気がつけばふるさと離れて34年

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デジタル・ダイエット

2016-02-13 15:24:02 | 日記


明るい青空を見ると春の訪れを感じます。

カタカナで書かれる外来語は時代と共に本来の意味が変化してくるようです。

「ダイエット」も本来の意味から離れて使用されるようになっています。

従来この語は「食事療法」のように食べ物についてのみ用いられていましたが、現在では食べ物ばかりではなく「量を制限する」という意味で使用されることが多くなっています。

先日の新聞には「デジタル・ダイエット」の記事が載っていました。



「デジタル・ダイエット」では主にスマホの使用を減らすことが目的になっています。

アメリカの「Facebook」、「Twitter」、「Google」といったネットの会社では従業員に対して

「断食道場」ならぬ「デジタル・ダイエット・キャンプ」を提供しているのだそうです。

ネットが繋がらない隔離された場所で「スマホのない生活」に慣れるようになるためです。

毎日毎日、デジタルに溢れた生活をしていると少しずつ「デジタル毒素」が体に溜まってきて精神の不調をきたすこともあるそうで、

このダイエットは解毒して健康な精神を復活させるということから「デジタル・デトックス」などとも呼ばれています。

復活祭までの「断食期間」に「デジタル・ダイエット」をすることが勧められています。

‐ まず寝室にスマホを持ち込まないこと。ベッドでメール・チェックなどはしないこと
‐ スマホを時計やアラームとして使用することは控え、以前のようにナイトテーブルには目覚まし時計を置いたり、日中は腕時計を使用すること
‐ レストランや映画館に行く場合は自宅にスマホを置いていくこと
‐ すぐ取り出せるようにスマホを上着のポケットに入れたりせず、バッグやリュックの中にしまいこむこと

私の場合、デジタル・ダイエットの前に、このごろとみに目だってきた「ポックリ腹」解消のため、まず普通(?)のダイエットが必要です

古いDSで「ティップネス・ヨガ」を昨日からスタートしましたが、今日はもうサボってしまいました




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カーニバル & ダイエット

2016-02-09 10:01:22 | 日記
カーニバルというとブラジルのリオやヴェニスなどが有名ですが、ここドイツのラインラント地方もカーニバルが盛んな地域です。

特にケルン、マインツ、デュッセルドルフではカーニバルが最高潮に達する「バラの月曜日」には多数の山車が練り歩き、多くの観光客(ケルンでは100万人ともいわれています)で大変な賑わいを見せます。

今年は事前に突風を伴う荒れ模様の天気予報が出ていたため、マインツとデュッセルドルフでは「バラの月曜日」の山車のパレードが中止になりました。

ケルンでは開始時間を少し早め(午後から嵐との予報だったため)、大がかりな山車も少し小規模にし、普段は騎馬隊として山車に同行する500頭もの馬も嵐で騒いでは困るとの配慮からは厩舎で特別休暇をとってもらうなどの「予防措置」を取って、今年も華やかなカーニバルの催しが無事に終了しました。

私はこれまで数度しか実際のパレードを見に行ったことがなく、もっぱらテレビ中継を視聴しています。

以前はこの時期「カーニバルの喧騒」を避けてスキーに出かけていました。

テレビの視聴をするときは「カーニバル新聞」を参考にします。



ここに山車の順番(ケルンでは今年58台の山車が練り歩きました)やスケッチが載っているのです。





カーニバルの時期は今日で終了し、明日の「灰の水曜日」から復活祭までの40日間は「断食」の期間となります。

今日の新聞にドイツ人は何を断食の対象にするかのアンケート調査の結果が載っていました。


一番は「アルコール」、次は「甘い物」、「肉」、「テレビ視聴」、「喫煙」の順に続きます。

「断食」といっても対象物は別に食べ物だけではなく「自分の好きな物」を一時我慢して「享楽」の時期が過ぎた復活祭までの期間を

心静かに過ごすという意味も含まれています。

それで「テレビ視聴」を控えると答えた人がいたのですが、テレビは我慢できるけれども「インターネットの制限だけはしたくない」と答えた人が多かったそうです。

わかるような気もしますが、ネットに繋がらない状況というのも悪くないものです(旅先でよく経験します)。

「断食」のこの期間は長い冬の間、運動不足で増えた体重を減らすダイエットするのに良い機会となっています。

ネットも少し制限し、「情報のダイエット」をして静かなひとときを過ごすのも良いかなと思っています。
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古川智映子著 「土佐堀川」 & ヴォーリズ

