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伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

東京都立秋川高等学校31…リコーダーの思い出

2013-10-03 23:44:50 | 東京都立秋川高等学校

さて、何のとりえもなかったゆきたんくのお話である。

あっ、なかったという表現は・・・

今もとりえというものは持ち合わせていないので・・・

高校に入学して、最初に入った部活動はバスケットボール部だった。

まあ、球技のセンスも持ち合わせていないのに、よくぞ入部したものだった。

結局お世話になった先輩方に心配・ご迷惑をかけて退部したのだ。

バスケットボールは上手くならなかったが、体力は付いた。

それで後に陸上競技部に入部した時に、比較的練習について行けたのだろうと思う。

感謝である。

その陸上競技部に入部するまでの約半年は部活浪人であった。

楽しみと言えば、朝食のパン(そのころのパンは菓子パンが多かった…朝から菓子パン Σ(Д゜;/)/…エエ!?)を食べならがら漫画を読むことが好きだった。

ただ、何の充足感もなかった。

うるさくいう親も無し、友達は部活をやっている。

実家で自分の部屋がなかった一人っ子のゆきたんくにとっては、短時間であるが、自分の部屋(状態)で好き勝手な時間を過ごせたのであった。

授業が終わって、自室に戻って、漫画パンをしている時に綺麗なリコーダーの音色が響いた。

誰が吹いているのだろう?


 
現在ゆきたんくが使っているリコーダー。上端のクライネ・ソプラニーノは指が太すぎて・・・(笑)


そう思って音をたどって行くと、柔道部のY君だった。

その日は部活動が休みで、リコーダーの練習をしていたのであった。

彼の進路は音楽大学に行くこと。

できる楽器は他にもあっただろうが、寮の中で簡単に取り組むことができる楽器の一つがリコーダーだった。

あまりの綺麗さに感動したゆきたんくは、彼の弟子になった。

彼は根気よく教えてくれたのである。

吹けるようになると同時に、楽譜が初見で読めるようになった。

現在の仕事に大いに役立っている。

Y君に感謝

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・・・

2013-09-25 23:07:03 | 東京都立秋川高等学校

秋川高校の同期が亡くなった。

2年生の時には同室だったあいつ。

つい二週間前までいっしょに飲んでいたのに。

彼は在校中はワンダーフォーゲル部で山登りのベテランだった。

以下、彼が在籍したワンゲル部の同期部長の文より


昨年からは富士山ガイドも務め、今シーズンは30回も富士山ガイドとして登頂しております。また、登山ガイドの資格も有しております。
山登りに関しましては、経験豊富で慎重であったことは間違えありませんことを強く申し上げておきます。
その彼が、このような形で亡くなったのは、非常に残念でなりません。


 プライベート登山の時に事故に遭ったのだ。


 

 
同期友人の店で    秋川高等学校の寮歌で彼を送る。


飲んでくれたか・・・


まだ早いよ。

早すぎるよ。

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秋川高等学校30…着衣の模様

2013-09-13 23:30:55 | 東京都立秋川高等学校

ゆきたんく、1年生の時には1棟16室だった。

そう、寮は1階だったのである。

寮室の横にロッカー室があった。

ここは、自分たちの着衣をしまっておける引出しと木製ロッカーがあった。

時には勉強場所になった。

隣の部屋の奴の中にはバイオリンを弾いている奴もいた。

そう、先輩のいる棟のロッカーでは、綱紀粛正が行われたこともあった。

様々な用途があった訳である。

入寮してから1か月ほど経った時だろうか。

風呂にでも行こうといて、引出しからシャツとパンツを出した。

「あれっ?」

見たことのない下着である。

こんなの持っていたっけ?

しばらくして謎が解けた。

その引出しにある下着全部が同じ模様に彩られていたのである。

そう、寮の1階は湿気の多いこと。

下着全部にカビが生えてしまったのである。

どうしたかって?

ええいっ!

