おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

昭和虞美人草

2023-09-07 23:53:08 | 観たもの
 文学座の「昭和虞美人草」を見てきました。

 あらすじです。
時は1973年。
The Beatles、The Rolling Stones、Led Zeppelinといった70年代ロックにどっぷりと浸かり、大人への階段を上っている途中の若者たちが織り成す悲喜こもごも。代議士の息子である甲野欽吾は売れないマニアックなロック雑誌「エピタフ」を刊行している。盟友である宗近、小野、浅井らが編集に携わるという、いわゆる同人誌的な雑誌であった。
ある日小野と浅井が「エピタフ」を辞めると言い出す。それと同時に甲野の腹違いの妹である藤尾は司法試験のために勉強中である小野に急接近。しかし小野には郷里に小夜子という許嫁に近い女性がいるのだった。煮え切らない態度の小野に宗近が諭す。
「そいつはロックじゃないぜ…」
昭和の敗戦から、やがて高度経済成長の絶頂と終焉に向かう時代のうねりの中で錯綜する若者たち。夏目漱石の「虞美人草」をマキノノゾミが翻案し、熱く描いた青春群像劇!

 漱石ってホント苦手で、頑張って「坊ちゃん」と「猫」だけは読みましたが、それ以外は全く手つかず、当然この「虞美人草」も読んでなくて、誰が誰なのか、何が何なのか、全然予備知識のない観劇となりました。

 「青春群像劇」とあるように、登場人物は両親役の早坂直家さんと富沢亜古さん以外の役者さんは皆さん若者のお役です。最初の場面は若者たちは「高校生」という設定でした。見た目、なかなかキビシイものがありました。お席が最前列っていうせいもあると思うのですが。「この人たち、高校生なのよね」って自分で自分に確認してしまいました。皆さん演技はお上手なので、もう少し後ろへ下がって遠目で見ればOKだったのかしらと思っておりました。その後も半年後とか2年後とか、時間は進むのですが、今度は男性はみんな長髪になります。それがね、違和感ありまくりで、お芝居よりそっちに目が釘付けになってしまいました。

 時代設定は1973年から始まるので、劇中に出てくるいろいろなトピックスはワタシはリアルタイムでわかります。「知ってる」って大きいですよね。お芝居自体はとても面白いので、お役の年齢に近い役者さんが演じればいいのかなと思いつつ、演技力がイマイチ、ツマラナクなりそうです。難しいものです。

 見た目を除けば、とても良質なお芝居で、満足度高かったです。マキノノゾミさんと演出の西川信廣さんの相性もいいんでしょうね。前々作の「殿様と私」もとても面白かったので。次回作に期待です。
コメント
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