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旅行中に読んだ本

2019-01-27 16:53:50 | 読書
旅行に持って行く本はいつも軽い文庫本です。

iPad miniに電子書籍をダウンロードできるようにはなりましたが、ビーチサイドで読むにはやはり紙本が一番です。

今回、モーリシャス行き飛行機の中で読み始め、島に滞在中読み終えたのは次の本です。

関川夏央著「豪雨の前兆」


明治の文豪から現代作家まで20名ほどの作家(ほとんどが故人です)と作品について関川さんの随想が綴られているのですが、これは解説で詩人の水村美苗さんが記されているように、一種の「弔文」といって良いかと思います。でも亡くなられた方々が、あたかもまだ息をしているかのようにとても生き生きと描かれています。私は特に吉行淳之介と須賀敦子の項が好きでした。

最後の項では西原理恵子さん(もちろんご存命です)の「恨ミシュラン」についても触れています。こういう本をとりあげる関川さんのユーモアセンスが私は好きです。

その後はホテルのライブラリーで見つけたドイツ語の短編集を全てではないですが読みました。



「朗読者」で有名になったベルンハルト・シュリンクをはじめ世界の有名作家がハッピーエンドになるラブストーリーを綴っています。

モーリシャス島の次の滞在地ロドリゲス島では紙本2冊と電子書籍1冊を読みました。
まず紙本です。

加藤周一著「続 羊の歌」とパウロコエーリョ著「アルケミスト」です。


旅に出かける前に家の中を整理していたら加藤さんのこの本が2冊出てきました。前編は旅行前に読み終えたので続編だけ持って行きました。

「アルケミスト」は以前、ドイツ語では読んでいたのですが、日本語でも目を通したいと思い、昨年の一時帰国時に購入し「積ん読」状態になっていたものです。
「星の王子さま」に匹敵する名著ということで、副題の「夢を旅した少年」のように日本語版は少しメルヘンチックな表紙です。ドイツ語版の表紙には小説の最後に登場する砂漠のトゥアレグ族の写真が使われているのは国民性の違いを出版社が考慮したためでしょうか。


旅の最後に読んだのはある方のブログで紹介されていた次の本です。
鈴木るりか著「さようなら、田中さん」


著者の鈴木さんは現在14歳です。あっと驚かされるラストシーンまで一気に読ませる物語の構成力が素晴らしいと思います。

それにしてもインド洋上の孤島ロドリゲス島で読みたいと思ったら電子書籍で入手できるなんて便利になったものです。
コメント
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