家光公のお墓

2012-10-24 23:08:34 |  ’12秋休み
'12秋休み その9

那須から東北道を南下、宇都宮から日光宇都宮道路に入り、日光東照宮を目指す。
日光ICで降り損ね、終点の清滝ICまで走る事になった。
最近あまり地図を見なくなっちまった。
道路の行き先表示を見て、この辺か、と適当に曲がり角を判断してしまう。
結果は大抵大間違い。
老化現象のひとつの現れだろうか。

そんな訳で日光山内を西側から見学する事になった。
西参道から山域に入る。
拝観受付所があったのでそこで共通拝観券1000円を購入。
みんなこれで入るのだと思っていたら、寺社毎単独でも入れたよう。
でも、複数見学するつもりなら共通拝観券がお得。
知らぬ内にラッキーした。

<共通拝観券>


さてまずは特に考える事無く輪王寺大猷院に入った。
家光を祀っているらしい。
仁王門をくぐるまでは赤い建物ばかりで、イメージ通り派手な所だなあと思っていた。
日光は今回初めて。
近くには何度も来ていたが、見るまでも無いとハッキリ言って価値を認めていなかった。
しかし門から奥へ入って行くと、沢山の大きな灯籠と苔むした石壁、細かな細工の門や楼が次々と現れ、いつの間にか撮影に夢中になっていた。
派手なんだろうけど時を経ており、豪奢だけど落ち着いた佇まい。
目の前も右も左も、歩く度一瞬の休む間も無く目を奪う対象が現れる。
この広さでこの被写体密度はこれまで訪れた先に無い。
恐るべし、徳川家。
恐るべし、家光公。
存在するもの全ての造りは手が込み、進む度に見える角度、配置が変わり、またカメラを向けたくなる。
ちょうど太陽が背後の山に落ちる間際で、光が差したり翳ったり。
様々な表情を見せてくれた。

<大文字草咲く石壁>


<夜叉門へ>


<鼓楼と灯籠>


<夜叉門と唐門>


<門の装飾>


拝殿内は撮影禁止(残念)。
壁も天井も天井からさがる装飾物も、視界に入るありとあらゆる物がコリコリに凝った造りで、まあすごかった。
東照宮はもっと絢爛豪華なんだろう。
皇嘉門を見て本殿横の通路に出ると、城壁かと思わせる高さの石壁に三方を囲われていることに気付いた。
ここは墓所なんだと再認識させる眺めだった。

<墓所を囲う石壁>


購入した共通拝観券の対象を見て回るのに、半日ではとても足りない。
なんとありがたい事に共通拝観券は2日間有効。
東照宮はまた明日だ。
このところ山に遊びに行かず、普通の観光地と鉄道ばかり遊び先に選択しているので、山には嫌われ、反対に一般観光地には愛されているのか…。
堪能した。