岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

今日もネギ大産地に勉強で出動

2014年07月17日 | 百姓
平成26年7月17日(晴れ)
朝から暑いが農作業する気が起きず、先日に続きネギの大産地に行って勉強してきました。
とゆうか、昨日聞いた越冬ネギに凄く興味が湧いてもう一度、詳しく聞いてみたかったので、今日の農作業を止めて行ってきました。

朝早く出かけたので、圃場には余り農家さんがいませんでしたが、8時半過ぎになったら続々出てきましたね。畑9ha規模の農家さん、2ha規模の農家さん、1ha規模の農家さんなどから、いろいろ話が聞けましたね。この地域、結構、若い人が多いと感じました。

朝には灌水らしく、スプリンクラーが動いています。砂地圃場の特徴でしょうね。壮観です。





目的の越冬ネギの定植作業をしている現場を発見しました。昨日にネギ苗を選別していたお爺さんの畑でした。定植作業は息子さん(30歳代?)がやっていまして、ネギについてはお爺さんから詳しくお聞きしました。

①先ずは定植後の砂場圃場です。ネギの定植作業真っ最中で専用の定植機で植えていましたね。凄いスローペースで10aあたり半日かなと思ってしまいましたね。



②定植のテクニック
・ネギの品種は「元晴」です。分株ネギなので翌年の春に1本の苗から5本から6本に分株するため間隔が狭いとネギが細くて出荷サイズにならないそうです。定植苗が太いと直ぐ分株するため太すぎるのはNGだそうです。普通、こういうような話は聞けないですよね。 



③この方のねぎの栽培倍規模は2ha規模なんですが、10a位しか植えないそうです。理由は直ぐにボウズが出来て収穫期間が物凄く短くて大規模にしたら出荷残りが多くなってだめなので規模をおおきくできないそうですが、出荷を年中通して続けていくために植えているそうです。



④この地域の越冬ねぎ栽培暦
・播種 4月中旬ハウスではなく圃場に播種するのが一般的
・7月中旬、定植(ある農家さん曰く、7月20日以前に定植するととう立ちすると言っていましたが、この農家さんは20日以前に定植していますね。ここいら辺は良く判らない?)
・年内は分株をさせないで成長させる。そのため、土寄せは極力しない。年内の土寄せは1回位軽く実施する。
・春になったら、普通に追肥、土寄せを行う。
・分株が始まったら、追肥、土寄せを十分に行い出荷サイズを求める。
・出荷時期は5月下旬から3週間位で、暖かくなると直ぐボウズが出来て出荷できなくなるので自分で出荷作業出来る規模を想定して定植するべき

ということを、具体的かつ詳細に伺ってきました。その他にもいろいろと聞いてきましたが、書き切れないので実証実験で検証して報告します。

さらに、帰りに元晴ネギの苗を1コンテナ(100m分)無償で頂いてきました。もともと、頂くつもりでコンテナ2個積んで行きました。何故なら、選別して細いネギ苗を廃棄すると言っていたんで実証実験用に頂いてこようと思って行ったんで、予定通り、ネギ苗を1コンテナいただいてきました。
左は機械植えの定植用の苗です。鉛筆程の太さです。最初は息子さんが定植用の苗を1コンテナ持っていっていいよと言われたんですが、お爺さんが機械植えだとこの太さが必要なんだけど手植えだと細い方が良いよと言う意見に従って細い苗を頂いてきました。
また、太い苗と細い苗の生育の比較するために両方持って行って栽培比較したほうが良いよと言うお爺さんの意見に従い2種類頂いてきました。本当に、親切でした。
明日以降、不耕作の畑に肥料散布と耕起して定植しようと思います。



地方は良いね、最初は警戒されるけど、その内に打ち解けて、栽培テクニックや裏情報などを、具体的に教えてくれる。昨日の夕方、押し掛けで栽培テクニックを聴いただけなんだけど、今日は定植方法や1年間の栽培暦や栽培テクニックを教えて頂けるし、苗までも頂けるなんて最高です。

おかげで来年の事業計画の一部を想定出来ました。昨日、今日の農作業を休んでの個人視察研修、大成功!

日頃の草取りのストレスも発散できたし、明日は、農作業に戻って草取りなどします。

頑張るぞ!



