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プチ夏休み

2016-08-24 23:57:45 | 山行
8月初め、年休を土日にプラスしてプチ夏休みをいただいた。
夏山に行こう、夏山に。
夏山でイメージするのは日本アルプスの稜線歩きだが、いろいろいろいろいろいろある理由から、日帰り登山になった。
あー、正確には前夜泊の一泊一日登山。
山は山梨県にある瑞牆山(みずがきやま)。
標高2230mである。



当然天気のいい日を狙って行った。
前夜泊した登山口の瑞牆山荘奥の駐車場は真っ暗で、ヘッドライトを消すと夜空に満天の星が輝いて見えた。
写真を撮ろうかと思ったが、広い駐車場には結構な数の先客が車を止めていて、シンと静か。
ガチャガチャやっては迷惑かと見るだけにとどめておいた。



翌朝は5時半に歩き出した。
上空は青空だが南西斜面を登るので朝日は差し込まず、青みを帯びた山道をゆく。
最初のうちは傾斜もなだらかで、サクサクと歩を進める。
程なく富士見平小屋を通過。
小屋前の広場は、ベンチで朝食を摂ったり、出発の準備を進める方でいっぱい。
奥に金峰山もあるからか、登山口からすぐのとこなのに人気の小屋みたいだ。



小屋を過ぎてしばらく行くと、道は下り坂となる。
降り切った天鳥川から再び上り。
ここからの上りは急斜面で、膝に手をついて登らねばいけない段差が頻出。
花崗岩の巨岩の横や下をヒーコラいいながら登る。
なかなかに体力を削がれる道だ。
登山道は幅が広く、急斜面で岩がちだからか一本の道は形作られにくいようで、網目状に直登するルート、回り込むルートが入り乱れていた。
上り下りのすれ違いのやり易い登山道と言える。



なんのマジないだか、花崗岩の大きな岩に木の枝を立てかけてあるのをたくさん見た。
太い丸太や細い小枝まで、いっぱい立てかけてある。
登山に来た巡礼者がお供えしているみたい。
あれだな、石を積んでケルンを作るような感覚なんだろうか。
急斜面を岩が転がり落ちないよう支えているように見えて面白い。



山頂到着は8時15分。
今回はお天気よく迎えてくれた。
左から金峰山、富士山、南アルプスに北アルプス、八ヶ岳と、真っ青な空の下、近く遠く峰々の稜線がくっきりと望めた。
こりゃあいい。
周りの上り終えた皆さんも一様にごきげんである。
山頂は巨大な岩上で、片側は垂直に切れ落ちて、下を覗くとあな恐ろしや。
すぐ隣にも巨石が屹立し、なかなか特徴的な山上だ。




八ヶ岳側に斜めに平らな場所があり、横になってしばし眠った。
日がさんさんと差していたが、標高のせいか暑くは感じず、上りの疲れも手伝って気持ちよく眠った。
いびきをかいてなかったろうか。
程よく眠って起き出し、お昼にした。
眠ってる間に雲が少し出て来て、富士山は見えなくなっていた。
新たに山頂に到着した方は少し残念そう。
でもまだまだ他の山々は青くくっきりと眺められた。
結局山頂には2時間もいた。
最長記録だな。
それだけ居心地が良かったということか。



下りは上りと同じ道を引き返した。
花はさほど多くなく、キノコの方がよく見かけた。
花の密度が一番濃かったのは富士見平小屋の周り。
マルバダケブキの黄色い花が咲き始めていた。
トンボが蕾に止まっていたので逃げないよう遠くから撮影。
しかしこのトンボ、結構近づいても一向に逃げようとしない。
調子に乗ってどんどん近づいて、大きく撮ってやった。
そして下山。
駐車場着は13:00だった。



