そう、かつて存在した飛行場である。
現在は十余二(とよふた)という名前で呼ばれている地域である。
そこに掩体壕であるという。
近くにあるロケット戦闘機「秋水」の燃料庫跡には何度も足を運んでいる。
ただ、無蓋掩体壕があるとは聞いていたが行ったことはなかった。
あのあたりは開発が進み、昔の面影はなくなっているという。
昔からある「こんぶくろ池」の辺りが公園として残されている。
掩体壕はその中にあると聞いた。
行ってみた。
馬蹄形に盛られた土の柵がある。野間土手と間違えそうだ。
かつて日本を守るために配備されていた飛行機がここにあったのである。
このような史跡を、しっかりと残してくれていることがありがたい。
まだまだ近代史については、正確な知識を持ち合わせていない自分にとって事実を持って語ることのできる証拠が残っているのは実にありがたいことなのだ。