2016-02-07 16:15:51 | 読書


黄色のクロッカスが春の訪れを告げています

昨年末からお借りしていた本をようやく読了しました。


初版の発行は1988年ですが、NHK朝の連ドラ「あさが来た」の原作ということで重版され2015年6月の14刷新装改版本を
友人が一時帰国の折に購入し、それを長い間お借りしていました。

若干の相違点はありますが、連ドラはほぼこの原作に従ってストーリー展開されています。

興味深かったのは後半に登場する建築家ヴォーリズとの関わりです。

どこかで聞いたことがあると思っていたら、やはり朝の連ドラ「花子とアン」の東洋英和女学院の校舎の設計者だったからです。


原作によると広岡浅子の娘、亀子の夫、一柳恵三の妹がヴォーリズと結婚したのだそうです。

アメリカ人の建築家ヴォーリズ(1880年-1964年)は始め英語教師として来日後1908年 (明治41年)京都で建築設計監督事務所を設立し日本各地で西洋建築の設計を手掛けます(現存して良く知られているのは東洋英和女学院の他に六甲山荘や山の上ホテルなどがあります)。

1941年に日本に帰化するのですが、帰化後、華族で夫人の一柳の姓をとって一柳米来留(ひとつやなぎ・めれる)と名乗ったそうで、

「米来留」とは米国より来て留まるという洒落なのだそうです(以上、ウィキペディアからです)。

建築家として以外に日本に「メンソレータム」を普及させた「青い目の近江商人」としても有名だったようです。

広岡浅子さんはヴォーリズ設計による「大同生命ビル」の落成式に出席後亡くなっています。

ドラマでは「あさ」さんの娘さん千代さんと結婚して白岡家に婿入りする東柳啓介(工藤阿須加←ファンです!)の妹の夫として
ヴォーリズがいつか登場するはずです。

「あさ」さんの最晩年のことなのでドラマでの登場も3月頃になるのではないでしょうか → 楽しみです。
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「日本が愛した印象派」展

2016-02-06 14:18:21 | 日記
ボンの連邦共和国美術展示館で開催されている「日本が愛した印象派展」に終了間際(2月21日まで)にようやく訪れることができました。

2年前にエッセンの美術館で「ジャポニスムス」と題した大規模な展示会がありました。

フランスの印象派の画家がパリの万博で展示された日本美術に大きな影響を受け、その後の作品に日本的な要素がみられるということを中心とした

展示でした。

今回は極東の島国である日本でフランスの近代絵画が収集されたということに焦点があてられています。

日本人の印象派への愛好は欧米では今までほとんど知られていませんでした。

展覧会の中心をなすのは、マネ、モネ、ゴーギャン、セザンヌなど100点を超えるフランス印象派の名作です。

それに加えて西洋絵画から刺激を受けた日本人の洋画家の作品も展示されており、私個人としてはこちらの方が印象深かったです。





展示の仕方も日本人の私が見ても非常に興味深いものでした。

開国後、欧州の美術家たちは1860年以後、日本の木版画の美しさを発見するのですが、他方、松方幸次郎や大原孫三郎などの実業家は100年以上前から世界的なコレクションに匹敵する印象派の美術コレクションを築き始めました。

展覧会は主として欧州でこれまで知られていなかったこれらのコレクションを紹介することを目的としているのですが、
各日本の美術館の意向であまり長く作品を海外に展示したくないということから、今回の美術展は巡回展示ではなくドイツのボンでしか開催されていません。

日本全国から集めた素晴らしい作品の数々をまとめて鑑賞することは多分、日本に住んでいても難しいのではないでしょうか。
以下の美術館から秀逸な作品が集められています。今回のキュレーターに拍手です。


