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脳は 進化の過程で3種類の動物が重なった 3重構造に
なっています(本当はもっと複雑ですが 体脂肪コントロール
の成功を説明するために3種類にしぼりこんで説明します)
1、爬虫類脳(脳幹・視床下部)
2、哺乳類脳(大脳辺縁系)
3、人間脳(大脳皮質)
いちばん下の層の爬虫類脳は「生きるための脳」ホメオスタシス
=恒常性維持機能を担っています そのための判断基準は常に
代謝が健全に稼動するための安全な環境確保が優先されます
爬虫類脳の上には 哺乳類脳が重なっています
これは「感じるための脳」本能的な情動や 快 不快の判断を司る
機能を担ってます
いちばん上の層である人間脳は「考えるための脳」論理・学習・
言語や創造的思考力など 知性・知能を司ります
体脂肪コントロールにおいて これら3つの脳が同じ方向を向いて
協力し合わないと成功出来ません
成功出来ないとは? リバウンドするという意味です
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まず 哺乳類脳は「考えるための脳」である人間脳から命令を受けます
「●kg で ●% の体重と体脂肪率で このような体型が欲しい」と
人間脳から命令が来ると 哺乳類脳はそれが「好きか・キライか」を
見極めます その判断は 快・不快を判断する「扁桃核」、
そして記憶に深く関わる「海馬」に問い合わせて行います
過去に同様の作業を行った時に「成功して満足」という記憶があれば
当然「好き」=快!と判断するし
「リバウンドイヤな思い」の記憶なら「キライ」=不快!と判断します
だから直接的に好きキライで反応すると同時に 記憶にも
問い合わせしながら「問題の解決に取り組むか?」を見極めるのです
つまり 過去にダイエットの失敗体験が足を引っ張って 「もうあんな
イヤな体験したくない」と記憶されると 爬虫類脳と哺乳類脳が
防衛反応を起動し 問題解決(ダイエット)から逃げるか
(ダイエットすることを)放棄するのです
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「好き」と判断すると 爬虫類脳に隣接する「欲の脳」(側坐核)から
ヤル気ホルモンが放出されます
やる気ホルモンは脳の様々な場所に働きかけて脳を覚醒させますが
特に人間脳、その中でも行動計画を立てたり、実行を判断する
前頭連合野を刺激するので 3つの脳が同じ方向で協力し合い
成功に向かって代謝も安全稼働するから 快適な環境のもと
ますます快モードで計画も行動もどんどん成功へ進んでいきます
こやって体脂肪コントロールの成功が促進されるのです
反対に哺乳類脳が「嫌い」と判断すると 爬虫類脳のホメオスタシスが
恒常性維持のために防衛反応を起動して 代謝を下げます
代謝が下がってるときは 生命にとって安全な環境でなないので
「不快」モードです その場から早く逃げ去るか
「問題解決」を放棄するまで思考停止で待ちます
人間脳で「●kg で ●% の体重と体脂肪率で このような体型が
欲しい」と命令してるのに 哺乳類脳と爬虫類脳は それを拒否してる
状態です 頭では分かってても カラダが付いて来ない状態です
ダイエットの失敗はほとんどがこの脳の状態です
どんなに運動量をこなしても 疲労が回復してない状態は 哺乳類脳が
イヤがります 不快と判断するわけです すると連動して 爬虫類脳は
防衛反応を起動して代謝を下げます
どんなに 運動量を増やして 計算上ではカロリー収支の差がついてる
のに 体重が減らないのはこのような理由からです
どんなに食事の量を減らして 計算上ではカロリー収支の差がついてる
のに 体重が減らないのもこのような理由からです
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脳の構造と機能から考えると いくら意識で「やせたい!」と思っても
爬虫類脳と哺乳類脳が一致団結して協力してくれないと まず
成功に至らないということです
FATOFFは この仕組みを理解した上でノウハウを組み立ててますので
爬虫類脳と哺乳類脳と対等に向き合いながら 抑えつけず管理せず
3者同意のもと 体脂肪コントロールを進めるカリキュラムになっています