京都国立博物館で開催されている展覧会「琳派 京(みやこ)を彩る」に行ってまいりました。10日の土曜から始まりました。土日はきっとすっごく混むんだろうなと思い、今週金曜日の夜間開館時に行こうと思っていたのですが、京博のツイッターを見ていると、一昨日も昨日も午後3時ごろには「待ち時間ゼロ」になっており、ひょっとしたら案外行けるかもと思い、急遽、今日行くことにしました。伊勢丹で用事を済ませ京博についたのが午後4時、待ち時間はゼロでした。夜間開館に行くと、特別展しか見られなくて、いつも平常展をパスしていたので、今回は平常展から見ようと平成知新館のほうへ行くと、入り口はロープが張ってあって、係りの人がいっぱい立っています。平常展だけでえらい物々しいなぁと思いながらチケットを見せると、いきなり切られ、「え、特別展見るんですけど」ってあせっていたら、「ここでやってます」と言われました。いつも特別展を開催している明治古都館は埋蔵文化財発掘調査のため当分休館だそうです。
「琳派展」は1階から3階までほぼ全室使っての展示でした(よって、平常展はありませんでした。かろうじて1階の仏像展示だけありました)。
展覧会のみどころを京博のWebsiteからコピペします。
今回の呼び物はなんといっても宗達・光琳・抱一の「風神雷神図屏風」が三対揃って展示されるってことなんですが、それは会期中の10月27日から11月8日までの間で、今は宗達と光琳の「風神雷神図屏風」でした。抱一は重文の「夏秋草図屏風」が出ていました。ちなみに宗達の「風神雷神」は国宝、光琳の「風神雷神」は重文、抱一の「風神雷神」は何も指定を受けていません。さらにちなみに今回の展覧会には国宝5件、重文36件が出るそうです。自分に審美眼がないので、つい、そういう“権威”に頼ってしまいますね。宗達、光琳、抱一の屏風はひとつの部屋の中に「コの字」形に展示されてあるんですが、今のほうが国宝、重文、重文なのでお得なのかしらと訳のわからないことをちょっと思ってしまいました。
宗達、光琳、抱一それぞれの展覧会は行ったことがありますが、こうやって“琳派”としてまとまって見るのは初めてでした。琳派って「派」とはつくけれど、直接の師弟関係はなく(それぞれの間は100年くらい開いている)、近代の研究者が作った呼び名です。でも、光琳は宗達を、抱一は光琳を発見し、私淑し、その意匠を取り込んで発展させてきたものです。直接の指導を受けられなかったので、とにかく「模写」という行為が行われました。「風神雷神」はその象徴です。それ以外にも何点か展示されていて、光琳と抱一の「三十六歌仙図屏風」が並べてあったんですが、何だか“間違い探し”をしているような気分になりました。それくらい忠実に模写してあります。それだけ真剣に師匠に近づきたいという思いからなんでしょう。
琳派が「つながってる」っていうのは感じました。だからって完全コピーっていうわけではなく、ちゃんとそれぞれ個性があって、オリジナリティもあって、でも統一感もあって、面白いなぁと思いながら拝見しておりました。全部で150点ぐらい展示されているようで、「1枚1秒」のワタシでも最後までたどり着くのに1時間以上かかりました。
あと光琳の子孫にあたられる小西家から「小西家伝来尾形光琳関係資料」が多数出品されていて、手紙や下書き、図案集なども見ることができました。なかなか興味深いものでした。
一応、「風神雷神」の三対揃い踏みを見るためにもう1回行く予定です。揃い踏みで見るのがベストなんでしょうけれど、とりあえず会期初めのまだそんなに混んでいない時期にまず一度ご覧になるのがいいかと思います。
七条通りも盛り上げています。
入り口に待ち時間表示がありました。
こちら平成知新館でやってます。
この白いテントはミュージアムショップです。これ用に増設してありました。京博、ヤル気満々です。
それに踊らされてつい買ってしまいました。おたべです。
お庭の木々の先端が少し紅くなっていました。今年は涼しくなるのが早かったので、紅葉も早いんでしょうか。
「琳派展」は1階から3階までほぼ全室使っての展示でした(よって、平常展はありませんでした。かろうじて1階の仏像展示だけありました)。
