山陽電車 東端から西端まで

2022-03-17 07:41:05 | その他旅行き
さて、関西で数ある梅の名所から、なんで綾部山梅林を選択したのか。
動機を残しておきたいので記しておく。
理由はふたつ。
ネットで調べていたら、この梅林の最寄駅は網干(あぼし)駅だとあった。
JRの西行きの新快速電車で網干行きというのがあったと思う。
網干ってどこだ?と大阪から西へ西へと地図をスワイプしていくと、神戸があって須磨があって明石があって、そろそろ着くかと思ったら加古川がやってきて、もうそろそろだろうと思ったら姫路が現れて、ええ?姫路より西なの?、とさらに左に行くと姫路のすぐ西に網干駅はあった。
もう少し行けば岡山県である。
そんなところにあったのか。
と驚いたのがひとつ。



もうひとつは最寄駅はJRの網干駅より山陽電車の網干駅の方が近かったこと。
山陽電車って阪神電車の大阪梅田駅まで乗り入れてるやつだったよな。
山陽網干駅は山陽電車の最西端の駅だった。
こんなに西まで山陽電車ってつながってたんだ。
と知ったのがもうひとつ。



それで阪神電車の大阪梅田駅から山陽網干駅まで通して乗ってみたくなった。
どれくらい時間がかかるのか調べてみると、姫路行きの直通特急に乗り、途中の飾磨(しかま)駅で網干線に乗り換え、併せて2時間くらいだ。
JRの新快速で網干駅に行くのと比べると40分くらい遅い。
でも料金はJRの1,690円に比して390円安い1,300円。
さらに1dayチケットが2,200円であって、往復で使えば片道1,100円だ。
て訳で時間はあるし、ゆっくりと片道2時間かけて山陽網干駅まで往復することにした。



大阪梅田駅で乗車時、座ることはできたが、先頭車両のかぶりつき座席には座れなかったので、文庫本を読んで時間を過ごすことにした。
平日の通勤時間帯だったが大阪から離れる電車だからかそんなに混んでいない。
途中読み疲れて早くも居眠りモードに移行。
明石海峡大橋をくぐるくらいで目が覚め、いつの間にか車内は空き空きになり、車窓を楽しめるようになった。
海が見えたりJRがすぐ隣を走っていたりして目に珍しい景色である。
どこの駅でだったか、かぶりつき席が空いたので移動、迫り来る前方ビューを楽しんだ。



山陽電車も車両の更改が進んだようで、記憶にある白地にオレンジラインの車両は数が少なくなっていた。
前に乗ったのはいつだったかな。
覚えていない。
かぶりついてからは時間の過ぎるのが早く、おやもう?と思う早さで乗り換えの飾磨駅に到着。



飾磨駅では一度改札を出て、すぐ隣にある車庫の様子を伺いにいった。
車庫の敷地の片面は道路に面していて、外から引き込み線が丸見えだったが、私が好きなのは暗い車庫の内側が見える角度。
問題のない範囲で敷地に近づきぐるっと一回りしたが、お好みの角度の場所はマンションやアパートが建っていて見ること叶わず。



飾磨駅に戻り、網干線で山陽網干駅へと向かう。
網干線は単線。
山陽網干駅まで6駅である。
沿線は民家の立ち並ぶ地方の町の風景が続く。
途中2箇所で列車交換する運行のようだ。
帰りに乗った時も2回だった。
山陽網干駅は1面2線のこじんまりとした終着駅。
駅前のコンビニで少し早いお昼を買い、綾部山梅林行きの臨時便バスを待つ間、バス停のベンチで食したのだった。