今回の登山口は中央道から結構離れている。
途中山中の温泉地を抜けてさらに奥に入らねばいけない。
行きは夜で真っ暗だったから様子がよく分からなかったが、帰りに明るい中走ったらある事に気付いた。
林道は渓流の横を走り、駐車スペースも結構ある。
夏場の涼を得るのに日がな一日過ごすのに良さげな所だ。
なにも高度を稼がなくても涼しく過ごせる場所があるのではと思ったのだ。
問題は水辺でヤブ蚊がいるかどうかだな。


結果

2016-05-27 00:04:55 | 山行
私の持つガイドブックの大室山のコースタイムは6時間45分、標高差は1048m。
コースどおりのルートで歩いたので、最低1000mは上り下りできたはず。
北海道の大きな山に比べると少し短く低いが、まずはこれくらいでないとね。
まあもう一山登れる機会を持てるかどうか、週末の予定が微妙になってきたけど。



白石峠への道を登りながら、これまで本当に標高差1000mを超える日帰り登山をしたことがなかったか記憶を辿ってみた。
きっと体力的に厳しかったろうから、とても疲れた山行きを思い出してみた。
御嶽山と一回目の伊吹山、それに日帰りではないけれど苗場山がしんどかったかな。
下山の最後、登山口に到着直前の脚の疲れというか痛みが尋常でなかった。
ひざが反対に折れるのではないかと思え、ヒョコヒョコ歩くように車に辿り着いたっけ。
(大室山から帰った後、その時のコースを調べてみると、ちょうど標高差1000m前後だった。
歩いた経験はあったのね。



今回上りはとても順調に進み、大した疲れもなく山頂に到着。
テニススクールへの自転車通学で脚を鍛えてきた成果がこんなとこで現れたか?
問題はやはり下りだ。
私の脚は前面の筋肉が弱く、上記のしんどかった登山も脚が痛くなったのは下山時だ。
膝回りの筋肉が悲鳴をあげていた。
身体が前に倒れないようにするため、脚前面の筋肉が使われるのだろう。
体力的には上りより楽だが、体重を支えるのに筋力を使う。
自転車は脚の後ろ側の筋力強化にはなるが、前の筋肉は使わないんだろうな。
はたして、犬越路を過ぎ林内の比較的急な斜面を下っていると、スネの上部が痛くなってきた。
おっとっと、ちょっとペースを緩める。
幸いな事に急な斜面は程なく終わり、沢沿いのほぼ平坦な道になってくれた。
そのまま登山口まで無事到着。
疲れはしたが前述の膝が反対に折れるのでは、なんて痛みまではいかなくてホッとした。



よく整備された登山道だったからな。
北海道の標高差ある山は技術的にも中程度必要とあるので、サクサク歩ける山とは疲れ方が違うはず。
標高差1200mで2割増し、難易度が中程度に上がって2割増し。
合わせて今回の4割増しの疲れや痛みに襲われるのか…。
なんとか耐えられるギリギリの線かもしれない。
北海道の山ももう少し調べてみたら、私の体力脚力に収まる有名な山もあったり、車があれば林道を使えてコースタイムを短くできたり、と無理しなくても歩ける山の選択肢が増えた。
こちらも選択対象として検討していこう。


実行

2016-05-25 01:21:38 | 山行
大室山へは西丹沢自然教室から用木沢出合、白石峠、加入道山を経て登頂、犬越路から用木沢出合に降りてくるコースとした。
前日夜に家を出て、登山口手前の道の駅山北で車中泊。
周りが明るくなって起き出し、朝食を車中で食べた。
その間、目の前の道路を山の方へ車が次々と走っていく。
ここも人が多そうだ。
食後すぐに出発。
山村を抜け、程なく西丹沢自然教室に到着した。
荷物を降ろし準備をしていると、午前5時過ぎだというのに駐車スペースは、見る間に埋まっていった。
この後来る人たちはどこに止めるのだろう。



ところがあんなに人がいたのに、用木沢出合から白石峠まで誰にも会わなかった。
みんなどこに行ったんだ?
予想に反して静かな登山を楽しめた。
(後でお話しした人によると、檜洞丸でツツジが見頃らしく、みんなそっちに行ってるのだろうとのこと)



