連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

たまには褒められる事もある

2012-06-23 | 家ごはん
パタパタパタパタお盆を手にオバサン小走りで食卓へ。「おはよ~」オバサン今朝も元気そう。

折り込み広告やらリモコンやら 食卓の上を片付ける夢さん。

「おとうさん、先に食べててね」陽が射してきたのをみて「洗濯物を干しちゃうから」とオバサン。

しょうがねぇな味噌汁が冷めちゃうぞ。まぁいいか冬じゃないしな。冷めるってほどじゃない。

テレビを点け新聞を広げる。相変わらずゴタゴタ続きの変わり映えしないニュースばかりだ。

「あら先に食べてればいいのに」「今日はよく乾きそうだわ」オバサンご機嫌。  

さぁて、じゃ食べようか。まずは大根おろしの添えられた納豆をかき混ぜる、傍らには佃煮の小鉢。

ねっとりと黒光りする昆布が美味しそう「もっと胡麻をかける?ちょっと待ってて」立ち上がるオバサン。

胡麻は身体に良いからね。食後には到来物の枇杷をいただく。朝から贅沢な感じがしないでもない。    

「切っておいて良かったわね」湯呑みを手にオバサンが言う。庭から花瓶に移したカサブランカの事だ。

リビングからの甘い香りが和室まで漂ってくる。台風の前に切ったからね。今回はお手柄だったな夢さん。