岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

ネギの先進地視察

2014年07月16日 | 百姓
平成26年7月16日(曇りのち雨)
今日は朝飯前から本宮圃場の草取りをしていて、お昼から小雨だったけど雨だったので畑に入ると土が長靴に着いたり草に土がついて作業し難いので作業を中止して県内のネギの最大産地に個人的に視察に行きました。

ここの圃場は3ha位の規模です。流石、ネギの大産地ですね。




別の圃場に移動してみたら、今日の午前中に定植した痕跡がありました。時期的に遅いんでではないかと思ってしまった。




畑を見てみるとネギ苗が畑にあって、ここから苗を取って定植しているようです。自分たちと全くやり方が違いますね。




ここの圃場は海岸に近いので砂地です。ですのでスプリンクラーが付いています。
砂地だからでしょうか、草はあまりありません。




ネギの苗を収穫しているお爺さんが居たので、お話を聞いてみました。
これから定植するために苗を掘り起こして太いのと細いのと選別していましたね。
彼氏曰く、太い苗は直ぐ成長するんで細い苗は使わないそうです。細い苗は処分するそうです。
この苗は実は、越冬して春に収穫出荷するために今から定植するようです。



土寄せしている方がいましたね。砂地なので管理機の回転数も少なくて楽に土寄せしていましたね。砂地のメリットですね。




除草している若者がいましてこれも簡単に除草していたんで写真を撮ってきました。見ているうちにどんどん除草していきます、と言うか、草が余り無いのです。この機械をチョクチョク使っているということでしょうね。エンジンも小さいし簡単な除草機器ですね。欲しい!




次に出荷作業している方がいたので作業を見学させていただき、いろいろと話をうかがってきました。
コストを抑えるために収穫はネギマキマキは使っていなくて灌水チューブを使っていました。



根切り葉切り機は使っていないそうで、根と葉はカッターと鎌で切っていましたね。この方の栽培規模は1haを超えているそうで、その規模でも皮むき機(20年前の物)1台きりです。




ネギの皮を剝いたらサイズ毎に振り分けています。これは自分と同じやり方です。ただ、容器が特注の様でネギの出荷サイズに合わせて作られています。




鎌で葉を切りそろえます。あっという間に終わります。根切り葉切り機でやるより早いですね。




お母さんが箱詰め担当です。2Lはバラ詰めです。Lサイズは3本づつに結束して箱に入れます。
これは自分とこのやり方と違いますね。お母さんの箱詰め作業も早いね。




ねぎはほとんどが2Lサイズで素晴らしいです。




ご夫婦二人で1日、50ケース(5kg)は出荷するそうです。夕食後にも作業する方が多いそうですが、それはしないと言っていました。この設備で素晴らしい処理能力ですね。




自分とこと段ボールケースが違います。箱の組み立てが蓋を押し込むだけでテープも使わないで組み立てられますので超楽ですね。自分的には1時間の時間短縮が可能です。




今日はとても勉強になったね。いろいろと教えて頂いたことは以下になります。

砂地のメリット
①砂地なので作業がし易いということ。砂地なのでねぎを引き抜きやすいことや、草掻きや土寄せも楽なこと、砂の負荷が軽いので機械が小さくて済むこと。
②砂地なので雨が降っても、雨が上がれば直ぐに圃場に入れること(土の場合は3日程入れないですからね)
③冬場でも表面は凍るけど、表面以下は凍らないので冬場でもネギの収穫が可能
④菌やバクテリヤなどが流されるので連作が可能

砂地のデメリット
①水持ちが悪いのでスプリンクラーなどで水を与えないといけないので灌水設備に金がかかる。(ほとんど助成金で設備していると思うけどね?)
②肥料持ちが悪いので20日に1回肥料を与えなければならないこと

自分とこは土圃場なので以上のことにはなりませんが、越冬ネギを導入すると5月中旬から出荷できるし、10月に播種してネギ苗を大きくして、4月の初旬に定植すれば6月末から出荷可能だそうです。つまり、1年中、ネギ出荷が可能だということです。良いことを聴きましたので、これは自分も試そうと思います。もう一回行って、細かいことを具体的に聞いてきてやります。

今日は良い視察だったね。東京への観光視察より有意義だったね。

明日も草取り作業です。

明日も頑張る。

頑張っているんで、プチットお願います。
 ↓↓↓
百姓の場合はこちら




登山の場合はこちら

人気ブログランキングへ