展覧会のみどころを京博のWebsiteからコピペします。
琳派とは、江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一といった芸術家の一群をゆるやかにつなぐ言葉です。その源は、京都洛北の鷹峯に住し、書をはじめ様々な芸術に関与した本阿弥光悦へと遡ります。本展は、光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都において初めて開催される本格的な琳派展です。琳派の名作を一堂に集め、その都ぶりな美意識、日本的と評される特質をご堪能いただくとともに、琳派の系譜をご紹介します。
今回の呼び物はなんといっても宗達・光琳・抱一の「風神雷神図屏風」が三対揃って展示されるってことなんですが、それは会期中の10月27日から11月8日までの間で、今は宗達と光琳の「風神雷神図屏風」でした。抱一は重文の「夏秋草図屏風」が出ていました。ちなみに宗達の「風神雷神」は国宝、光琳の「風神雷神」は重文、抱一の「風神雷神」は何も指定を受けていません。さらにちなみに今回の展覧会には国宝5件、重文36件が出るそうです。自分に審美眼がないので、つい、そういう“権威”に頼ってしまいますね。宗達、光琳、抱一の屏風はひとつの部屋の中に「コの字」形に展示されてあるんですが、今のほうが国宝、重文、重文なのでお得なのかしらと訳のわからないことをちょっと思ってしまいました。
宗達、光琳、抱一それぞれの展覧会は行ったことがありますが、こうやって“琳派”としてまとまって見るのは初めてでした。琳派って「派」とはつくけれど、直接の師弟関係はなく(それぞれの間は100年くらい開いている)、近代の研究者が作った呼び名です。でも、光琳は宗達を、抱一は光琳を発見し、私淑し、その意匠を取り込んで発展させてきたものです。直接の指導を受けられなかったので、とにかく「模写」という行為が行われました。「風神雷神」はその象徴です。それ以外にも何点か展示されていて、光琳と抱一の「三十六歌仙図屏風」が並べてあったんですが、何だか“間違い探し”をしているような気分になりました。それくらい忠実に模写してあります。それだけ真剣に師匠に近づきたいという思いからなんでしょう。
琳派が「つながってる」っていうのは感じました。だからって完全コピーっていうわけではなく、ちゃんとそれぞれ個性があって、オリジナリティもあって、でも統一感もあって、面白いなぁと思いながら拝見しておりました。全部で150点ぐらい展示されているようで、「1枚1秒」のワタシでも最後までたどり着くのに1時間以上かかりました。
あと光琳の子孫にあたられる小西家から「小西家伝来尾形光琳関係資料」が多数出品されていて、手紙や下書き、図案集なども見ることができました。なかなか興味深いものでした。
一応、「風神雷神」の三対揃い踏みを見るためにもう1回行く予定です。揃い踏みで見るのがベストなんでしょうけれど、とりあえず会期初めのまだそんなに混んでいない時期にまず一度ご覧になるのがいいかと思います。
七条通りも盛り上げています。
入り口に待ち時間表示がありました。
こちら平成知新館でやってます。
この白いテントはミュージアムショップです。これ用に増設してありました。京博、ヤル気満々です。
それに踊らされてつい買ってしまいました。おたべです。
お庭の木々の先端が少し紅くなっていました。今年は涼しくなるのが早かったので、紅葉も早いんでしょうか。
私も 3対揃っている期間に行こうと楽しみにしてますが
混むでしょうね。
市立美術館では また フェルメールが来るし 顔見世
もあるしで これから 京都へ行く事が多くなりそうです。
顔見世は時蔵さんもでるし やっぱり 藤十郎さんの
静御前も観とかないとと思うようになりました。
今月末は 八千代座へ行ってきます。
遠いですが 楽しみです。
1月 東京の国立に行きたいのですが こんなん考えていると あっという間に時が過ぎていきますね。
あっという間に顔見世、初春歌舞伎ですね。1月の東京はかなりの充実振りでうらやましい限りです。
来春のこんぴら歌舞伎が「鴈治郎襲名披露」で、中車さんと愛之助さんがご出演だそうで、ちょっと行ってみたいかもと思いました。