松竹座の「九月新派公演」でございます。「黒蜥蜴緑川夫人編」と「家族はつらいよ」の二本立てです。
チラシに掲載されていたあらすじです。
「黒蜥蜴」は三越劇場で2回見ています。三越劇場のものをそのまま上演ということではなく、上演時間1時間の短縮版です。「クレオパトラの涙」を狙っているという設定は同じです。もともとは2時間超のお芝居で、どうするのかなぁと思っていたら、緑郎さんが“悟道軒円玉”という講談師に扮して、端折った場面の説明をするという形にされていました。もちろん、明智小五郎も緑郎さんです。早変わりで明智になったり円玉になったり、大忙しです。
雪之丞さんの緑川夫人も変わらず、ゴージャスで妖艶な黒蜥蜴でございました。上演時間を短縮した分、脚本も緑郎さんと雪之丞さんの二人によりフォーカスしたものになっていて、ほぼお二人の場面って感じでした。三越劇場に比べて舞台の間口が広がったので、立ち回りの場面が増えたような気がしました。そして、よりスピーディーに、よりアクロバティックになりました。緑郎さんの身体能力の高さを存分に生かした殺陣でした。緑郎さん、後半の「家族はつらいよ」にもご出演で、これが1日2回公演で、なかなか重労働?とお見受けしました。
「家族はつらいよ」は山田洋次さん原作・脚本・演出のお芝居です。こちらも再演です。プログラムには「令和の家族を描く」とありますが、セリフには時々時事ネタが入ってくるのですが、内容は完全に昭和の家族でした。ラストも納まるところに納まりました。緑郎さんが子供が二人いる40歳くらいのサラリーマンというお役なのですが、もひとつ現実味がないというか、所帯じみてないんです。自宅でのジャージ姿も“何か違う”みたいな。たぶん、足が長すぎるんだと思います。でも、ジャージが完全におじさんが着るようなジャージなので、全然格好良くならないんですよね。それ以外は、皆さん適材適所、とっても良いアンサンブル、新派らしいお芝居を見せていただきました。
この日は終演後、緑郎さんと雪之丞さんのアフタートークショーがありました。緑郎さん、その前の場面がジャージ姿だったので、もう一度明智の衣装に着替えられて登場です。早変わりのことを中心にお話しされていました。猿翁さんで鍛えられたとおっしゃっていました。
今回も“いつもの”三階席、安定の空きっぷりでして、一列目に座っていたのですが、お隣がいらっしゃったので、3列目ぐらいに移動して、ゆっくりと見ておりました。係りのお姉さんに注意されたら戻ろうと思っていたのですが、何も言われなかったので。明日は南座です。こちらも“いつもの”三階席ですが、残念ながら?チケット売り切れ状態なので、ちゃんと座って見ないといけないようです。
チラシに掲載されていたあらすじです。
一、「黒蜥蜴 緑川夫人編」
ある夜、東京に滞在している宝石商、岩瀬庄兵衛と娘早苗のもとへ、明智小五郎が訪ねて来た。黒蜥蜴から岩瀬に脅迫状が届き、相談を持ちかけられたのだ。早苗の誘拐と宝石「クレオパトラの涙」の強奪を企む脅迫状には、「今夜の12時に注意せよ」と書いてある。そこへ、岩瀬商会の上客・有閑マダムの緑川夫人がやってくる。実は彼女こそ暗黒街を牛耳る女王、恐ろしき女賊の黒蜥蜴だった。初めて対峙した明智と黒蜥蜴の勝負はいかに──。
二、「家族はつらいよ」
結婚四十五年を迎える平田周造と妻富子。長男家族、次男と三世代仲良く暮らしているはずが、妻富子が誕生日に欲しいものは……離婚届!?まさかの熟年離婚、原因は夫の浮気!?さらに次男が結婚!?とにかく平田家は大パニック!いやなこともあるけれど、ありふれた日常の中に、ふと心が温まることだってある。
山田洋次が問う、現代の夫婦、家族の在り方とは──。
ある夜、東京に滞在している宝石商、岩瀬庄兵衛と娘早苗のもとへ、明智小五郎が訪ねて来た。黒蜥蜴から岩瀬に脅迫状が届き、相談を持ちかけられたのだ。早苗の誘拐と宝石「クレオパトラの涙」の強奪を企む脅迫状には、「今夜の12時に注意せよ」と書いてある。そこへ、岩瀬商会の上客・有閑マダムの緑川夫人がやってくる。実は彼女こそ暗黒街を牛耳る女王、恐ろしき女賊の黒蜥蜴だった。初めて対峙した明智と黒蜥蜴の勝負はいかに──。
二、「家族はつらいよ」
結婚四十五年を迎える平田周造と妻富子。長男家族、次男と三世代仲良く暮らしているはずが、妻富子が誕生日に欲しいものは……離婚届!?まさかの熟年離婚、原因は夫の浮気!?さらに次男が結婚!?とにかく平田家は大パニック!いやなこともあるけれど、ありふれた日常の中に、ふと心が温まることだってある。
山田洋次が問う、現代の夫婦、家族の在り方とは──。
「黒蜥蜴」は三越劇場で2回見ています。三越劇場のものをそのまま上演ということではなく、上演時間1時間の短縮版です。「クレオパトラの涙」を狙っているという設定は同じです。もともとは2時間超のお芝居で、どうするのかなぁと思っていたら、緑郎さんが“悟道軒円玉”という講談師に扮して、端折った場面の説明をするという形にされていました。もちろん、明智小五郎も緑郎さんです。早変わりで明智になったり円玉になったり、大忙しです。
雪之丞さんの緑川夫人も変わらず、ゴージャスで妖艶な黒蜥蜴でございました。上演時間を短縮した分、脚本も緑郎さんと雪之丞さんの二人によりフォーカスしたものになっていて、ほぼお二人の場面って感じでした。三越劇場に比べて舞台の間口が広がったので、立ち回りの場面が増えたような気がしました。そして、よりスピーディーに、よりアクロバティックになりました。緑郎さんの身体能力の高さを存分に生かした殺陣でした。緑郎さん、後半の「家族はつらいよ」にもご出演で、これが1日2回公演で、なかなか重労働?とお見受けしました。
「家族はつらいよ」は山田洋次さん原作・脚本・演出のお芝居です。こちらも再演です。プログラムには「令和の家族を描く」とありますが、セリフには時々時事ネタが入ってくるのですが、内容は完全に昭和の家族でした。ラストも納まるところに納まりました。緑郎さんが子供が二人いる40歳くらいのサラリーマンというお役なのですが、もひとつ現実味がないというか、所帯じみてないんです。自宅でのジャージ姿も“何か違う”みたいな。たぶん、足が長すぎるんだと思います。でも、ジャージが完全におじさんが着るようなジャージなので、全然格好良くならないんですよね。それ以外は、皆さん適材適所、とっても良いアンサンブル、新派らしいお芝居を見せていただきました。
この日は終演後、緑郎さんと雪之丞さんのアフタートークショーがありました。緑郎さん、その前の場面がジャージ姿だったので、もう一度明智の衣装に着替えられて登場です。早変わりのことを中心にお話しされていました。猿翁さんで鍛えられたとおっしゃっていました。
今回も“いつもの”三階席、安定の空きっぷりでして、一列目に座っていたのですが、お隣がいらっしゃったので、3列目ぐらいに移動して、ゆっくりと見ておりました。係りのお姉さんに注意されたら戻ろうと思っていたのですが、何も言われなかったので。明日は南座です。こちらも“いつもの”三階席ですが、残念ながら?チケット売り切れ状態なので、ちゃんと座って見ないといけないようです。