平成26年8月8日(小雨)
今日は午前中、親戚の初七日法要に行ってきました。午前10時から会食もあり、午前中からお酒を飲んだら今日は終わりなので終始、ノンアルコールのビールにしました。
それにしても朝御飯を食べて参加して10時から会食はモチベーションが上がりませんね。
外は雨で農作業も出来ず、午後から何しようかと考えたら、このところご無沙汰している岩手県九戸村の友達のところへ残暑お見舞いに行くことにしました。アルコールを飲まなくて良かった。
友達はトマト農家をやっているんですが、行ったらハウス内が異常な状況になっていてどうしたん?整枝も葉欠けもやっていないし、トマト農家のあるまじき状況で超ビックリ!
集荷したトマトも品質が今一で、本当にどうしたんか聞いたら、今年、母親が亡くなって、更に奥さんが病気されて、介護しながら一人農業になって管理ができなかったということでした。定植間隔も欲張って45cmにしたらしいんで、余計繁茂したようです。
欲張っては自分を追い込むのでだめですよね。
ハウス周りも草ぼうぼうで、ハウスが6棟あるんですが、1棟は雪で崩壊していて、1棟は定植していなくて草ぼうぼうでした。私生活で大変な状況だったのは判るけど、この規模を維持できないなんて経営方針に懸念を覚えましたね。もう農家を止めたいと言っていたのは本心でしょうね。ただ、投資をしているんでここで止めたら借金だけが残って典型的な農業破産になってしまうので来年は栽培種類を増やさないでトマト1本で頑張ってほしいですね。
自分が思うのは誰しもが事業(農業者は農業で)儲けたいと思っているし、机上でトマトで何a栽培するとこの位、ネギを栽培するとこの位の利益があると計算して経営栽培しますが、自分の能力以上に栽培しても結局、管理が行き届かなくて、却って収入が上がらないことは、昨年、自分が経験したことです。
友達はハウストマト、多分10a位、ネギ20a、薬草5a位を栽培しているようですが、トマトは9月中旬で終了、ネギは管理できなくて収穫断念、薬草も除草出来なくて草に埋もれていて、収穫断念だそうです。この状況だと今年は100万円位の売り上げではないかなと言う感じです。農機のローンがあるので9月中旬からJAの稲刈りオペレーター補助のアルバイトに行くそうです。
農業法人で3年間研修したそうですが、雇われて作業するのと自営で作業するのとでは内容に差がありますからね。作業するのは自分しかいないという思いでやらないと凌げないと思います。友達なんだけど、何て言っていいか判らなかった。
玉ちゃん見てる?この状況どう思う?玉ちゃんのぶれないトマト専業農家のほうが正道だと追うけどね。
さて、友達のエリアを回って見たら、この地域はネギも結構生産されていて、良いネギ畑が沢山ありました。もちろん、草はほとんどありません。良い栽培状況です。
簡易雨よけ栽培がありました。初めて見るハウスです。秋田の東鳴瀬村の簡易雨よけ栽培は背丈が高かったんですが、ここは精々、1m50cmというとこですか!トマトも丈が伸びていません。品種が特殊なんですかね?雨が降っていて農家さんがいなかったので品種は聞けませんでした。
この地域の素晴らしいことは、山肌の傾斜地に灌水設備を作っていて、トマト、ネギ、ピーマン、オクラなどを大規模で栽培しています。本当に活性化しています。
トマト農家のハウスです。畝間にもシートを被せてあって草は有りません。綺麗なハウスです。これがトマト農家の真髄でしょうね。
次に路地でトマトを栽培している農家さんがいたので、インタビューしてみました。
奥さんが収穫担当です。
完熟トマトを収穫しています。結構重いので旦那さんが回収と出荷調整担当です。
詰め終わったコンテナです。容量は20kgです。出荷先は「ベルモンテ」だそうです・
この農家からきいたことを整理しておきます。
①このトマトは加工用でトマトジュースやケチャップに加工されるそうです。
②品種は「736」と言うそうです。これは食品会社「ベルモンテ」と栽培契約していて、苗はメーカーから春に提供されるということでした。
③結構、病気に弱いので防除が大変だということでしたが、路地(地培)なのでハウス機材等の投資が少ない分、入りやすいということでした。
④例年はお盆明けからの収穫らしいですが、今年は晴天が続いたのでもう収穫しているということでした。
⑤収穫量は10aあたり4トンで、このご夫婦、25a栽培しているので10トン出荷するそうです。出荷先はメーカーの長野工場で運送会社にお願いして搬送しているということでした。
⑥気になるところですが、価格は1コンテナ(20kg)あたり700円だそうです。契約なので価格の変動はないそうですが、計算してみるとコスト割れしていないかな?聞き間違いかな?
