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新型コロナワクチン接種開始 - ② (一週間経過)

2021-01-03 23:03:56 | 日記
昨年12月27日(日)にドイツでワクチン接種がスタートして今日で一週間経ちました。
開始4日後の12月31日の新聞に掲載された各州の接種状況です。


ほとんどの州で接種率は0,1%以下です。
全国民の接種率が60-70%に達して初めて「集団免疫」が形成されるということですので、収束までまだまだ先は長いでしょう。
感染者数やワクチン接種者数を集計しているロベルト・コッホ研究所の発表によりますと、
今日1月3日時点で接種を受けた人は27万9千人です。
ドイツの人口数はほぼ8千万人ですから、集団免疫獲得は早くても秋ごろになるのではないでしょうか。

このところワクチン納入が滞っているとの批判が出ています。
ドイツで開発され、有効成分もドイツで製造されている、いわば「国産ワクチン」が迅速に接種されないことへの不満です。


確かに今年の1月末から開発が始まり、年末にはCovid-19に対する有効なワクチンとして市場に出回るというのは異例のスピードです。
ただ米国や英国に比べて、開発製造国のドイツでの接種が遅れているのは、ドイツがEUの加盟国として他の加盟諸国と歩調を合わせなくては
ならなかったからです。
それに昨年末までドイツはEUの議長国でしたから、ワクチン接種でドイツが優先されていると他の加盟諸国からの不満が出ることだけは避けなくてはなりませんでした。

ワクチン接種開始後、期待されたほど接種者数が増加しなかったのは、接種優先度に関係しています。
先日もブログに記しましたが、第一優先グループは医療従事者(ICUや救急隊員)の他に介護施設の入居者です。
これは介護施設でのクラスター発生率が高いことと、入居者で感染した方々の死亡率が高いというのが理由です。
ただ要介護者であっても、在宅介護を受けている人はまだ優先的に接種を受けることはできません。
これは現在流通しているワクチンがマイナス70度で貯蔵されなくてはならないからです。


ワクチンの小瓶一本あたりにつき5回分の量が入っています。
このワクチンの瓶を解凍後はすぐに5人に接種しなくてはなりません。
現在、各介護施設での移動接種が可能なのは入居者と介護職員数をあらかじめ把握しておいて、冷凍ボックスで運搬、接種ができるからです。
それに対して、在宅介護ということになりますと、せいぜい要介護者と家族の2人の接種しか可能ではなく、残り3人分は廃棄処分しなくてはなりません。
まもなく常温で貯蔵できる米国モデルナ社のワクチンもEUで認可されるようですから、在宅介護者もそのうち接種を受けられるかと思います。

第一グループの接種完了にはほぼ3か月位かかるのではないかと予想されています。
その後は第二グループということになりますが、第二グループには70歳以上の高齢者と第一グループ以外の医療従事者、
それにホームレスの人たち、難民収容施設に入居している人々も含まれています。
社会的弱者にも目が向けられていることは評価されるべきでしょう。
ワクチン優先基準を作成した委員会に大きなイイネ!を送ります。

日本の接種予定はどうなっているのでしょうか。

先日、東京在住で不要不急の外出は控え蟄居している友人がお嬢さんから「これから買い物に行くけれど、何か欲しい物ある?」と尋ねられた時に、「じゃあ、コロナワクチンをお願い」と答えたそうです



コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新年おめでとうございます (ゆり)
2021-01-04 08:42:41
今年もよろしくお願いいたします。

日本は2月から?のようですよ。

こちらは雪に閉ざされてます。
ステイホームの号令などなくも家に閉じこもりです。
運動マシーンや、自己流体操で体調を整えてますよ(*^^*)

色々なワクチンがあるようですが、副作用なく効果があるといいですね。
我が家も子供達や夫の弟妹たちが1年以上来てません(;^_^A
ブログでは子供のことには一切?触れてませんが(田舎なので、こっそり綴り、住んでる県もマル秘です)。
返信する
Unknown (yokodoitsu )
2021-01-04 19:09:02
ゆりさんへ

謹賀新年。
ブログを通してお知り合いになれたこと感謝しています。
今年も宜しくお願いします。

実は私もドイツ在住の友人にはブログのことを伝えていません。
ある程度の匿名性は保ちたいですからね。

新年のテレビで「森と話す人」というタイトルでペーター・ヴォールレーベンさんと一緒に森を歩くドキュメンタリーが放送されました。
そのうちブログにアップしたいと思っています。
返信する

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