軸を外す
戦いを支配するものは 技術やコンビネーションや体力じゃなく
「間合い」と攻撃を仕掛ける「タイミング」にある!
これの説明シリーズ!
攻撃を仕掛ける「タイミング」は 相手の選手が 息を吸った瞬間
がベスト! と説明したが、 息を吸う瞬間を ただ待ってる
だけでなく 積極的に相手選手に息を吸わすように 持っていく
仕掛けが必要!
どう 仕掛けるのか?
軸を外す!のだ
軸を外すと安定していたバランスが一瞬崩れるから
「ハッ」と息を吸う。 この瞬間が 技が掛かるタイミングだ!
これを 一般的には「崩し」と呼ぶが、崩しの本質は 相手の
軸を外す ことである。 まあ~ バランスを崩すでもいい。
普通、格闘状態で お互いに向き合ってるときは 「どう攻めようか?」
とか「どう しのごうか?」とかの思考がグルグル回りながら 攻防の
ことで思考がいっぱいになってる(ハズ)=意識が戦いに集中している。
そこに、軸を外して バランスを崩すと 体勢を立て直すことが
無意識のレベルで優先されるので ディフェンスだとか 攻撃だとかの
戦いの中心意識が 体勢が立ち直るまでの 一瞬 後回しになる。
=無意識がバランスを保つことに集中する。
ここは 無意識レベル! 神経伝達は「反射」レベルなので
当然 意識レベルは後回しになる。
軸を外された方は ここが最大のピンチ、
軸を外した方は 仕掛け時がやってきてるのだ。 チャンス到来!
こんな具合だ。
さらに こんな例もある。
ルーツ(小田原)に向かうロマンスカーで トイレに行った。
トイレで用を足してるとき 電車のゆれで 一瞬 尿意が止まった。
これは まさに軸をブラされたからだ 笑
用を足してるとき は当然 カラダの優先順位は 用を足すこと。
でも、その途中 電車のゆれで 立ってることの軸をブラされると
カラダの優先順位が一瞬で 体勢を立て直すことに入れ替る。
軸がブレた瞬間 「ハッ」と息を吸う! ここで カラダの優先順位
が入れ替るのだ。
ぼくは 格闘中と同じ原理で ロマンスカーに軸を崩されて 用を
足すことをカラダの優先順位で2位以下に回わされてしまったから
一瞬 尿意が失せたのだ。
この場合の電車の崩しと格闘中の崩しは 全く同じ原理!
ただ、軸にも種類や質があるので 少し整理しておこう~
最小限の力で重力に対応して立ててることを 軸が立ってるという。
しっかり軸が立ってると 筋力にも余裕があるから 普段から使える
筋肉が多くなる。
だから、武術家、格闘家は 日ごろの 鍛錬の核として ハラを練り
軸を立てる努力を怠らないのだ。
日ごろから 最小限の力で重力に対応できてると 崩しで軸をブラ
されても また余裕の筋力が残っているから リカバリー(回復)
が早い。
これが 練られた軸。
この軸を磨きつづけてると 普段から次の一手の持ちカードをコンス
タントに増やしているといえる。
一方、多くの方は 意識しなくても立ててるが ムダな筋力をいっぱい
使って力みの多い立ち方になってる。(でも、自覚はない)
これを我々は 軸の入ってない立ち方と呼ぶ。
相手選手が この立ち方=踏ん張った立ち方なら ちょっと軸をブラす
だけで バランスを回復させるためにバタバタとエネルギーを総動員
させる。 よってリカバリー(回復)も遅くなる。
カラダは 軸をブラされた瞬間「崩れた体勢を元に回復させる」を無意識
レベルで優先順位のトップにする。(反射レベル)
どんなに根性や大和魂でがんばっても意識は無意識には勝てないのだ。
だから 軸を外す(バランスを崩す)=プレッシャーをかけることで
相手の戦術と情報の優先順位を混乱させ 勝機=チャンスを作っていく
のである。
戦いの中では 優先順位のトップは 常に攻撃や防御 つまり、戦いに
直接関係することになっていないと 相手の攻撃や自分のチャンスに即
対応できない。
だから 重力には最小限で対応するのが望ましいのだ。最小限の筋力で
(立ててない)重力に対応できてないと 普段から余裕のある筋肉が
準備できてないので、やっぱり、軸の入った立ち方、動きじゃないと
普段から使えるカードがかなり少ないといえる。
ここを詰めていくと 自分のカードはドンドン増やせて、相手のカード
はドンドン奪えるのである。
ワンネスのレッスンも ルーツのレッスンも 技を仕掛ける前に 必ず
相手の軸をブラす 崩しの動作が入っている。
当然 体脂肪コントロールも同じ原理が流れてる。
日ごろからしっかり、軸つくりが出来てると 普段は 最小限の筋力
で重力に対応出来てる。
すると いざ 運動しても運動で使う筋肉が余裕をもって動因されるので
エネルギーもしっかり消費できるし、脂肪も燃やしてくれる。
一方 軸が立ってなく 常にムダな力みで立っていると、例えば、歩く
だけでも、格闘技で相手に軸を外されてバランスを崩されてるのと同じ
状態になってしまう。
この場合 誰にバランスを崩されてるか? わかります?
自分です。 自らバランスを崩してるんです。無自覚に…
ほとんどの方は この状態なので、動けば 動くほど カラダが
バランスを大きく崩す。 無意識はこの状態を放置しないので
崩れたバランスを回復させるためにエネルギーを総動員する。
結果として、本来 運動で使いたい筋肉が最小限しか動けない。
まさに 自ら(無自覚に)自滅して 持ちカードを減らしてるの
である。
だから 運動によるエネルギー消費が正しい回転しない。
これを、FATOFFでは 代謝が低いカラダと呼んでいる。
ね? 格闘と体脂肪コントロールって本質は同じ原理が流れてるでしょう?
あふれる情報で、○○だけでやせる!とか ○○を食べてやせる!
○○運動だけでやせる! この情報に自分の軸を外されて この先の人生の
選択肢(使えるカード)をドンドン減らしていないですか?