飛び込みで聞いたんですが、良く、詳しく応えて頂きました。価格については多分聞き間違いでしょね!
もっと、いろいろと興味ある農家取材したんですが、それは別途の機会で掲載しますが、トマト農家もいろいろな経営形態や栽培があるんだねと思った午後でした。もう一回、朝からじっくり回りたいなと思う地域で雨で作業できなかったら近近行きます。
明日は農作業出来るかな??
頑張っているんで、プチットお願います。
↓↓↓
百姓の場合はこちら
登山の場合はこちら
今日は午前中、親戚の初七日法要に行ってきました。午前10時から会食もあり、午前中からお酒を飲んだら今日は終わりなので終始、ノンアルコールのビールにしました。
それにしても朝御飯を食べて参加して10時から会食はモチベーションが上がりませんね。
外は雨で農作業も出来ず、午後から何しようかと考えたら、このところご無沙汰している岩手県九戸村の友達のところへ残暑お見舞いに行くことにしました。アルコールを飲まなくて良かった。
友達はトマト農家をやっているんですが、行ったらハウス内が異常な状況になっていてどうしたん?整枝も葉欠けもやっていないし、トマト農家のあるまじき状況で超ビックリ!
集荷したトマトも品質が今一で、本当にどうしたんか聞いたら、今年、母親が亡くなって、更に奥さんが病気されて、介護しながら一人農業になって管理ができなかったということでした。定植間隔も欲張って45cmにしたらしいんで、余計繁茂したようです。
欲張っては自分を追い込むのでだめですよね。
ハウス周りも草ぼうぼうで、ハウスが6棟あるんですが、1棟は雪で崩壊していて、1棟は定植していなくて草ぼうぼうでした。私生活で大変な状況だったのは判るけど、この規模を維持できないなんて経営方針に懸念を覚えましたね。もう農家を止めたいと言っていたのは本心でしょうね。ただ、投資をしているんでここで止めたら借金だけが残って典型的な農業破産になってしまうので来年は栽培種類を増やさないでトマト1本で頑張ってほしいですね。
自分が思うのは誰しもが事業(農業者は農業で)儲けたいと思っているし、机上でトマトで何a栽培するとこの位、ネギを栽培するとこの位の利益があると計算して経営栽培しますが、自分の能力以上に栽培しても結局、管理が行き届かなくて、却って収入が上がらないことは、昨年、自分が経験したことです。
友達はハウストマト、多分10a位、ネギ20a、薬草5a位を栽培しているようですが、トマトは9月中旬で終了、ネギは管理できなくて収穫断念、薬草も除草出来なくて草に埋もれていて、収穫断念だそうです。この状況だと今年は100万円位の売り上げではないかなと言う感じです。農機のローンがあるので9月中旬からJAの稲刈りオペレーター補助のアルバイトに行くそうです。
農業法人で3年間研修したそうですが、雇われて作業するのと自営で作業するのとでは内容に差がありますからね。作業するのは自分しかいないという思いでやらないと凌げないと思います。友達なんだけど、何て言っていいか判らなかった。
玉ちゃん見てる?この状況どう思う?玉ちゃんのぶれないトマト専業農家のほうが正道だと追うけどね。
さて、友達のエリアを回って見たら、この地域はネギも結構生産されていて、良いネギ畑が沢山ありました。もちろん、草はほとんどありません。良い栽培状況です。
簡易雨よけ栽培がありました。初めて見るハウスです。秋田の東鳴瀬村の簡易雨よけ栽培は背丈が高かったんですが、ここは精々、1m50cmというとこですか!トマトも丈が伸びていません。品種が特殊なんですかね?雨が降っていて農家さんがいなかったので品種は聞けませんでした。
この地域の素晴らしいことは、山肌の傾斜地に灌水設備を作っていて、トマト、ネギ、ピーマン、オクラなどを大規模で栽培しています。本当に活性化しています。