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ネギの先進地視察

2014年07月16日 | 百姓
平成26年7月16日(曇りのち雨)
今日は朝飯前から本宮圃場の草取りをしていて、お昼から小雨だったけど雨だったので畑に入ると土が長靴に着いたり草に土がついて作業し難いので作業を中止して県内のネギの最大産地に個人的に視察に行きました。

ここの圃場は3ha位の規模です。流石、ネギの大産地ですね。




別の圃場に移動してみたら、今日の午前中に定植した痕跡がありました。時期的に遅いんでではないかと思ってしまった。




畑を見てみるとネギ苗が畑にあって、ここから苗を取って定植しているようです。自分たちと全くやり方が違いますね。




ここの圃場は海岸に近いので砂地です。ですのでスプリンクラーが付いています。
砂地だからでしょうか、草はあまりありません。




ネギの苗を収穫しているお爺さんが居たので、お話を聞いてみました。
これから定植するために苗を掘り起こして太いのと細いのと選別していましたね。
彼氏曰く、太い苗は直ぐ成長するんで細い苗は使わないそうです。細い苗は処分するそうです。
この苗は実は、越冬して春に収穫出荷するために今から定植するようです。



土寄せしている方がいましたね。砂地なので管理機の回転数も少なくて楽に土寄せしていましたね。砂地のメリットですね。




除草している若者がいましてこれも簡単に除草していたんで写真を撮ってきました。見ているうちにどんどん除草していきます、と言うか、草が余り無いのです。この機械をチョクチョク使っているということでしょうね。エンジンも小さいし簡単な除草機器ですね。欲しい!




次に出荷作業している方がいたので作業を見学させていただき、いろいろと話をうかがってきました。
コストを抑えるために収穫はネギマキマキは使っていなくて灌水チューブを使っていました。



根切り葉切り機は使っていないそうで、根と葉はカッターと鎌で切っていましたね。この方の栽培規模は1haを超えているそうで、その規模でも皮むき機(20年前の物)1台きりです。




ネギの皮を剝いたらサイズ毎に振り分けています。これは自分と同じやり方です。ただ、容器が特注の様でネギの出荷サイズに合わせて作られています。




鎌で葉を切りそろえます。あっという間に終わります。根切り葉切り機でやるより早いですね。




お母さんが箱詰め担当です。2Lはバラ詰めです。Lサイズは3本づつに結束して箱に入れます。
これは自分とこのやり方と違いますね。お母さんの箱詰め作業も早いね。




ねぎはほとんどが2Lサイズで素晴らしいです。




ご夫婦二人で1日、50ケース(5kg)は出荷するそうです。夕食後にも作業する方が多いそうですが、それはしないと言っていました。この設備で素晴らしい処理能力ですね。




自分とこと段ボールケースが違います。箱の組み立てが蓋を押し込むだけでテープも使わないで組み立てられますので超楽ですね。自分的には1時間の時間短縮が可能です。




今日はとても勉強になったね。いろいろと教えて頂いたことは以下になります。

砂地のメリット
①砂地なので作業がし易いということ。砂地なのでねぎを引き抜きやすいことや、草掻きや土寄せも楽なこと、砂の負荷が軽いので機械が小さくて済むこと。
②砂地なので雨が降っても、雨が上がれば直ぐに圃場に入れること(土の場合は3日程入れないですからね)
③冬場でも表面は凍るけど、表面以下は凍らないので冬場でもネギの収穫が可能
④菌やバクテリヤなどが流されるので連作が可能

砂地のデメリット
①水持ちが悪いのでスプリンクラーなどで水を与えないといけないので灌水設備に金がかかる。(ほとんど助成金で設備していると思うけどね?)
②肥料持ちが悪いので20日に1回肥料を与えなければならないこと

自分とこは土圃場なので以上のことにはなりませんが、越冬ネギを導入すると5月中旬から出荷できるし、10月に播種してネギ苗を大きくして、4月の初旬に定植すれば6月末から出荷可能だそうです。つまり、1年中、ネギ出荷が可能だということです。良いことを聴きましたので、これは自分も試そうと思います。もう一回行って、細かいことを具体的に聞いてきてやります。

今日は良い視察だったね。東京への観光視察より有意義だったね。

明日も草取り作業です。

明日も頑張る。

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ネギの病気と草との格闘

2014年07月15日 | 百姓
平成26年7月15日(曇り)
今日も曇りだけど暑いね。

ブログもお久しぶりですね。今、何をしているかというと、ネギの病気防除と草との戦いを展開中です。

先ずは成長が著しかった小田道Aの圃場にベト病が発生して、病気の進行を止めるために奔走しているんです。写真を見てください。写真では病気が凄いように見えますが、西日が当たっているんで全面ベト病に見えるんですが、実際はそんなではありません。



