ドイツ旅行で印象に残った城にエルツ城がある。
周囲をエルツ川の円形の流れに囲まれた小高い立ちに城が建っている。
エルツ城 Map
まあ当時のヨーロッパにおける権力争いの舞台になった場所でもある。
駐車場から城まで往復には無料バスが出ているのだが、運転手のN氏の提案で行きは歩くことにした。
正解だった。
あまりに急な坂なので、走ることは不可能である。
転げてしまうからだ。
これならば急な襲撃は無理である。
城の周囲は川。
そして城の建っている台地部分まで登るのも大変。
上手く考えたものである。
おぉ、あそこに遺構がある。
ゆきたんくは勝手に城を守るための施設思っていた。
ところが・・・
トゥルッツエルツ城。 → Map
ドイツ最古の都市、トリアーの大司教兼選帝侯を務めたバルドゥインが領土を広げようとしたことから始まる。
その中で、エルツ城を攻めた歴史があった。
エルツ城の前方の高台に砦を築き、投石器で城を攻撃してエルツ城を兵糧攻めにしたという。
それは2年間に渡り、エルツ城は降伏した。
この砦がのちのトゥルッツエルツ城になる訳だが、エルツ城が降伏したことにより、存在意義を失くし自然に任せて荒廃したという。
それを知って、この遺構を見るのとそうでないのでは大きな違いがある。
勉強不足だった。
エルツ城門から見た、トゥルッツエルツ城。