登山道は用木沢出合を越えてしばらくは傾斜も緩く、さくさく進む。
沢沿いを行くのだが、次々と大きな砂防堰堤が現れる。
コンクリート製のガッチリしたものもあれば、鋼材でどすこーいと土砂を受け止めている感たっぷりの古いタイプのものもある。
そのうち重さに耐え切れず押し切られそうである。
堰堤工事の時に作られたのだろう平地は、年若い広葉樹の二次林になっていて、もうすっかり自然に戻りつつあった。
自然復元のため植えられた木が、山の中なのに街の公園の街路樹みたく丸太でもって倒れないよう支えられている絵が、なんかシュールだった。
人工の滝を見つつ、木製の簡易な橋を渡り、左岸右岸を行ったり来たりして登っていく。



次第に傾斜がきつくなり、息を切らせて登るようになると、朝日が稜線を越えて林床に差しこんできた。
登山道の雰囲気がガラリと変わる。
撮影しては息を整え、撮り直す時間を省くため、一発必中を目指してシャッターを押したが、そういうのはやはりうまく撮れていなかった。
ようやく白石峠に到着。
ベンチとテーブルが据えられていたので小休止。
早くも鳴り出したお腹にカントリーマアムを振舞ってやった。



そこからは稜線歩き。
今回の登山で出色の行程であった。
カエデやブナの新緑が光を透す樹下を行く。
右に左にミツバツツジの赤紫が目を射り、心浮き立つ眺めだ。



道がまたいい。
両側に草が盛り上がり、人一人分歩く幅の土の道が緩くうねりつながっていく。
明るい草原の中に続く道みたいで、私の心の柔らかいところにある記憶と結びついたみたいだ。
とても素敵な稜線歩きができた。



しかし登山道は良く整備されていた。
そういった草原の道的な状態にない荒れかけた道や斜面には、木道や階段が至る所に敷設された上、雨水等で削れたのであろう部分には土嚢が置かれ、段差小さく歩けるよう至れり尽くせりな整備状況。
神奈川県ってお金持ちなんだなあ。
都市公園に遊びに行ってもそう思う。



途中稜線の道は見たことのある大きな葉っぱの群落で覆われている。
まだ花が咲いていなかったので分からなかったが、ガイドブックによるとコバイケイソウらしい。
も少し高山で咲くイメージがあった。
これがみんな花を付けたら壮観だろうなあ。
コバイケイソウの森だ。



山頂に到着。
平たい頂上は稜線の道がそのまま続いている感じで、樹々に囲まれ眺めは良くない。
段差に腰掛けておにぎりを食べ、大休止。
汗の匂いにハエとアブがうるさくまといついてくる。
風が吹き抜けるとハエを遠ざけてくれ、涼しさも運んで来てくれる。
パーカーのフードを被ってさらにタオルを被れば、羽音も聞こえず落ち着ける事を発見。
その状態で膝を抱いてしばし居眠り。



下山のコースの眺めも上りと同じ、つまり上りの眺めが逆に展開した。
明るい尾根道を下り、林内に入ると傾斜が急になり、麓が近くなると堰堤が並び、沢沿いに小さな橋で何度か沢を渡りながら下った。
沢の水がとてもきれいだったので、汗ばんだ手を浸し洗ってやった。
冷たさはさほど感じず、雪解け水ではないからなのだろうけど、その透明感からすると肩透かしを食った感が…。



用木沢出合からは行きと同じ道。
オートキャンプ場やバンガローが川沿いにずっと並んでいる。
朝は静かだったが、晴れの日の午後だ、家族連れやグループで賑わっていた。
テント脇で遊んでいるのを見ると、私もテントが欲しくなるのだが、さてどうするかな。


理由

2016-05-22 20:47:34 | 山行
日が長いと、日の短い冬と一日の長さとしては変わらないのに、なんか得した気がするのはどうしてだろう。
日中たっぷり遊んで帰宅し、スーパーに夕食を買い出しに行ってお店を出ても、まだ明るい。
休日の時間をたくさん手に入れれた気分だ。

