岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

ネギ先進地視察研修 その2

2019年07月02日 | 百姓

令和元年7月2日(にわか雨)

今日はにわか雨で田んぼでは草刈り中心の作業なので出ません。畑を見たら小田道Dにべと病が発生していたので早速、防除したんだけど直ぐに雨が降って流されてしまう。薬剤が勿体ないけど、短時間でも殺菌しないと拡大を防げない。幸いにも小田道A~Cは病斑が見えないので明日にもう一度、防除して病気の拡大を防がないといけませんね。

では、ネギの視察研修の昨日の続きを掲題します。

頭に手をやってる方がこの圃場の社長さんで色々と話を聞きました。ここの圃場はもともと田んぼで稲の後は大豆を栽培していたそうですが、ねぎの栽培規模拡大で今年からねぎを植えたそうです。砂質だったのでねぎには良いですねと言ったら、田んぼに作土が少なかったので山砂を厚さ10cm程客土したということでした。この面積、何100トン入れたんだろうか?ねぎの生育が今一だったので聞いたら、客土の山砂が地力が無くてねぎの生育が今一と言うことでした。地力を得るために堆肥を3トン/10a入れたらしいが地力が上がらないということでした。この地域と言うか当市内には酪農者が居ないので堆肥を得ることが大変困難で他市の酪農事業者から購入していると言ってましたね。色々と苦労がありますね。



ここで聞いたお話のポイントだけをまとめておきます。

⓵品種は夏扇パワーだそうです。生育が著しく良いからね。この地域で採用している品種は生育の良い夏扇パワーと在圃性の関羽一本太の二種類だそうです。それ以外の品種を模索しているらしいが良い品種が無いと言ってましたね。

⓶当地(秋田県)は六月中はほとんど雨が降らない干ばつでねぎの生育にも影響が出て何方も二週間は遅れていると言います。なので何処の圃場を見ても今一かなと見えてしまう。

⓷この団地の事ですが、当初はネギの売り上げ10億円/年を目標としてJAがプロジェクトを立ち上げたらしいですが昨年16億円を超えて今は20億円目標に置いているそうです。

プロジェクトの方針 

⓵作付け面積の増反推進 ⇒ 増反生産者に対して2万円/10aの支援

単価の更なる向上・維持 ⇒知名度向上対策(ポスター・のぼり・半纏の作成・「白神ネギ」ラッピングとサックの作成と運用)

⓷反収アップ ⇒ 営農指導活動の徹底(生産者個々のスキルアップ、新規作付者や収量の上がらない生産者をリスト化して指導強化してスキルアップを図る。

⓸品質向上対策 ⇒ 毎週、夜間、出荷製品の抜き打ちで開梱検査実施、品質の悪い出荷品があればイエローカードの提示と指導。イエローカード2枚でレッドカードでブランドでの出荷(箱が別)は出来なくする。軟腐病ねぎの混入は1発アウト。

と言う感じで説明を受けました。色々と伺いましたがこんなもので!

個別に自分の知らなかった目から鱗の裏情報も頂いたけど公開したら問題もあるのでこれは公開するかは一寸考えるかな?あと、追肥の件も農家さんとJAさんから説明があったのだが、県の職員が移動中に自分にだけ今の説明はここだけ通用することで真似しないでと言ったこと。意味が良く判らなかったので個別にどういうことかと聞いて納得したんですが混乱を招きそうなのでこの件も公開しません。

8月に出荷でフル活動しているのでその時に個別に見学に行くことを約束しました。工夫して作成している小道具たちを見に行きます。

明日も先進地視察研修のその3を揚げます。

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