伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

ずっと…

2008-03-19 21:48:34 | Weblog

 「あっ、間欠泉だ。」
 長野県は山ノ内町の湯田中温泉郷のよろづやに泊まり、足を伸ばして渋の地獄谷噴泉を見に行った時のことである。

「ラッキー、タイミングが良かったんだ。」と言いながら、同行者の様子がちょっと変だったことを感じていた。

「そうかぁ、ここの間欠泉は天然記念物なんだぁ。うんうん。」
「あそこに、地獄谷噴泉って言うんだぁ。へぇーっ。」
漢字はちゃんと読めているのである。そう、間欠泉とは記されていない。 

渋の地獄谷噴泉標柱

 同行の者はにやにやしながら、ゆきたんくの顔を覗いている。
「何か、顔についているのか?何か変だぞ。」

その時、あることに気づいたのである。
「あれ、あの間欠泉止まらないぞ?」
間欠泉とは読んで字の如く、物事の間が欠けることを表すのである。つまり、噴泉が出続けることはないのである。一定の周期で出たり止まったりするのが間欠泉なのである。

噴泉とは出続けるものを言うのだというとを、その時知ったのである。
同行の者たちは、一つのイベントが終わったように、ゆきたんくの勘違いを楽しみ、納得したようで静かになった。

噴泉の方は、ずっと「シューッ」と言いっぱなしである。

噴泉出口

 噴泉の出口には、硫黄分のようなものが固まっている。しっかりと吹き出口の周囲に大きな石を配して口の形が変わらないように、そして周囲を掘り下げて杭で囲み、その間には鎖が結ばれている。ちゃんと天然記念物様の扱いになっているのである。 今から225年前の浅間山の噴火時に一回止まったと言われているが、この噴泉は太古の昔から噴き続けているのだそうだ。

 

コメント (2)
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