トマト農家のハウスです。畝間にもシートを被せてあって草は有りません。綺麗なハウスです。これがトマト農家の真髄でしょうね。
次に路地でトマトを栽培している農家さんがいたので、インタビューしてみました。
奥さんが収穫担当です。
完熟トマトを収穫しています。結構重いので旦那さんが回収と出荷調整担当です。
詰め終わったコンテナです。容量は20kgです。出荷先は「ベルモンテ」だそうです・
この農家からきいたことを整理しておきます。
①このトマトは加工用でトマトジュースやケチャップに加工されるそうです。
②品種は「736」と言うそうです。これは食品会社「ベルモンテ」と栽培契約していて、苗はメーカーから春に提供されるということでした。
③結構、病気に弱いので防除が大変だということでしたが、路地(地培)なのでハウス機材等の投資が少ない分、入りやすいということでした。
④例年はお盆明けからの収穫らしいですが、今年は晴天が続いたのでもう収穫しているということでした。
⑤収穫量は10aあたり4トンで、このご夫婦、25a栽培しているので10トン出荷するそうです。出荷先はメーカーの長野工場で運送会社にお願いして搬送しているということでした。
⑥気になるところですが、価格は1コンテナ(20kg)あたり700円だそうです。契約なので価格の変動はないそうですが、計算してみるとコスト割れしていないかな?聞き間違いかな?
飛び込みで聞いたんですが、良く、詳しく応えて頂きました。価格については多分聞き間違いでしょね!
もっと、いろいろと興味ある農家取材したんですが、それは別途の機会で掲載しますが、トマト農家もいろいろな経営形態や栽培があるんだねと思った午後でした。もう一回、朝からじっくり回りたいなと思う地域で雨で作業できなかったら近近行きます。
明日は農作業出来るかな??
頑張っているんで、プチットお願います。
↓↓↓
百姓の場合はこちら
登山の場合はこちら
非常に立派な設備がありながらそれが生かされていないのが非常に惜しいですね。トマトは樹を適正に管理できれば14段くらいまで収穫が可能ですので全量農協出荷だとしても玉ふぁーむさんのおっしゃる様にトマト専業で十分に収益を残せると思います。
ハウスが6棟もあるのであれば1棟を品種試験や直売向けとか利益拡大に向けた実験棟にできますし可能性を潰している時点でも惜しいですね。ちなみに北国だとハウス雨除け・夏秋トマト(2月下旬~3月にかけて播種し収穫は6月下旬~9月頃まで)で年1作が主流ですが夏秋トマトは産地間競争が激しいので最近はこれに無加温の半促成栽培(12~1月播種で収穫は5~7月)を組み合わせているところもあります。
北国でボイラー無しの無加温と聞くと驚かれる方も多いですがビニールハウスを2重被覆(保温カーテンの設置等)にしたり育苗初期に苗を保護するトンネルや電気温床の設置等をして上げれば苗は育ちます。生育が進み養分吸収量が多くなるにしたがって、温度も上がり日照も多くなっていく、気候の変化に逆らわない作型のため、促成栽培よりも草勢が維持しやすいので、収量は上がるそうです(10アールあたりの目標収量は夏秋ハウス雨除けが9トン、半促成・無加温型が10トン)
記事主は自分の友達で、農業法人で3年間研修を積んでるし、農大でも勉強しているし、岩大農学部でも研修を積んでいるので、知識は十分に持っていると思うのですが、現実的に農業の形になっていない様なんですよね。自分も大したことも出来ない百姓なので他人の事は言えないですけど、あまり、気を大きくしないで、手を広げないで地道な農業をやってほしいんです。手が回らないなら雇用することも必要と思います。
折角の設備を有効活用して、大きな農家になってほしいと思っています。
どうなってるかな?遠いので行けてないですけど。