今日は仕事でフィールドワークをした。
参加者が迷わないように、また民家に迷惑をかけてはいけないので、コースの途中に立つことにした。
そこで、自分の精神状態がおかしいことに気付いたのだ。
気のせいのことを話してもしかたがないので「ものさし」を示そう。
何かの本で読んだのだが、人間は普段の状態にない時には物の形を良からぬものにイメージするという。
宿舎を出発したゆきたんくは持ち場へ向かって、霧がだんだん深くなる道を歩いていった。下りだったので、霧がたまっている世界に吸い込まれていくようだった。
雨は降っていなかったが、木々の茂る中を歩く時には葉にたまった水がバラバラと音を立ててゆきたんくを脅かしてくれた。
そして立った場所で視線を感じるではないか。
その方向に目を向ける。
確かにこちらを見ているものがある。
それは髑髏であった。
正確に言うと髑髏のに見えた石であった。
小さな石だったのだが・・・
たった2cmあるかどうかの石に驚かされたゆきたんくであった。
確かに精神状態がおかしかったのである。