さて、関東の山。
三つ目は丹沢山系の大室山にした。
標高1587.6m。
ここを選んだ理由…。



今年の夏休みは北海道の山を登ってやろうと計画中。
最初は再度東北地方の山を登るつもりだったが、あれ?今なら北海道に行けるんでない?、と気づいてしまった。
関東からなら愛車をフェリーに乗せて北海道に渡っても、向こうでレンタカーを一週間借りるより安くつく。
関西からでは移動時間とお金がかかり過ぎ、もったいなくてできなかったことだ。
私の許容範囲を超えていた。
車なしで巡る手もあるが、制約が大きくなるからなあ。



で、とりあえず北海道の百名山を調べてみた。
これまでノーチェックだった山々だ。
ガイドブックをひっぱり出してきて見てみると、そこには私の山行き選択対象から外すデータが並んでいた。
コースの標高差は千数百mあるは、コースタイムは7時間を超えるは、って山がほとんど。
過去、日帰りでそんなに歩いたことがあったろうか?
たぶん無い気がする。
北海道の山は標高そのものはさして高くはないのだが、本州の山のように観光地化されていないのか、登山口が麓にしかないようだ。
それで体力の求められるコースになる。
これはちょっと長丁場の山行きを経験しておいた方がよさそうだ。



ってことで標高差のあるコースを持つ近辺の山を調べてみた。
見つけたうちの一つが今回の大室山。
他にも二つ三つ見つけたので、行けるものなら夏休みまでに経験しておきたい。
今年の夏休みはまた一段と早く6月末にしたから、あと登れるのは一回くらいか。
脚を鍛えに行って脚を痛め、本番で登れないなんてことにならないよう気をつけねばね。


5月初旬に行くべし、1000m強の山

2016-05-08 22:36:01 | 山行
二日目は山登り。
群馬県と長野県の県境にある鼻曲山のさらに東にある剣ノ峰。
標高1429.6m。
少し軽めに…、いやだいぶ軽く剣ノ峰だけを霧積温泉側から往復。
標高約1000mから上り始めたので標高差400mほど、コースタイム3時間20分。

<斜面>


下界は新緑が眩しいが、標高1000m付近は芽吹いて少し経ったくらい。
樹々を透かして谷向こうの斜面が望める。
手前の若芽と下方に透ける新緑。
赤や紫から黄色橙緑色と、この時期の森は色とりどりだ。
木々の枝は横に広がる故、虹色の雲がたなびいているよう。

<落葉厚し>


足元は落葉の暑い絨毯がずっと続く。
フカフカで足にやさしい。
標高が上がると芽吹き具合も幼くなる。
落葉は茶色でそこに春は無く、日が陰ると冬の山を歩いているようだ。

<芽吹く木々>


このコースに難所は無し。
一ヶ所クサリ場があるが難度低くあっさりクリア。
山頂にもあっさり到着。
お天気良く北側の2000m峰が一望。
草津白根山、苗場山(いやたぶん手前の白砂山だな)、谷川岳、武尊山。
みんなまだ雪を被っていた。

<浅間山>


下山時、少し北側に伸びる枝道に入ったら、樹間から浅間山が見えた。
あとは行も帰りも途中の登山道から妙義山のギザギザした山姿がシルエットで望めた。
んー、お天気良くて良かった。
しかしなんで「剣」ノ峰なんて名が付いたのだろう。
そんなに鋭い山か?
山の形以外の言い伝えでもあるのだろうか。

<妙義山>



第一山目

2016-04-23 01:02:14 | 山行
さあ、いよいよ登山適期がやって来た。
関東の低山への攻勢開始である。
まず一山目はよく名前を聞いていた高尾山にした。
山頂に茶店があるって聞くし、そんなに難しくはなさそうなので、シーズン始めの足馴らしとしてよろしかろう。
それでどんな山か調べてみて驚いた。
なんと世界で一番登られている山だって。
年間260万人も訪れているってことで、大人気の富士山でも13万人くらいらしいから、すごい数字なんだなと認識。
しかもミシュランガイドの三つ星観光地でもある。
おみそれいたしました。



