おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

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2018-12-31 18:16:05 | 観たもの
 今年もあと6時間あまりとなりました。“平成最後”の年の瀬でございます。

 年末恒例の「今年のお芝居」です。手帳をざっと数えたら67ありました。同じものを複数回見ているのもありますが、それはそれぞれ1回と数えました。ほとんど歌舞伎です。文楽は1月、4月、7月、11月の定期公演と6月の社会人教室、8月の素浄瑠璃の会にまいりました(孝夫さんがゲストだったので。うふっ)。歌舞伎・文楽以外は新派の「黒蜥蜴」と「犬神家の一族」、音楽劇「まりうす」、米團治さんの「おぺらくご」、文学座の「牡丹燈籠」、勘十郎さんの「文芸シリーズ」ぐらいですかね。ただ、新派も音楽劇も松竹だし、落語も勘十郎さんも古典芸能にくくられるものだし、「牡丹燈籠」も今や歌舞伎の演目になっているし、あまり“外”を見たという感じはしません。文学座もせっかく支持会に復活したので見に行きたいのですが、なかなか日程が合わず行けません(12月も「女の一生」があった)。

 で、歌舞伎でございますが、何と言っても今年は永年待ち望んだ孝玉コンビ、「七段目」「於染久松色読版」「神田祭」「助六」(←コンビとは言い難いけれど)はそれぞれ3回ずつ拝見しました。東京なので三夜連続、いささかハードな遠征でございました。もちろんどれも大変結構、「七段目」はこの前「にっぽんの芸能」でも放映されておりましたが、玉ちゃんが「仁左衛門さんとは若い時からそれこそ本当の兄妹のように接してきており、非常にやりやすい、兄妹の細やかな情愛を表現できる・・・」とおっしゃていましたね(というような内容だったと思いますが)。そうでしょう、そうでしょう、お二人の間にはなんとも言えぬ相手を思い遣る気持ちが通い合っておりますもの…。ワタクシ、画面に向かって、「どうぞ、遠慮なく、もっとご共演くださませ」と言ってしまいました。舞踊の「神田祭」は本当に孝玉コンビを堪能できる演目でした。本当にラブラブな恋人同士、お二人とも「嬉しくて嬉しくて仕方ない」という笑みが自然とこぼれておりました。

 あとは高麗屋さんの襲名披露でございます。三代同時襲名ということで盛り上がりました。美少年もすごく注目されて、歌舞伎をご存じない方でも「アノ美少年」といえば通じましたから。まだ中学生なんですよね。頑張っていただきたいです。

 東京遠征は出張を含めると10回、ほぼ毎月上京しておりました。慣れというのは恐ろしく、ちょっと見たいものがあればすぐに「あ、行こう」と全く抵抗なく決心しておりますから。昔は新幹線とホテルのパックで行ってたので、旅行社に予約して、お金を振り込んで、切符もらってと手間がかかりましたが、最近は別々、ホテルはネットからポチッと取れるので、こういう便利さ?もいけませんね。おかげで、普段は爪に火を灯す生活、大阪ではほとんどお金を使わず、東京でその分使う、「東京への一極集中」にワタシも貢献?しております。

 孝夫さんは2月、3月、4月、7月、8月(この月は歌舞伎公演ではなく)、10月、11月、12月と拝見しました。孝玉コンビは別にして、7月の綱豊卿、富樫、12月の権太が素晴らしく特に印象に残っています。
 
 玉ちゃんは1月、2月、3月、5月、10月、12月でした。こちらも孝玉コンビは別にして、直近の「阿古屋」は圧倒されました。阿古屋はもちろんですが、岩永が各地で話題で、本当に原形をとどめずびっくりしました。3月に南座へご来洛されるので、またそちらで拝見します。あとはにっぽんの芸能の玉ちゃんのシリーズ、当初は年に1回くらいのペースでとおっしゃっていましたが、最近はぽつぽつとやってくださるので、そちらも楽しみです。

 今年もまたブログの更新が滞ってしまいました。仕事が忙しくなってるせいもあるのですが。歌舞伎のために働いているようなものなので頑張ります。これだけの数に行っても、一つも落とすことなく見られたのは丈夫な身体に産んでくれた両親のおかげです。普段もあまりお医者にかかることがなく、お金のかからない身体で、その分歌舞伎にお金がかけられるんだなぁとしみじみと両親に感謝しております。

 拙ブログをいつもご覧いただいている皆様、今年も本当にお世話になりました。有難うございます。ほぼ告知ブログになりながらも読んでくださっている方がいらっしゃると思うと励みになります。どうぞ明年もよろしくお願い申し上げます。

 どうぞ良い新年をお迎えくださいませ。
コメント (4)
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