yoosanよしなしごとを綴る

つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

2019.7 池袋西武で「睡蓮の庭」を眺め、池袋演芸場で寄席を楽しむ

2019年08月12日 | よしなしごと

2019.7 猛暑のなか池袋演芸場へ 猛暑→池袋へ     <東京を歩く一覧>

 毎年の気候変動がめまぐるしい。2019年令和元年の梅雨は長すぎたと思ったら、梅雨明けが宣言される前に夏日、真夏日が始まった。テレビでは、連日、熱中症を防ぐため適切に冷房を使い、水を飲むように呼びかけている。  連日、部屋の温湿度計をにらむ。31℃・・32℃・・33℃・・、まだ扇風機でなんとかしのげる・・。せっせと麦茶を飲みながらパソコンに向かう。

土砂降り+睡蓮の庭
 たまには冷房の効いたところでくつろぐのもいいと思い立ち、7月某日、10時ごろ、池袋を目指し家を出た。かんかん照りで、駅まで歩くうちに汗びっしょりになる。
 電車の冷房で一気に冷え、くしゃみが出そうになるうち、一天にわかに曇り、あっという間もなく土砂降りになった。地上と上空の温度差が大きいとゲリラ豪雨が発生しやすいそうだ。
 池袋駅に着いてもまだ土砂降りである。最初の目的地は、最近話題になっている西武池袋屋上の空中庭園・睡蓮の庭である。
 池袋に来るのも久しぶりなら、西武に入るのは10年?、20年?ぶりである。まだ土砂降りなのでしばらくデパートの傘売り場を見て回った。最近は男物の折りたたみ傘も晴雨兼用になっている。街中でも日傘を差した男性をたまに見かける。暑さ対策、紫外線対策に効果が高いそうだ。
 軽量化された傘、コンパクトな傘、開閉がワンタッチの傘など、デザインのみならず機能性も工夫されていた。ゲリラ豪雨のような雨は30分ほどで通り過ぎる。降り続くようなら晴雨兼用・軽量の折りたたみ傘を買おうと思いながら、空中庭園をのぞいたら雨は上がっていた。傘を買うのは止めて、空中庭園を見る。
 空中といっても浮いているわけではない。屋上庭園のことだが、クロード・モネのジヴェルニーの庭をヒントにした庭園である。モネの「睡蓮」は教科書でも習うし、展覧会でも見た。美術誌やテレビ番組でも取り上げられるから、モネの睡蓮の庭のイメージは頭に刻まれている。
 西武池袋の「睡蓮の庭」はモネの睡蓮の庭とイメージがダブるほど、よくデザインされている(写真)。土砂降りでほどよく濡れたところに日射しを受けて、葉っぱが生き生き輝いている。睡蓮も淡いピンク色で咲き誇っていた。花びらがしっかりと伸び出していて、咲き誇るの形容詞がふさわしい。
 屋上の一隅には屋台が並び、ランチ時には睡蓮を見ながらランチ、仕事帰りには睡蓮を見ながら生ビールが楽しめそうだ。ベビーカーを押したママが、庭をバックに写真を撮っていた。婦人のグループが花定めをしながら、庭園を散策していた。好評のようである。
 屋上緑化を一歩進め、睡蓮の庭にしたアイデアは賞賛に値する。久しぶりの池袋でいい体験をした。

池袋演芸場  
 池袋駅西口側で昼食を取ったあと、西一番街中央通り入口そばの池袋演芸場に向かった。
 都内の落語定席は、上野の鈴本演芸場、浅草の浅草演芸ホール、新宿の新宿末廣亭と池袋演芸場の4軒で、池袋演芸場以外は寄席を楽しんだことがあるが、池袋演芸場は初めてである。
 1951年創業で、一時さびれたが、芸人たちの情熱で再開できたそうだ。最初は畳敷きの桟敷だったらしいが、椅子席に改修されている。
 14:00開演、13:30開場なので少し早めにいって並んだ。先客は常連のようで、毎日のように通っている人もいるらしい。13:30少し前、20人ほどの列になったころ開場した。
 舞台は地下にあり、下りていくと92席とこぢんまりした客席だった。こぢんまりしている分、舞台が近い。出演者も客席の反応を間近に見ることができるし、客も出演者の細かな表情、身振り手振りを楽しめる。

 出し物は、落語 林家はな平、落語 柳家小平太、落語 古今亭菊志ん、漫才 米粒写経と続き、ここまでがおよそ15分ずつ、後半は一人20分ずつで、落語 林家種平、落語 柳家小のぶと続き、 仲入り後は、落語 林家たこ蔵、落語 柳家小団治、太神楽 扇家勝丸、〆が落語 林家たけ平だった。
 落語のネタは同じでも落語家の個性で変化が生じる。話の始まりから落ちまでどのように展開するかが見せどころ、聞かせどころである。前半15分、後半20分、客を飽きさせず、同じようなネタでも、声の強弱、身振り手振りで躍動をつけながら話を盛り上げ、さらっと落ちに持ち込み、拍手喝采となる。
 およそ3時間の寄席でくつろぐことができた。外はまた日射しがもどっていたが、ゲリラ豪雨でいくぶん気温が下がったようだ。
 帰宅後、落語を品評しながら、冷酒を楽しんだ。(
2019.8)

コメント
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