悩んでいる。
私は日本人として、こんな考えを持っていいのか・・・
原子爆弾投下により広島ではたくさんの方が亡くなった。
その事実のモニュメントとして原爆ドームがある。
正式名称は広島産業奨励館。
原爆投下当時、その中でも働いていた人がいた。
原爆ドームの全景写真は良く見る。
初めて見た時には、その姿に感動さえ覚えた。
モニュメントとしての役割は大きい。
ドーム中央部の屋内部分
ドームを見ているうちに、内部はどのようになっているのか興味持った。
中をいじったのかどうかは知らない。
瓦礫の山とまではいかないが、瓦礫だらけである。
原爆の爆発とともに館内にいた人たちは全員即死したと解説板には書いてあった。
建物そのものよりも、それに関わっていた人たちの状況に目を向けることは今までは少なかった。
もっとも資料としては、ケロイドなどの傷病については紹介されている。
この写真を見て、不意打ちをくらったように亡くなった方々の思いに触れてみたい。
悩んでいるのは、「二度と過ちは繰り返しませんから」にである。
戦争そのものを肯定も否定もしない。
昔は国益を考えて、戦争を起した。
第二次世界大戦と教わった侵略戦争は、大東亜共栄圏を守るため、東アジア・東南アジアに日本を盟主とする共存共栄の新たな国際秩序を建設しようという、日本の構想であるという話もある。
であれば、国益だけを考えた侵略戦争ではなかったはずである。
侵略戦争と定義するのであれば「二度と過ちは繰り返しませんから」と言うべきである。
ただ、原爆に関しては、日本が戦争をしたのが原因ととらえるよりも原爆を落とした側が考えることだと思うのである。
戦争により核(だけではないが)を用いることで尊い人命を損なうことは今後はないと思っている。
ヒロシマが最初でナガサキが最後を信じたい。
正しい歴史教育が行われていないという話を聞く。
日本は事実を元に、誰が正しいのか誰が間違っているのか検証をし続けなければならないと思う。
原爆ドームが世界遺産として残された意味はそこにあるのだと思いたい。