思い出したくない・・・

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秋川高等学校29…怪談

2013-09-06 23:16:07 | 東京都立秋川高等学校

ねぇ・・・

もうあれから38年。

前にも書いたが、夜は筋トレの毎日だったような・・・

くたくたに体は疲れているが、気持ちは筋トレのせいで高ぶっているので寝られない。

とにかく目をつぶろう。

そして次に目を開けるまでに数秒の間隔だったのだが、朝を迎えていたことも・・・

たまに、そう、たまにスウッと寝れる時があったと思う。

そんな時に限って・・・

「オギャーッ」

寮中に響きわたるような赤ん坊の泣き声である。

真夜中の泣き声・・・

それを聞いた同室の仲間は「ワァ~ッ」とね。

ゾゥッとして寝るどころではない。

そのまま朝まで寝れないで過ごす。

ネタは、誰かがカセットテープに録音したものを夜中に流しただけのこと。

ふと思い出してしまった。

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相変わらず・・・でも

2013-09-05 23:32:05 | 東京都立秋川高等学校

今日も暑い。

でも
仕事は頑張る。

気持ちを張りつめて真剣に仕事をするのは気持ちが良い。

しかし、ダメージも大きいので気持ちのリカバリーも必要である。

その方法の一つに、職場の窓の外を眺めるのである。

職場の敷地には、ゆきたんくの第二の故郷である、旧東京都立秋川高等学校の校木であるメタセコイアが植わっている。

それを見るだけでずいぶんと疲れが取れるのである。



一番背の高いのがメタセコイアだ。


 多感な高校生の頃、高校の直線380mのメインストリートにあるメタセコイア並木の中をよくダッシュした。

 あの疲れ知らずの高校生時代を思い出すのである。

 ただ、疲れは取れるが、体力が若い頃に戻る訳ではない。

 そう、今日は平日だが高校の同期との集まりがあった。

 同期の経営する店で昔話に花を咲かせたのである。



同期のおしゃれなお店で・・・


 旨いものに舌鼓を打ち、35年前の話題で盛り上がる。

 思い出達の確認をする時に思うことは、まったく色褪せていないことである。

 自分たちは秋川高等学校の12期であるが、他の期がやらないことをたくさんやらかした。

 その中でも、教師の車を、2階の高さにある渡り廊下に上げてしまったことは有名な事件である。

 先日集まったメンバーは10人だが、その中に車を運んだメンバーが3人いた。

 もちろん、その中の一人はゆきたんくである。

 1か月分のエネルギーを貯め、会は終了した。

 と言いたいところだが、無理は禁物。

 翌日は一日体がだるかったゆきたんくである。

 反省!

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秋川高等学校28…気絶・恥

2013-08-18 23:57:46 | 東京都立秋川高等学校

いや、気絶した記憶ってこれ1回かなぁ。

多分そうだと思う。

高校3年生の秋。

最後の記録会に向けて練習をしていた。

残り1か月くらいの時だったと思う。

その日が日曜日だということは覚えている。

くたくたになるまで投げてみようと思ったからである。

100回は投げたかなあ。

体中は痛いし、指は腫れて出血しているし、くらくらするし・・・

体は疲労の極致だったのだが、疲労していたのは体だけではなかった。

地面に置いておいた時計を見たら15時くらいだったかなぁ。



この写真は大学での練習時のものである。残念ながら高校の時の練習写真はない。


さて、ハンマー投げは遠心力を利用する。

つまり体ごとハンマーと一緒に回転することで、ハンマーヘッド(球の部分)にスピードをつける訳だ。

スピードがつくと遠心力が働いて重みが増す。

つまり、ハンマーと体は引っ張り合いをしている訳である。

ハンマーにスピードを付けることができるのは、両足が地面に着いている時だ。

両足で踏ん張りながら、ハンマーを投射方向に回転させる。

そして片足立ちの時には、スピードの着いたハンマーを下半身で追い越すのである。

つまり下半身を早く捩じって両足立ちの状態に戻すのだ。

すると捻りができる。

これを元に戻す時に、またハンマーにスピードがつくのである。

実は練習中、片足立ちの場面で事件は起こったのである。

体は疲労していたが、実はハンマーヘッドとハンドルをつなぐピアノ線も疲労(金属疲労)していたのであった。

回転して片足立ちの時にピアノ線が切れたのである。

体がハンマーに引かれている感じが急に無くなったのである。

当然引っ張られているのと逆方向に倒れることになる。

その時に頭を打ったらしいのだ。

ふと気が付くと、昼礼場の端に寝ていた。

明るかったはずの空が暗くなっていた。

近くに置いた時計を探し時刻をみると17時過ぎ。

さっきまで15時くらいだったのに・・・

左手にはハンドルを握っていた。

そのハンドルにはピアノ線がついていて、先っちょが切れてなくなっている。

このことから、回転途中でピアノ線が切れ、倒れたのだと推察した。

そしてインターバルが2時間。

気絶していたのだろうなぁ。

その後、入浴して食事。

腹減り状態だったので、バクバクいただいた。

恥ずかしい・・・

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もう一度話をしたい。

2013-08-14 23:23:32 | 東京都立秋川高等学校

先日、近所に住む高校の先輩と墓参りに行った。

 (亡くなった先輩も近所の先輩もゆきたんくもイニシャルがKなので省きます。)

