ウェイ・オブ・ウォーター

2022-12-28 06:22:31 | 音楽&本&映画
夏頃にアバターの続編が12月に公開されると知り、12月か、だいぶ先の話だなあ、と思っていたら12月がやってきた。
いつもの如く、過ぎればあっという間だ。
IMAXで上映しているうちに観ておこうと早速観てきた。
その感想について。
以下ネタバレあり、観てない方はご注意あれ。



映像はもう文句なし。
とてもきれいだった。
副題にもある通り、今回は海が舞台。
海洋生物と意思疎通してより広い範囲を行動する。
前作の空を自由に飛び回る爽快さは、水中の浮遊感に変わり、透明な水の煌めきがとても美しかった。
森の中の不思議な生き物たちは海底のサンゴやイソギンチャクに取って代わり楽しい。

ストーリーには前作ほどのインパクトはなし。
同じ舞台背景で作れば、目新しさはないからそうなってしまうのは致し方ないところか。
主人公のジェイクはネイティリと子供を沢山作って、家族で幸せに暮らしていた。
そんな平和が戻ったパンドラ星にまた地球人が大挙してやってきて、再び戦いが始まるのだが、今回は物量にモノを言わせて地球の開拓部隊は拠点をしっかり作ってしまい、ジェイク達はゲリラ的な抵抗をするに留まっている。

どの程度の脅威がパンドラの自然に及んでいるかは描かれていない。
4部作に分けてシリーズ化するらしいので、見所は分割して使う必要があるのだろう。
抵抗運動に手を焼いた開拓部隊は前回戦死したクオリッチ大佐他の兵隊の記憶を植え込んだアバターを用意して、ジェイクを殺害しようと動き出す。
自分が部族と一緒にいることで部族に危害が加わることを避けるため、ジェイク達家族は遠く離れた海に住む部族のもとに秘密裏に身を寄せる。
そこでの家族の絆を描いた物語と言って良い。

続編となると必ずと言っていいほど子供が出てくる。
これはなんだろう。
物語に変化を与えるためなんだろうけど、他に案はないのだろうか。
時間の経過を示す必要もあるから自然な成り行きなのかもしれないが。
なので今作では子供が重要な役割を持つ。
子供が出てくる映画のハラハラさせどころは、大人からすれば考えの浅い子供達のやんちゃな行動である。
そしてその行動の結果得られる味方が大人達を助ける大きな力となる。

子供達と同年代の友達が、森の部族と海の部族間の文化や見た目の相違から、仲違いし仲直りしという流れの中、物語は進んでいく。
その辺りはナヴィの部族しか出てこないので、地球上の同様の物語をパンドラという異星を背景にみているという相違があるだけ。
前作のような種族間の強烈な断絶と融和は出てこない。
上映時間がとても長くてもう少し短くできないかと思うが、この辺りの背景を描くためにはそれだけの時間が必要との判断か。

今後の物語の鍵は、前作で死んでしまったグレースが産んだ(なんで産めるんだ?)父親が謎の子供。
それからクオリッチ大佐の忘形見が担いそうだ。
1話だけで評価するのでなく、4話合わせてどんな物語なのか見ないといけないのだろう。
公開延期にならなければ2年に一度新作リリースされるらしい。
楽しみにしておこう。




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