R152

2011-08-04 01:07:13 |  分割取得夏休み
3日目の旅の行程は帰るだけ。
宿泊した諏訪の宿で朝はゆっくりし、9時過ぎに出発しました。
この辺りから帰阪する時、高速を使ってさっさと帰るのはもったいないので、途中まで下道のドライブを楽しみます。
通常なら伊那谷西斜面の広域農道を使って南下し、松川の辺りで中央道に乗ったりするのですが、その道はGWに走ったばかり。
別の道で帰る事にしました。

諏訪市と茅野市の境目辺りから国道152号線が南に伸びてます。
桜で有名な高遠を通り、伊那谷の東側のひとつ山を越した谷を、さらに南へと通じています。
その谷の東側はもう南アルプス、という山深いところです。
高遠以南はずっと以前に一度通ったきりで、私の記憶には風景が荒涼としている印象が残っており、今回帰る日は台風が近づいていたので、ますます荒涼とした風景が見られるかもと、怖いもの見たさからこのルートを選択してみました。

茅野市からだと市の南にある山を登る坂道からスタート。
道はくねくねと曲がり上っていきます。
上り切ると高遠まで直線基調の下り坂。
交通量の少ない山村で快適に走れます。

高遠の町を過ぎてしばらく行くと、いよいよ風景が寂しくなります。
人家は無くなり、道路は谷底の山襞に沿って付けられています。
二車線でよく整備された道です。
どこにでもある山中の国道なのに、なんでこの道は荒れたイメージがあるのかと不思議に思ったのですが、理由が分かりました。
横を流れる川はよく水量が増すのでしょう。
広い川原は土砂や流木で埋まり、緑が無いのです。
山の斜面は木々で覆われているのに、視界に荒れた場所が入るとそれだけで印象が変わってしまうんですね。

いつしか快適だったワインディングロードは細い林道に変貌。
谷底を離れ、切り立った斜面に貼り付くように作られた道をつづら折れて上ります。
他に走っている車はほぼ皆無。
雨が降り霧が昇り、深山幽谷の雰囲気に満ちています。
ここで車が故障したら困るだろうな。
路肩が崩れ落ちてたらどうしようとか、余計な事を考え、登山で単独行してる時よりドキドキしました。

分杭峠を越えると谷はなだらかに。
雨は止み霧も晴れ、道の両側に平地があります。
それだけで、なんだかホッとしました。
しかし民家などまったくない山中に、なんでこんな道を作ったんでしょうね。
と思っていたら、民家が現れました。
こんな山中にすごいな、と思っていたら次々に家が見えてきました。
大鹿村の集落に入ったようです。

ここで今回の国道152号線のドライブは終了。
西へ向かう道に入り、松川ICへと向かいました。
今度は天気の良い日に来てみたいです。
どんなふうに雰囲気が変わって見えるのでしょうか。


旅はも少し続く。