特に私はフランス印象派の画家よりも日本の画家の作品をゆっくりと鑑賞しました。
安井曾太郎とか梅原龍三郎の印象派様式の風景画は初めて観ました。



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新元素 「ジャポニウム?」 & マイトネリウム 

2016-02-01 16:44:11 | 日記
アプリの「聴くNews」を時折、視聴しています。

日本のニュースの他に「解説」、「学習」などの項目があり、「学習」では小澤俊夫先生(指揮者の小澤征爾のお兄さんです)の昔話や

「青春あるでひど」で科学ニュースなどを聴いています。

この「青春あるでひど」の第498話は「2015年科学重大ニュース」でした。

トップはてっきり日本人科学者の「ノーベル賞受賞」かと思ったのですが、「新元素の命名権が理研に」というのが「日本の科学の快挙」として
挙げられていました。

原子番号113の新元素には現在の所、正式の名称はなくラテン語で113を表す「ウンウントリウム」という名が暫定的に付けられています。

新元素の命名権を巡っては日本の理化学研究所の他に米国やロシアの研究所も名乗りを挙げていたのですが、昨年12月に理研に命名権が与えられたということです。

ノーベル賞受賞も素晴らしいことですが、ノーベル賞の業績は後年、他の科学者によって新しい理論や技術が開発される場合があります。

それに対して新元素の名前は人類が存続する限り永久に残るわけで、やはり日本の科学者の快挙といえます。

今回、私も初めて学んだのですが、原子番号92のウランより重い元素は自然界には存在せず、原子番号92以後は全て人工合成により

生み出されたものです。

余談ですが、拙ブログを読んでいただいている皆様も学校の化学の授業で試験用に元素の周期表を暗記したことがおありでしょう。

あの「水平、リーベ、ボクの船、ナマアケ・・・」で暗記しましたね。

ちなみに化学者の夫に聞いたらドイツでは暗記するのにそんな「アンチョコ?」はなかったとのことでした。

原子番号92のウラン以後の人工合成した元素には関連する化学者とか研究所の名前がついています。

例として挙げると

原子番号99はアインシュタイン博士の「アインスタイニウム」ですし、

原子番号107はやはり化学者のニールス・ボーアにちなんで「ボーリウム」です。

理研に命名権が与えられた今回の新元素ですが、現在のところ「ジャポニウム」が有力候補だそうです。

ただ後年、日本の科学者がさらに新元素を人工合成する可能性もあるので「日本(ジャパン)」の文字が入っているのは使用しない方が良いのではないかという意見もあります。

理研というと「ふえるワカメちゃん」で有名なので、新元素は「フエルワカメリウム」などの「お笑い提案」もあるようです

数ある元素のうち、女性物理学者の名前にちなむものは2つしかありません(昔は「リケジョ」の数自体少なかったですしね)。

原子番号96のマリー・キュリーにちなむ「キュリウム」と

原子番号109のリーゼ・マイトナーにちなむ「マイトネリウム」です。

リーゼ・マイトナー(1878-1968)はウィーンのユダヤ系の家に生まれました。

とても優秀な女性物理学者でベルリンのカイザー・ウィルヘルム研究所で化学者のオットー・ハーンと共に放射線の研究で成果を挙げました。

「核分裂」の理論は彼女の物理的計算により初めて成し遂げられたといわれていますが、ユダヤ系であったためヒトラーの時代に北欧に逃亡しなくてはならなかったこととか、オットー・ハーンとの間で意見の食い違いなどもあり、後年、ノーベル賞候補には挙がりましたが、受賞したのは
オットー・ハーンのみでした。

ハーンはノーベル賞の賞金の一部をマイトナーに渡し、マイトナーはそれをアインシュタインが運営していた原子物理学者のための支援委員会に
寄付したそうです。

マイトナーの没後、1997年に109番元素の命名をマイトナーの名から「マイトネリウム」にすることが決まりました。

ノーベル賞は生存中の人物にのみ授与されますが、新元素の名前を個人の名前にするときは故人に限られているのだそうです。

ノーベル賞は逃したマイトナーですが、後年それ以上の名誉が授けられたというわけです。

日本では理研の小保方さんの手記が話題になっているようですが、優秀な科学者であればいつかかならず評価を受ける日が訪れると思います。

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