出かけたのは平日、休暇を一日とれたのでその日を当てた。
そんな人気の山だと、土日はあまりに人が多くて嫌になるだろうから、平日に登れてラッキー。
平日なら駐車場も混んではいるまいと車で出かけた。
通勤通学する人達を横目に街中をちまちまと走り、高尾山ICの直前から圏央道に流入。
長いトンネルを抜けたら視界いっぱいに新緑萌える山谷が広がった。
うーわ、なんだこれは。
なんでこんな眺めが目の前にあるのか、すぐには頭が理解してくれなかった。
さっきまでの街の風景からの劇的すぎる場面転換。
関東平野の端っこってほんとに街と山の境界なんだな。
山肌一面の真新しい緑は、芽をだし始めた街路樹の緑とその密度が違った。
一気にテンションアップした。



高尾山ICを出て谷筋の国道を行くと登山口の町があった。
思ったとおり駐車場には空きがあった。
荷繕いし出発。
開店の準備をする土産物屋の通りを進むと、ケーブルカーとリフトの山麓の駅があった。
遠足の小学生が列をなして駅舎へと入って行く。
高尾山を登るコースは複数あってどれを歩こうか迷ったが、やはり初めて登ることだし、1号路と名のついた表参道コースを行くことにした。
コース入口左に東海自然歩道起点の石碑が立っていた。
ここから大阪の箕面まで道が繋がっていると考えると、なにやら感慨深し。



1号路登山道は舗装されていて幅広で、登山道というより林道だ。
それでも植物の生い茂る法面には花が多く、スミレやムラサキケマンの花が目を引いた。
平日なのに登山者が多い。
さすが世界一。
足を止めて写真を撮っていると次々に背後を通過して行く。
平日だからだろうけど学生のグループの多いのが意外だった。
もっと年配の方々が多いと想像していたが。
1号路は表参道と名の付く通り、山中にあるお寺への参道だった。
上り坂の傾斜が緩くなると、リフトやケーブルカーの山上駅があり、茶店で賑わう道を進めば山門が現れる。
辺りはほぼ平らで、お堂や灯篭、杉の古木、歌碑なんかが次々と現れ、どこかの有名観光地の寺院みたいだ。



お寺は真言宗の一派の関東三大本山のひとつだそうで、立派な門と大きなお堂が鎮座する様は、なるほどと思わせる規模である。
山上にあるが、ケーブルカーを使えば上り下りする必要は無いから、登山というより寺社観光に来る人の割合も多いのだろう。
そこから少し行けば山頂で、山の眺めも楽しめるから、人気が出て当然か。
その山頂は平たく広い広場だった。
食事できる茶店と高尾山のビジターセンターがある。
ちょうどお昼時でグループで固まってご飯を食べているが、人数が多くてグループの境目が分からない状態。
すごいなあ。
山の上とは思えない眺めだった。



広場を行き過ぎると南西方向が開け、雪をかぶった富士山が望めた。
おー、これはいい眺めだ。
みんな自撮り他撮り、構図を工夫して写真撮影していた。
外国人の方も多く訪れていて、とても喜んでいた。
登山に当てた日がちょうどお天気よくて、富士山を見てもらえてよかった。
自分も数枚撮影し、一休みできる所を探した。
ビジターセンターの裏手にも小さな広場があり、そこは比較的空いていてベンチがあいていた。
登ってくる途中ですでにおにぎりを食べてしまっていたので 、代わりにチョコレートを食べてホッとした。
うーん、ホットコーヒーが飲みたいな。