ゆきたんくの高校の一年先輩である。

亡くなられて3年になる。


 


「たくさん飲んでな・・・」酒をかける先輩


 

ゆきたんくが陸上競技を始めた時に喜んでくれた先輩。

ゆきたんくがハンマー投げをやると言った時に、励ましてくれた先輩。

周囲の者が「えっ何?」ということは言わなかったが、

陸上競技部に入部して1か月目の人間に大丈夫かと思うのは当然のことである。

一人こつこつと練習している時に、やり投げが専門なのに相手をしてくれた先輩。

そんな思い出が自分の中に詰まっている。

ひょんなことから、30年ぶりに再開した時にものすごく喜んでくれた先輩。

仕事の関係で知り合った先輩は近所に住んでいらした。亡くなった先輩とは大変な仲良しで・・・

これから楽しくなると思った時に体を悪くされて・・・

また会いにきますね。

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秋川高等学校27…ドリンマン・恥

2013-08-08 23:00:11 | 東京都立秋川高等学校

さて、ドリンマンって何だ?と思われる方がほとんどでしょうね。

それは、ゆきたんくが陸上競技に出会う前のお話でありました。

秋川高等学校にも文化祭はあったのです。

暁祭(アカツキ・フェスティバル)と言いました。

丸太切り大会があったり、将棋があったり、タイマンの綱引き大会があったり・・・

男子校の全寮制でしょ、普段は女子から隔離されているのであります。

そんな時、下心満開の男子はどうするかというと、バンドに手を染めるわけです。

正確に言うと、今までやってきた成果を、文化祭を見に来た女子校生の前で見せるわけです。

ゆきたんく、楽器が弾けなかった。

いや、マイク・オールドフィールドにあこがれて少しは弾いていたのです。

キャリア2か月のマンドリニストゆきたんく。

ウルトラマンならぬ、ドリンマンの正体はゆきたんくだったのであります。



若かりし頃、17歳のゆきたんく


 バンドをやる連中の前座として5曲くらい疲労したで、、いや披露したでしょうか。

 MCは下手、演奏も下手だが、他に弾く者もいない珍しさでもったようなものでした。

 でも、今ではやってよかったと思っているのであります。

 若いうちは、安心して恥をかけたのであります。

 数年後に多重録音したものが音源として残っています。

 お耳汚しです。お暇な方はお聴き下さい。

 バッハのガボット(三重奏)

 マイク・オールドフィールドのアルバムQE2からタウラスⅠ
 (マンドリン・エレキギター・ハンドクラップ・エレキペース・ストリングシンセを重ねてみました)

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秋川高等学校26…ヤナギヤ・恥

2013-08-07 23:31:33 | 東京都立秋川高等学校

そう、1年生の時の話である。

勉強、大っ嫌い(あっ、これは今もか)

スポーツ根性無し

楽しみは帰寮してから、朝の残りのパン(朝飯のパンが菓子パンが多かった)を食べながら、漫画本を読むこと。

うるさいことを言う親はいない。

部活をやっていた時の、消灯前の筋トレもない。

ただ、自分なりに差を感じていたのは、化粧品の話である。

現在のように男性化粧品が市民権を得た時代ではなかった。

風呂上りに部屋の連中が使っているもの。

カネボウはエロイカのヘアクリーム。

ヘアリキッドだのオーデコロン、オードトアレ・・・

チンプンカンプンである。

よーし、デビューだ。

ゆきたんくが初めて使った男性用化粧品。

それが、ヤナギヤのヘアトニックだ。

創業400年の老舗、ヤナギヤだ。

ただ若者には受けないようで

「何、この臭い」

「ヤナギヤ、おじん臭」

さんざんな言われようである。

高校生なりにお金をはたいてかったヘアトニック。

360mlの大瓶。


 

柳屋 ヘアトニック <大>


 

 何を言われようと使い切らなければ・・・

 1970年に「うーん、マンダム」とチャールズ・ブロンソンがやった大ヒットCMから5年が経過していた。

そうだ!

