見上げる窓の外、僅かながら白いものが舞っている。
乾ききった大地にやっと降った少しばかりの雨が、時折白いものに変わる。
粉雪などという大袈裟なものではない。予報は直ぐに止むと出ている。
2月はやたらと忙しい日が続いているが、今日はのんびり炬燵で過ごす。
朝食後はコーヒーが出てくる何時ものパターン。
「あぁ、ありがとう」の言葉を欠かしてはいけない。
今朝の小皿には、甘納豆が二つと小さなチョコが1枚。
食べた気がしないなどと文句を言ってはいけない。これも小生の為とぬかすんだぜ。
「食べ過ぎは駄目よ」全てはオバサンの管理下におかれている。
これが彼女の生活リズム。これを乱すような振る舞いはしないがいちばん。
何だってしようと思えば出来るけどね。「それをやっちゃぁおしまいよ」
「もしもの時は俺に任せろ」何時も心の中ではそう思ってるから安心しろ。
犬のメグは炬燵で小生の膝の上。自分の特等席と思っているらしい。
タンタカタンタカタンタカタン いきなりの携帯音。オバサンだ
「行って来るわね」ん? 元気な声・・ そうかランチに行くとか言ってたな。
窓の下を見る。「ふふっ いるいる」しっかり迎えに来てるぜ。連中には天気なんか関係ねぇんだな・・・