保々駅での幸運 - 三岐鉄道三岐線

2024-07-01 06:27:10 |  鉄分山盛り、三重の路
さて、旅は二日目。
この日は近鉄富田駅から出ている三岐鉄道三岐線に乗車する。
近鉄四日市駅から名古屋線で近鉄富田駅にやってきた。
接続ピッタリで、降りたホームに三岐線の電車が出発を待っていた。
しかし種々撮影したく、一本後の電車に乗ることにする。







電車を見送った後、一度改札を出て三岐鉄道の1日乗り放題パスを購入。
その日は終点の西藤原駅まで行く途中、各所で下車して駅付近を撮影予定。
再びホームに戻って電車を待った。







やってきた黄色い電車に乗車。
電車は狭軌の昔の車両である。
西武鉄道のお古らしい。
なかなかの年代物で、最近はローカル線に乗りに行っても比較的新しい車両が走ってたりするので、とっても貴重である。
長く走り続けて欲しいものだ。



一つ目の途中下車駅の保々駅が近づいてきた。
この駅横には車庫があるのでその様子を撮りたい。
車庫は駅の南側にあるようで、駅へと入っていく手前で沢山の車両が止まっているのが見えた。
電車だけでなく電気機関車が止まっているのが見え、おおっとテンションアップ。
車庫の建物も年代物でホームに降りると早速撮り始めた。
ホームの北側の留置線にはJRの車両が止められていて、今後はこの車両に置き換わっていくのかもしれない。













ホームの南端から撮れるだけ撮って、さてどうしようと頭を悩ます。
そこから見えるのは電車ばかりで、駅に入る手前で見えた電気機関車が撮りたい。
ピョッという甲高い汽笛が車庫の向こうから聞こえてきたりして私を誘う。
一度駅を出て車庫の南側に回れば見えるだろうかと考え、そうすると次の西藤原行きの電車には乗れないから、二本後の電車になってしまう。
それでも日頃見ることのない電気機関車の魅力には敵わず、駅を出て外から見に行くことにした。
しかしここで暁光が。
荷物を整えていたら遠くで走行音がし、そちらを見るとその電気機関車がこちらにやって来るではないか。
しかも重連である。
この好機を逃すまいと撮影していると、ホームの端で停車してくれた。
そして運転手さんは何かそこで作業するでもなくどこかへ行ったしまったのだ。
機関車はなんと目の前に置きっぱなし。
じっくり近くで細部を観察することができたのだ。





さらにそうして撮っていると背後からまた走行音が聞こえてきた。
振り返るとセメントタンク車を引っ張った貨物列車がやって来るではないか。
これが見たくてここに来たのだ。
心の中で快哉を叫びながら撮影。
一旦待機線に停車して、再び走り始め、走り去るまで見届ける事ができた。
駅外に出ていたら近くで見ることができなかったかもしれない。
なんともラッキーな巡り合わせだった。





駅から出る必要がなくなったので、その後やってきた電車に一本遅らせることなく乗れた。
後から考えても不思議なのが、車庫からやってきた機関車の行動である。
何のためにあそこに留置したのだろうか。
撮り鉄が来てるから撮らせてあげようと連れてきてくれたように思うのだが、さすがにそんな理由で機関車を動かしたりはしないよなあ。
そんな都合の良い想像を膨らましたりして、にんまりしたのだった。





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