 その時にひらめいたのが(恥)

 「お前、何使っているの?」と聞かれたら

 「ヤナギヤ!」

 とヘリウムガスを吸った時のような声で答えることである。

 これは大ヒットした。

 聞かれるたびに「ヤナギヤ!」

 みんなはそれを聞きたくて、何度も「お前、何使っているの?」である。

 自分がとっくに飽きてきているのに、周囲は求めてくる。

 何がそんなに面白かったのか。

 今となっては検証のしようがないし、覚えておられる方も少ないのではないか。

 思い出す度に、

 「あれは、恥だった」

 と思うゆきたんくである。

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秋川高等学校25…夜泣きそば

2013-08-05 22:32:47 | 東京都立秋川高等学校

前に犯罪の話を書いた。

犯罪とは、部活等で帰りの遅い生徒にとってある食事を食べてしまったやつである。

ゆきたんくは、腹が減っていた。

今日の夕食はカレーライス。

秋川高等学校のカレーライスはただのカレーライスではない。

肉はチキンなのだが、チキンウイングがゴロゴロ入っているのである。

しかも、スプーンのみでフォークがないので手でかぶりつくしかなかった。

それでも自分たちには十分なごちそうであった。

そのごちそうがない時は外出する。

もちろん、ちゃんと先生に断らないででかけるのだ。

場所は武蔵引田駅の近く。

なんとうどんそばの自動販売機があったのだ。

うであがったうどん、カツオの効いた出汁。

当時としては素晴らしい機械だったと思う。

値段は130円くらいだったと思う。

完食した後に寮へ帰って寝るのだから健康に良いわけはなかった。

店主のいない夜泣きそばでした。

 

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秋川高等学校24…懺悔

2013-07-21 23:54:16 | 東京都立秋川高等学校

1年生の時の数学の時間のことである。

ゆきたんくはいつものようにうつらうつらとしていた。

ビシッと音がした。

1mの竹尺で机を叩いた音だった。

「ムーミンやくざ、なめているのかよぅ。」

数学の先生は言った。

確かに顔の輪郭はムーミンぽい。

表情の造りはやくざというよりも怒りっぽい人の顔だった。

「せっかく高校に通わせてくれている親に申し訳が立たないだろ。」

「親の住んでいる方向を向いて謝れ!」

と言う。

教室のベランダに出て、自宅の方を向いて大きな声で叫ぶ。

「お父さん、お母さん、ごめんなさい。これからは一生懸命頑張ります!」

他の教室も授業をやっているだろうに・・・

他の教科の授業の時にも聞こえてくる。その時にゆきたんくは目が覚めるのだ(笑)

「お父さん、お母さん、ご・・・」

おぉ、やってるやってる。

懺悔というのは、目が覚めるものなのであった。

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秋川高等学校23…香り

2013-07-20 23:42:09 | 東京都立秋川高等学校

東京都立秋川高等学校は全寮制の学校であった。

よって自宅に帰ることを外泊という。

実際、高校在籍時の3年間の住民票登録は秋川市(現あきるの市)にあるのだ。

れっきとした秋川市民なのである。

外泊は月に2回申請することができる。

外泊で自宅に帰宅途中の出来事であった。

電車の中でなぜか自分の周囲だけ人と距離があるのだ。

これは、高校最寄駅の西秋留(現秋川駅)から乗った武蔵五日市線の中でも、乗り換えた青梅線や中央線、山の手線、京浜東北線の中でも変わりなかった。

何故だ?

その謎は帰宅した時に解けた。

ゆきたんく「ただいまぁ。」

父「おぉ、お帰り。ところでオマエ良いにおいをさせているなぁ(笑)」

ゆきたんく (なんのこっちゃ?)

訳のわからない親父だと思いながら、服を脱いだ時に「ハッ」とした。

覚えのあるにおい・・・

寮を出る時に、外泊届けに時刻を書き込むかなんかした記憶がある。

そう、舎監室に行く訳だ。

そのついでにやらされたことがある。

K澤先生という国語の面白い先生がいた。

K澤先生 「おい、〇〇〇、出かける前に仕事をやる。」

ゆきたんく「はい?」

K澤先生「これをガスレンジであぶってくれ」

素直なゆきたんくである。「はい、分かりました。」

そしてあぶったものをK澤先生に渡して寮を後にした。

父親が言った良いにおい・・・

父親は言った。「八丈島産のアオムロ(ムロアジ)のくさやの香りだ。」

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秋川高等学校22…サンダル

2013-07-14 23:48:42 | 東京都立秋川高等学校

一人っ子のゆきたんくである。

競争なんてものと無縁であった。

飯もゆっくり食っていい。

お小遣いをもらっても自分の机の上にむき出しで置いてもなくならない。

あぁ~あ、幸せ。

そんな男が全寮制の高校へ進学だって?

