなイメージとは裏腹に、希望が
見える終わり方、未来に明るい光がともっているような終わり方で
読み終わった後にさわやかな気持ちになった。
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