岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

減反政策の見直し考 その3(農地に関して)

2013年11月08日 | 百姓
平成25年11月8日(曇りのち時々晴れ)
今日は凄く寒い。ネギの出荷後に軽トラのタイヤをスタッドレスに交換しました。
月曜日には雪が降るみたいなのでね!
今日は嬉しいことがありました。岩手の農業関係の友達が訪問してくれて、それを理由に
自分的に作業をお休みにしました。
といってもネギの掘り取り作業はしたんで、休んだことにはならないですね。

友達も今年から農業を始めたんですが、超成功していましたね。羨ましいです。
トマト農家になったんですが、いろいろと教えて頂、自分の農業はまだ甘いなと思いましたね。


さて、今日は農地に関してコメントします。自分の地域の状況を見ての考えです。

①減反政策の転換で農地の集積化が図られるか?
 ・図られません
自分の地域は大潟村みたいに平坦地ではなく、段々田んぼが多いですし、山に近いため
日照時間が少ない、圃場の排水が悪くぬかるむ田んぼが多いため、稲刈り時期なのに田んぼに水は張っているなど、借りうけている農業法人は気の毒なぐらい苦労しています。
自分が農業法人の立場なら、条件の悪い田んぼは絶対借りません。

②不耕作地の解消?
 ・現行不耕作は復田されず解消しません
不耕作地をメンテナンスして、復田出来るように管理している人はほとんどいませんので復田は無理です。

自分の現状を整理してみます。農地は減反政策で田んぼの43%は減反しなくてはなりませんので自分は今年3月まで兼業農家でしたんで、会社をメインにして、減反不耕作にしたんです。
ただ、いつでも復田出来るように毎年、数回、トラクターで耕起しています。減反47aの内、35aはいつでも復田出来ます。
しかし、12aは10数年前の集中豪雨で一部、護岸が決壊したんですが、作付の見通しが立たないので護岸を修復しなかったし、耕起も年1回程度だったんで、草ぼうぼうで復田は無理かなと思っています。
来年は35aは復田しようと思っていて、稲の苗を注文してしまいました。まさか、減反政策がいずれ変更になると思っていたんですが、こんなに急に変更になるとは、想定外でした。

③農地のメンテナンス
 ・農地のメンテナンスは誰がしているか?
 自分の地域では、年金で生活している高齢者がやっています。兼業農家さんは、圃場にきませんし、農業法人の方は、稲を刈り採ると全く来ません。この地域に入っている農業法人はどういうわけか40ha前後の規模ですが、手が回らないんでしょうね。排水の溝切りもしません。

ここは個人で40ha耕作している方の圃場です。他村で64歳ですが毎年溝切りも良くやっています。
子供さんは市役所に就職していて、農業はノータッチです。経営について聞くまでは評価しなかったんですが個人で40haをやっていると聞いて、良くやっているなと思っています。流石、田舎ですね、この情報収集は細かいところまでこの方について、リサーチ済みなのでこの方の経営については別途、掲載します。
と言いうか、ここまで情報収集出来る自分てそっち方面で生きられるか????




自分は、ネギ作業が終ったら溝切りとぬかるむところに採石を入れてメンテナンスする予定です。

④農地の異動はあるか?
 ・積極的にはありません
米価が下がる想定では、誰も農地を購入しません。自分も絶対、田んぼや畑も含めて絶対買いません。
農地が超安くなって購入しやすい条件になってくるでしょうが、価値が少ない物件を抱えても
いざ、売ろうと思っても買い手がいませんよ。
自分は農地を必要としたら地主に借用の直接交渉すると、二つ返事で貸してもらえるんで買う必要はないんです。
地主さんも高齢で管理に手を焼いていて、借りてくれる人を探している状況ですからね。
前に掲載した160a田んぼ婆さんは今でも田んぼを買ってほしいと行ってきますが、とても、この話には乗れない。農業委員会も何故かさじ投げたようですね!


農地の維持について、自分の地域の状況を見てみると、平地で管理しやすい田んぼは作付していますが、
作業効率の悪い山の方の田んぼは不耕作になっています。
専業で農業をやっている方は、自分を含めて5人だけです。それ以外の方は、兼業農家です。
専業の年齢を見てみると、84歳(350a作付)、76歳(300a作付)、69歳(320a作付)、そして自分(170a作付)、54歳(450a作付)です。
つまり、自分を含めて自分以上の年齢の方たちは年金で田んぼを維持しています。
54歳は論外で、田植えを終了すると、アルバイトしているようで、田んぼには手を掛けないでほっぽってあるんで農家と言えませんね。
見ていると今の農地の維持は高齢者が維持しているんですよ。田んぼで排水用の溝切りをしているのは
70歳代以上の高齢者ばかりです。会社勤めをしている子供たちは田んぼでは全く見ません。

また、米価が下がっても先祖代々の農地を維持するために、高齢者は年金で暮らせるんで田んぼは手放さないでしょうね。
高齢者がヤル気にならなかったら、田んぼは直ちに不耕作になってしまいますね。

自分的には、今年は農器具が故障しまくりで費用が多大で、コスト分析はしていませんが、水稲部門では赤字ではないかな?
ネギ部門もネギの品質が悪く、今年は黒字化は無理かな?5カ年の事業計画では初年度は赤字にしたんですが、
期待とは裏腹で事業計画どうりになるとはね!

一寸、読み物になってしましました。悪しからず!
自分ちの居間からみた市民の森の紅葉風景です。自分ちは居間から見る景色が良いんですよ。
絶景のロケーションでしょ!






頑張っているんで、プチットお願います。
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