連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

手出し無用

2008-10-09 | Weblog
ゴシゴシゴシゴシ、ジャージャージャー。窓の下からデッキブラシで擦る音や水を流す音がする。

ん?2階からそっと覗いてみる。おやおや、オバサンが駐車場のコンクリートを洗っている。

そうだそうだ、苔が生えて滑りやすくなっていたっけ、夢さんに一言いえばいいのに。

手伝おうかな~と立ち上がり掛けた夢さん。待て待て、必要ならば声が掛かるさ。

「おとうさん ちょっと~」ほらきた「車を動かしてくれる」ぷっオバサン運転できないもんね。

スニーカーでやってんのか。雨靴を履けばいいのに、びしょびしょじゃんオバサン。

「言ってくれればやったのにさ」と夢さん心にも無いことを。調子がいいんだから。

おやおやおまえさんもびしょ濡れかい。たっぷり水を掛けられ、ナンテンが重そうに頭を垂れている。