2/2に「誤ってばかり」なんてぇのを書いたが、また誤ります。
ゆきたんくに音楽の楽しさを教えてくれたのは、高校の同期のやつだったことは前にも触れた。
その役割を果たしてくれたのは、ソプラノリコーダーだった。
音出すのには苦労しない、運指(指遣い)を覚え、実際に吹くのが一番の上達方だ。
もっとも当時はそんなことを考えもしないでやっていた。
高校の寮にいて、素敵な音色が響いている。
リコーダーだとすぐに分かったが、あれだけ上手に吹いているのはだれだろう。
そっと覗きにいって、同級生だということに気付いた時のショック。
自分は何もできない訳だから、うらやましくてしょうがない。
弟子入りとまではいかないが、教えてほしいと懇願する。
今考えると迷惑な話である。
一人で気持ち良く吹いていたのに、素人の私に1から教えるというのは自分の時間を無駄にするのに等しい。
彼は嫌な顔一つせずに、私にリコーダーを教えてくれた。
この時にト音記号であれば、楽譜も初見で読めるようになった。
どんな曲でも対応できるようになり、アンサンブルも楽しめるようになった。
その後様々な楽器にチャレンジするが、この時に楽譜を初見で読めるようになったことで技術の習得が楽になったと思う。
その反面、忘れられた恋人のようになったのがリコーダーである。
それも一人を泣かしたのではなく、数人を泣かしてしまった。
紹介する。
手前から、テナー、アルト、ソプラノ、ソプラニーノ、クライネ・ソプラニーノのゆきたんくの恋人たち
放っておいてごめん。
ちゃんと吹いてあげるからね。