入寮そうそう、やらされたことがある。

寮生活で履くのはサンダルである。

寮でもサンダル、学校でもサンダル。

運動の時だけは運動靴だったな。

雪駄の先輩もいた気がするが、はっきりとはしていない。

そう、何をやらされたか。

白ペンキでサンダルに記名をするのである。

これが面倒くさい。

仲間が書いている間に順番を待つ。

一人っ子自分勝手のゆきたんくはそのわずかな時間が我慢できない。

「面倒くせっ」

書くのをやめてしまったのである。

その意味を思いしらされたのは、次の日だ。

風呂に行く。

風呂から上がる。

自分サンダルがない。

「誰か間違えたんだろう。」

はだしで部屋に戻り、しばらくして風呂場に行った。

残っていたのはボロボロのサンダルだった・・・

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秋川高等学校21…一夜漬け

2013-07-13 23:34:58 | 東京都立秋川高等学校

さて、先日の「競争」で書き漏らしたことが・・・

ケースの中の食べ物の競争率のことについて書いてなかった。

どんなにたくさん飯がとってあっても、速いもの勝ちの世界だから、行ってもないことがある。

非常にガッカリする訳である。

さて、その物語が展開された食堂の前で過ごす儀式があった。

私達秋川生の学習時間(別名遊び時間)は22時30分で終了する。

その後、場合によっては先輩のところに呼ばれて筋トレタイムになる。

しかし、試験前、試験中には自分のことが忙しいらしく、呼ばれないのである。

ゆきたんくの学習時間は、消灯時刻の後に始まる。

学習時間に勉強するのは、何かかっこ悪いことのように思えたのだ。

部屋の環境もあるが、ゆきたんくの部屋のやつらは結構まじめだった。

邪魔しては悪いので、自分の机について、何がしか本を読んでいたと思う。

さて、学習時間が終わり、消灯時刻が近づいてくる。

今日は筋トレがない→ゆったりとしている→考える時間がある→同室のメンバーの勉強している姿を思い出す。

急に不安になるゆきたんくである。

勉強しなくてはと思う。

消灯後に電気をつけるなんてとんでもない。

部屋のやつらは寝ている。

舎監も周ってくる。

舎監の寝る午前2時過ぎに行動開始である。

食堂の前に電話ボックスがあった。

そこは電話ボックス内の照明で明るいのである。

その灯りで次の日にある科目の試験勉強をするのだ。

試験の結果?

聞かないで下さい(笑)

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秋川高等学校20…競争?

2013-07-12 23:02:17 | 東京都立秋川高等学校

高校生活での楽しみの一つと言えば・・・

飯だ(笑)

まあ、人気メニューというものはそれなりにあった。

ちょっとしたカツにハヤシソースがかかっているようなメニューだ。

寮生700人近くが一斉に食事をする食堂で、それも人気メニューで残り物が出ることはまずない。



これが食堂の前部分

この写真は閉校後にとった写真である。食堂を埋め尽くしていたテーブルや椅子は3/4は置いていなかった。


 たまに、残り物が出ることがある。

 それも大量に、20人前くらいとか・・・

 部活の試合で、帰寮が遅れる時には、飯をとっておく場所があった。

 食堂の前にあるケースに入れておくのだ。



これが、そのケース


 サッカー部やラグビー部が試合で遅いなんて時には、大人数の食事がこのケースに入る。

 高校生はいつでも腹ペコである。

 特に、我々秋川生は自宅に帰るわけではない。

 寮に戻っても、朝食のパンの残りとか、前に紹介したタッパーラーメンしかご馳走はないだ。

 どうするか。

 競争だ。

 「姿勢を正して、ご馳走様」

 食事当番のこの号令で、一応食事時間は終了するのである。

 い・ち・お・う・・・

 たいてい部活動で遅くなる時には、みんな外で済ませてくるのだ。

 ただ、食事時間後に近い時刻で帰ってくる時には、まず食堂で食事をするのである。

 競争はタイミングだ。

 19時30分から学習時間が始まる。

 部活のやつらはまだ帰ってきていない場合もある。

 舎監もを周ってきた。

 後は22時30分まで自由時間(そんな馬鹿な)だぁ!

 「今だ」(笑)

 「食べ物を残しては神様に申し訳ない」と食堂に行ってケースにあるブツを拝借するのである。

 自分の部屋まで運んで感謝をこめていただく。

 使用後の食器を、洗って返すのは仁義である。

 翌日、食堂の調理の方々は、〇〇部は食事の後ちゃんと食器を洗って返してくれるんですよと喜ぶ。

 → 顧問に報告する。

 → 顧問が部員を褒める。

 → 部員は食っていない(笑)

 → 「食ったのは誰だ(笑)」

  結論、競争とは本能のもたらす行動なのだ。

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