アイルランド旅行記 - 4 (ライアンの娘 & ディングル半島)

私の世代の人は映画「ライアンの娘」をご覧になった方が多いのではないでしょうか。

「アラビアのロレンス」などの作品で知られるデヴィッド・リーン監督の1970年の映画です。

アイルランド独立戦争前のアイルランド島の寒村が舞台で、
駐留しているイギリス軍将校とその村に住む人妻ロージーとの不倫の物語です。

ロージーが住む村では密かにアイルランド独立運動が進められていたため、
イギリス軍将校との不倫が発覚した人妻ロージーは村人から強い批難を受けます。

その時ロージーをかばってくれるのが妻の浮気を黙って受け入れた年上の夫でした。

この年上の夫を演じているのが私の好きな俳優ロバート・ミッチャムです。
妻に浮気されてもやっぱり許してしまう中年の男の哀しい顔が思い出されます。

この映画が撮影されたのがアイルランドで最も西に位置するするディングル半島です。
ここはヨーロッパの最西端でもあります。

上の写真はディングル半島で一番大きなビーチで
映画ではロージーがイギリス人将校と日傘をさして散歩したところです。

最後に荒々しいアイルランドの海岸線の写真を載せて
今回の旅行記は終了です。お付き合いくださってありがとう。

アイルランド旅行記 - 3 (食事)

今日は久しぶりに晴れ上がりました。
日中の気温は18度前後で爽やかな海風が気持ち良い日でした。

アイルランドの朝食は結構ボリュームがあります。

これにビーンズやブラックプディングと呼ばれる丸い血のソーセージが付くこともあります。

こんな朝食を取るのでお昼は簡単なサンドイッチでピクニックです。

夕食は主にお魚料理を食べました。
まず鱈のフライ( フィッシュ&チップス)です。


これはスズキです。お頭付きでないのが残念ですが。


アンコウは英語でモンクフィッシュと言います。

蟹爪が付いていたのですが、これがとても美味しかったです。
前菜でスモークサーモンと蟹サラダを良く注文しました。
今日はスーパーでアイルランド産「蟹缶」を買いました^_^。

アイルランドの肉料理はやっぱりラム肉が美味しいです。

これにミントジャムが良く合います。

アイルランド旅行も残り5日間となりました。

次回は映画「ライアンの娘」の舞台となったディングル半島などについて
記したいと思います。

アイルランド旅行記 - 2 (文学大国)

旅に出る前に少しアイルランドのことを知っておこうと思ってガイドブックを
読んで驚いたことがあります。

アイルランドは文学大国でこれまでに４人もノーベル賞作家を輩出しているのです。

イェーツ (1865-1939)
バーナード・ショウ(1856-1950)
サミュエル・ベケット(1906-1989)
シェイマス・ヒーニー(1939- )

ヒーニーのことは知りませんでしたが後の3人は一応英文科の授業で
学んだことがあります。
アイルランド出身だとは知りませんでした。

ノーベル賞受賞作家以外でも

オスカー・ワイルド(1854-1900)
ジェイムス・ジョイス(1882-1941)

など世界的に有名な作家もアイルランド出身ですが
英語で書かれていたということで英国人作家と思っていました。

昔アイルランドの文学はケルト語に由来するゲール語で書かれていたらしいですが、
1541年からイギリスによるアイルランド統治が始まりゲール語書物が弾圧されるようになったのだそうです。

英語で書かれた最初のアイルランド文学は
ジョナサン・スイフトの「ガリバー旅行記」(1726)ということも始めて知りました。

最後にアイルランド文学の復興に大きく貢献した詩人のイエーツの銅像が
出身地スライゴーの町に立っているので添付します。