地図を見るとこの先も登山道は続き、縦走が可能。
途中に桜が咲いてる所があるらしいので、そこまで行って引き返して来ることにした。
登山道は未舗装の土の道に変わり、ようやく山らしくなった。
こちら側にも茶店があり、道脇にはベンチもあり眺めもいい。
山頂からほんの少し足を伸ばせば、だいぶ静かにお昼が食べられる。
次に来ることがあるのか分からないが、覚えておこう。



尾根を行く道は広く、階段状に整備されている。
山腹を巻く道もあり、引き返して来る時に歩いたが、木々の間を歩く一番山らしい道だった。
人は少なくなるかと思ったがさにあらず、前から次々歩いてくる。
さすがにジーンズで歩いてる人はほぼいなくなり、みんなハイカーらしい格好をしていた。
山桜がそこここに咲いていて、も少し先へも少し先へと私を誘う。
一丁平という高台の展望台まで行って引き返した。



下山は稲荷山コースを下った。
ナイキのシューズに「タカオ」というモデルがあるらしい。
実物は見たことないが、高尾山みたいな整った登山道を短時間登るのに必要な機能に絞った軽量級登山靴らしい。
そんな靴で歩けるのならと、いつもの登山靴でなく、街履き用に使っている(それでもビブラムソールのゴアテックスブーティ)靴を今回は使ってみた。
確かに1号路を往復するならそれで充分だったが、一丁平往復で行動時間を長くし、稲荷山コースの木の根っこが網目模様に浮き出た道を歩いていたら、疲れが左足ふくらはぎにきたようだ。
少し痛めてしまった。
足馴らしのつもりが、ガッツリ歩いちゃったからなあ。
デコボコ道は底の分厚い登山靴がやはり楽である。




摩耶山山上

2015-06-12 06:21:49 | 山行
摩耶山山頂には程なく到着。
天狗石だか天狗岩だか、祀られた岩がある。
三角点もあったらしいが、まあこの辺が山頂ということで登頂とした。
少し下ると車道に出、バス停があった。
軽トラの荷台でたこ焼き売ってる横を通り、「掬星台(きくせいだい)」の広場に入った。
そう、ここにはロープウェイでも上れ、レストランもある。
日本三大夜景の一つ、神戸の夜景が楽しめる観光地。
ホントだ、夜に来たらキレイそう。



昔は自分の足で登った山頂に別の交通機関で行ける山にあまり食指は伸びなかったが、最近は山に登る目的が少し変質して来たので気にならなくなった。
今回は山上で時間を使うのだ。
そして下りはロープウェイを使うつもりでやって来た。
ああ楽チン。
ベンチでお昼にした。
広場には人がいっぱいだが、一般観光客よりハイカーの方が多くて少し意外な感じ。
日曜なのに遠足なのか体操着着た中学生の団体の姿もあった。



食事後、山上にある摩耶山自然観察園へ向かう。
アジサイがたくさん咲くそうだが時期が早かったようで、ほとんどが色付き白く小さかった。
それでもコアジサイはたくさん花を付けていて、彼女らが主な被写体になった。



自然観察園の中心部はアジサイ池。
池にアジサイが咲いてる訳では無いがそんな名がつけられている。
周りにアジサイが咲くからだろう。
池にはコウホネと思われる湿性植物が繁茂し、鮮やかな黄色い花を厚めの葉の間に覗かせていた。



グルリと園内を歩いて見たが、他には目立つ花はなく少しガッカリ。
アジサイは早いとしても他の花を見られるかなと思ったのだが。
また花期を外したかな。
最近、花を観賞に出かけるはいいが、遅かったり早かったりで最盛期にピタリ合うことが無い。
もう少し鼻を利かせねばいかんな。



写真はアートフィルターで加工してます。

大杉さん

2015-06-11 23:43:52 | 山行
摩耶山の旧とう利天上寺跡の石段を上る途中、左手少し外れたところに杉の大木があるとあったので行ってみた。
摩耶の大杉と呼ばれているそう。
細い道の先にとても太い幹回りの杉が見えてきた。
でも様子が少し変だ。
実は天上寺の大火災の時に炎を浴びて枯れてしまったらしい。
根っこの辺りは腐って樹皮が剥がれてきている。
しかし上の方は今でもその威容を誇っていた。
これだけ立派だと枯れても簡単には土に帰れないんだな。
姿のある内に見ることができて良かった。