隣の80歳の自家消費用の畑に取り残し病気のネギがいます。病気の原因はここです。菌が飛んでくるんで素晴らしく良い出来だった自分のネギがベト病にかかりました。
一生懸命育てて防除していたんですが隣の畑に病原菌があってはどうにもなりません。クレームを言っても爺さんは理解できないですからね。
今のところ、防除の効果かベト病が止まっているような気がしますが、安心はできませんけどねね。病気の心配したくないので、8月に入ったら出荷します。



さて、久しぶりに師匠Aの畑を見に行きました。流石、綺麗ですね。草も無く病気も見当たりません。土寄せもしていますが、話を聞いてみましたら、お盆明けから出荷予定だそうです。



次に師匠Bの圃場に行ってみました。もう止め土をしていました。7月末に出荷予定らしいです。流石ですね、ネギは十分に育っていて出荷出来るサイズですね。




ここんところ毎日本宮B圃場の草取りをしました。朝はスナップエンドウの出荷や、ネギの防除などの作業をしてから、毎日のんびり3畝程度の草取りをやっていました。お昼前後は暑くて辛いので昼食後にゆっくり昼寝してから午後3時頃から畑に行って午後7時過ぎまで作業していましたので、進捗は上がりませんが、確実に進んでいます。作業後は綺麗でしょ!



今年は朝から畑に這いつくばって草取りをしていません。何故なら、まず除草剤を多用しているのとポイント除草しているんで畑が綺麗なんですね。除草剤は便利で、草を枯らしますし、草を抑えます。昨年はアルバイトも使って草取りしたんですが、今年はアルバイトも使わないし、朝から晩まで草の手取りもしないし、楽に草対処が出来ています。
その結果、病気の防除も昨年の経験を踏まえて実施しているので小田道圃場以外は病気も付いていなくて良い出来です。
ただ、心配なのは本宮圃場が10月、11月の収穫予定なんですが、ネギの生育が良過ぎて心配なんです。棒ネギにならないと良いけどね。

農業は難しいですね。作物の成長が悪ければ悩み、良くても悩み、毎年、気候が違うんで前年のデータで栽培しても成長が違うからその栽培に関する調整や防除は毎年違うんで、その見極めが難しいがそれが農業のノウハウなんですね。

昨年より、今年の栽培状況が良いことから、経験が生きていると思う。来年はもっと良い栽培や経営が出来ると自分に期待しています。

今日も頑張って農業していましたよ。

明日も頑張るよ!

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大雨洪水警報発令

2014年07月10日 | 百姓
平成26年7月10日(豪雨)
今日は朝から豪雨で農作業を止めてマッタリするかなと思っていましたが、この雨の中、午前中はスナップエンドウの収穫と出荷して、昼寝をたっぷりして、田んぼの点検で回って見たら、本田は問題なし、桂清水下圃場は排水は出来ているが圃場の水が多過ぎるので排水側を見たら排水路から水が逆流していたんで排水路側の口を閉じて、入水口から排出しました。

奥地の圃場に回って見たら、排水がうまく出来てい無くて水路の水が溢れる様な状況でした。田んぼ二枚の排水をこの排水溝1個でやっているんですが、一部詰まっているようで思うように排水出来ていませんね。
この降雨量では溢れて畦を超えてしまい、堤防を破壊するかもしれませんので対処します。




先ずは奥地下の圃場から川に排水するための配管を設置しました。良い感じに排水出来ていますね。畦を切っただけでは、護岸のコンクリートの内側に水が入って、護岸を壊す可能性があるので、家から古い煙突を持ってきて設置し川に排水しました。良い感じに排水出来ていますが、上の田んぼの排水は下の田んぼの水路に落として排水しますが、この降雨量からして排水量が足りない様な気がして次の手を考えます。




もう1本、排水管を早速設置することにしました。自宅に戻って作業小屋を探したら、PF管があったので早速設置しました。壮観ですね。これで水が溢れることは有りませんね。




雨が収まる気配が無くて、普段、あまり水が流れていない川なんですが、今日は濁流ですね。道路も灌水していて川の様になっていました。



山の方は雨で煙っていますね。それだけ降っているということですね。今日一日中降っていたんで洪水にならないと良いけどね。



今日は久々、マッタリしましたね。明日も雨らしいんで、マッタリしますが、その後の、ネギの病気が心配なのと、草が大発生するのでそれらが怖い。負けないぞ!