意外な被写体に出会えた

2015-06-09 23:51:18 | 山行
日曜日は摩耶山に登った。
六甲山系の山で六甲最高峰の西側、神戸市灘区の北にある。
阪急電車で王子公園駅まで行き、歩いた。
山頂に摩耶山自然観察園があり、そこのアジサイが目当て。
下界のアジサイが見頃になったところだから、山の上はまだ早いだろうなと思ったが、予想通り早かった。
登山も目的半分だからいいのだが。
それより目的外のモノが撮影できて楽しめた。



さて、摩耶山。
駅から登山口までの住宅街がすでに上り坂だ。
ここに住んでる人は大変だ。
通勤で足腰鍛えられそう。
神戸高校の横手から少し上ったところの住宅街の外れに登山口はあった。



そこからさらに急になった石段の道を上る。
登山道脇にもアジサイが咲いてたりする。
この辺のはキレイに咲いていた。
なぜか鉄棒のある踊り場?があったりする。
近くの住人の方がちょっと散歩に登って、健康作りに利用されるのだろうか?
そのすぐ上にある展望台から神戸の町を一望。



登山道はよく整備され登りやすい。
階段状の場所も段差は大きくなく助かる。
麓から雑木林で杉や檜の植林帯など全くなく、都会近くの山もいいもんだ。
登山道脇に廃墟があった。
これは民家か?宿屋か?



途中、昔山中にあったというお寺の名残の仁王門があった。
お寺は火事でみんな燃えてしまったそう。
仁王門は残ったと解説板にあった。
修繕中の門をくぐると長い長い石段が現れた。
なんかすごい立派だ。
石段横の石垣も緻密に積まれちょっとしたものだ。



石段を上り切ると見晴らしの良い広い平地があり、火事でも燃えなかった石の灯籠やら手水舎の水受けなんかが点在している。
解説板が幾つもあり読んでみると、とう利天上寺の跡とある。
比叡山、高野山と並んで栄えたお寺で、最盛期は伽藍が300、3000人の僧を擁したそう。
全焼してしまった火事は昭和51年のことらしい。
昭和51年てチョット前じゃない。
もっと大昔かと思った。



そんな大寺があったんだ。
ちょっと驚き。
道理で石段や石垣が立派な訳だ。
何百もある建物がほとんど燃えたってすごかったろうな。
麓から見たら山が燃えてる様に見えたのでは。
実際、山火事にもなったのだろう。



山頂までの道の途中にも奥の院などのあった跡地がある。
ああ、そうか、途中にあった廃墟は参拝客を相手にする茶店とか土産物屋だったのだろう。
登山口の道標もそれらしい。
京都の愛宕山もそうだけど、街の近くの山も山岳信仰の場となることがあるんだな。
歴史を知る意外な山行きとなった。



あー、長くなったので続きはまた別途。


鹿が三匹

2015-04-25 00:07:51 | 山行
小塩山からの下山は勝持寺側に降りた。
下り終え駐車場に戻る前に、駐車させてもらったお礼に大原野神社にお参りした。
掲示された由緒を読むと、祭神は奈良の春日大社より分霊された春日神だった。
だから?なのか、手水舎で水を吐いているのは鹿だった。



うわあ、神前を護るのは狛犬でなく鹿だ。
多分雄の鹿と雌の鹿。
鹿って神使としてはイメージできるけど、神様を護る守護獣としてはどうなのかな。
神様を置いて逃げそうで心配だ。



そういえば、狛犬でない獣が神様を護ってる神社に過去何度かお参りしたことがあった。
珍しいものを目にした時の「おほほー。」って思う、新たな発見に似た沸き立つ気分。
鎌倉の佐助稲荷神社は狐だったし、京都の護王神社は猪だった。
それらを超える意外感を味わった。