ネギの出荷まで頑張りましょうね。

ところで当JAのねぎ部会が今日、視察研修で東京に1泊2日で行ったんですが台風8号に向かって行ったんでどうなっているんでしょうかね?
自分は今回のプランがネギに全く関係のないプランは全くの観光の内容だったし、自分は東京には15年以上住んでいて、今回のコースは自分が案内したい位詳しいところばっかりだったので観光では金の無駄だと思ったんで参加しなかったんですが、このお天気では正解でしたね。

明日は雨でも草刈り作業でもしますかね。

頑張るぞ!


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大規模ねぎ農家の戦略的工夫

2014年07月05日 | 百姓
平成26年7月5日(快晴)
ここんところ、雨が降っていなくて雨待ちかな?
今の気象は雨が降ると1週間位降って、晴れたら全く降ってくれなくて丁度よい期待出来る状況に雨が降ってくれませんね。

今日はネギの病害防除をして、その後、ネギ畑の草取りを手取りして草掻きして相変わらず地這の百姓しています。

昨日、急用で岩手に行った折、岩手のネギ農家さんを訪ねてみましたが、オーナーは不在だったんで、道路から見える圃場を見学してきました。

そこで驚いたのは色んな工夫して農業に取り組んでるで素晴らしいと思いましたね。
圃場に農器具が置いてあって良く見たら、ネギの定植機でした。田植え機を改造して引っ張り君を2台装着し2畝同時に定植作業しているようです。




昨日か1昨日に定植して用ですが違和感は有りませんね。メジャーを持っていかなかったので判りませんが、畝幅が100cm以上の様な気がします。




前に定植した圃場です。病気も無く良い栽培状況です。大規模でいい加減な栽培しているかなと思ったら想定に反して綺麗な畑です。4ha以上栽培しているんで手が回らないと思っていましたが本当に綺麗な畑です。土が火山灰土の様で意外とサラサラしています。




畑の一角に畝立てのパーツらしき物がありました。これで畝立てをしているようでしたね。2個あるということは2畝同時にたてているということなんですね。効率化を考えているんですね。



草掻きですが、自分は手で草を取っていて稼働が凄いんですが、岩手の大規模では手で草を取っていたらパンクすると思いますが、流石それは無くて、管理機で草を退治しているようでした。管理機も改造してあって畝幅に併せて掻き爪も延してありましたね。




管理機で草掻きをして畝が綺麗ですね。素晴らしい!



次に別のネギ栽培7ha規模の農家さんに行ってみましたが、オーナーも従業員もいなかったので事務所の周辺を取材をしてみました。

事務所の前の原野を今年は畑にしてネギを植えていました。50a位ですね。
意外と草が少ないですね。



ハウスの脇にネギ苗が並べてありましたが、これから定植するんでしょうか?ネギの苗の規模からすると1ha規模かな?これから定植して雪降る前に収穫できるんでしょうかね?





この農家さんの農器具プールを覗いてみました。
ズームスプレーヤーをキャリーに載せています。このキャリーは昨年無かったので新たに購入したんですね。



ズームスプレーヤーがもう一台あってこちらは使っていない様でしたね。使わないなら格安で譲ってほいしいですね。



ネギの掘り取り機は中古の25馬力のトラクターに装着していました。ワン機能ワントラクターのようですね。



こちらは畝立てようのトラクターで先の畝立てのパーツが2機装着してあってこれも畝立て専用機です。




それにしてもトラクターが多いね。見た感じ、80馬力(新車)、60馬力(新車)、40馬力(中古)25馬力(中古)20馬力(中古)他、凄い規模に拡大していましたね。新車のトラクターだけでも新規に2000万円を超える規模で良く買えるね。

やはり、岩手は自分の地域と一ケタレベルが違い、凄い。

自分も岩手で農業を勉強して来て、今の自分の状況を見て愕然としています。岩手の規模でやるのが本当の農業ですよね。

来年以降、自分も岩手の規模に近づくようにそして本当の農業経営者になるよう頑張ります。

頑張るぞ!

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