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鹿児島県霧島アートの森

2025-05-13 06:28:08 |  巡る鹿児島
志布志港からはレンタカーで移動。
志布志港近くにはレンタカー屋さんはなく、最寄りはトヨタレンタカーの鹿屋店。
「電話」予約すると志布志港に配車してくれる。
ここから高速道路で霧島温泉方面へと向かう。
九州道の栗野ICで降りたくて事前に調べたところでは、都城志布志道路と宮崎道で霧島連峰の北側を通るのが料金もお安く時間もかからないルートだったが、レンタカーのカーナビで検索すると東九州道から九州道に入る西回りのルートしか表示されない。
自分の車にはカーナビが付いていないので使い慣れておらず別ルート表示の方法が分からない。
仕方なく言われるがまま少しだけ時間と料金のかかるルートを走行した。





霧島の一つ目の訪問先は鹿児島県霧島アートの森。
屋外にアート作品が展示されていて、それを歩いて見て回るのだ。
敷地の入口で草間彌生の水玉の花が出迎えてくれた。
駐車場に車を止めて入口のアートホールでチケットを購入。
なんと大人320円という安さ。





まずは腹ごしらえ。
アートホールにある眺めのよいカフェでパスタを食べた。
広々とした芝生の広場が広がり、アート作品が点在しているのが見える。
とても良い気候で、320円というちょっとした公園の入場料とさして変わらない金額で入れるなら、お昼を食べるためにお弁当を持ってきて芝生でお昼寝してもいい。
気持ちのいいところ。





食後、ガイドマップを見ながら園内散策した。
ゆるやかな起伏のある開けた芝生のエリアと、木漏れ日揺れる遊歩道が繋ぐ森林エリアが接している。
旅の前半のメインの見どころに据えたので、時間はたっぷり取っていた。
ゆっくりと全作品を鑑賞した。





個人的に面白かったのは「森の観測所」と「ベレシート(初めに)」。
「森の観測所」は樹々に埋もれた白い壁とベンチ。
白い壁が緑に染まり葉の影を映す。
自分一人しかいなければ、そこに座って読書でもしたくなる空間だった。





「ベレシート(初めに)」は錆びた鉄枠のトンネルを進んだ先に高原の景色が広がる仕掛け。
意外と高台にいたことを知る。





アートホールに戻ってきた。
屋内の展示室で見る作品もあるようだが、そちらはパスした。
再びカフェでコーヒーを飲んで一服。
カフェの隣の部屋は工作室で、その日はトートバッグに塗料を落としてマイトートを作るワークショップが開催されていた。


さんふらわあさつま

2025-05-11 12:02:23 |  巡る鹿児島
前に乗った別府航路で泊まった部屋はスイートルームだった。
今回はスイートは空いておらず、デラックスルーム。
さんふらわあの部屋の料金設定はなにか不思議で、デラックスとスイートを比べるとスイートの方が圧倒的に広いのに料金は大して差がない。
それなら広い部屋の方がいいよね。
まあそれでもベッド一つの部屋に比べればとても広々していて、デラックスでも充分贅沢だ。















夕食を食べるレストランの開店は出港時刻と同じ18:00。
それまで甲板に出て港の景色を見下ろした。





前回乗った時、こうすればよかったなと思ったことがある。
夕食をレストランで食べるなら、開店直後に入って窓際の席を確保すべしということ。
18時の20分前位にそろそろレストランに行こうとしたら船内放送でレストランが今開店したとお知らせがあった。
なんですとー。
待ち行列が長くなったので、早めに開店したのかな。
バイキングのチケットは券売機で先に買ってあったので、券売機の列に並ぶ必要はなかったが、レストランに入ると窓際の席がちょうど埋まった位の頃合いだった。
残念。
それでも窓際のひとつ内側の席を確保できたので、外を見つつ食事できたから良しとしよう。
大阪・関西万博会場の沖を通るので大屋根リングの側面を遠くに眺めることができた。





バイキングは一人2,000円。
料理の種類も豊富で文句のない値段設定。
酒類は別料金だが高くはない。
自分の感覚だとこうした周囲から孤絶した環境で提供されるサービスはお高い値段になるイメージがあるが、ほぼ市価と同じだった。
良心的値段設定でありがたいことだ。
前回飲み損ねたワインも、酒類の別売りカウンターを早々に見つけ、飲めて満足満足。







寝る前に甲板に出て夜空を眺めた。
周りに街がなく、満点の星空が見えるかと期待したのだが、甲板が明るいからかいくつかポツポツと見えるのみ。
三日月だったがお月さんが出ていて、そのせいもあったのだろうか。
自分のカメラで撮った月明かりの海の写真より、連れがiPhoneで撮った写真の方が写りが良くてショックを受けた。



外洋は結構揺れる。
別府航路は瀬戸内海を航行したからか、エンジンの振動しか揺れは感じなかった記憶がある。
志布志へは紀伊水道から四国沖を経由し太平洋を航行する航路。
外洋はやはり違うなあ。
荒れている訳ではないのにふうわりと下に上に右に左に不意に体が流れる。
酔っ払っているみたいだ。













船内の情報版に翌朝の日の出の時刻が書かれていて、間に合うよう起き出した。
連れを誘うが眠れなかったらしく行かないと言う。
仕方なく一人で甲板へ。
晴れていたが大気中の水分が多かったのか、山で見る日の出のお日様の色と違い面白かった。
















2025GWは鹿児島へ

2025-05-09 06:24:38 |  巡る鹿児島
今年もゴールデンウィークを利用して遠方へ旅してきた。
2日に年休をとって6日まで、4泊5日の日程で鹿児島へ。
行きはフェリーで帰りは新幹線。
フェリーは大阪南港と鹿児島志布志港を結ぶ「さんふらわあ」である。
2日の夕方に出て3日の朝に着く便で、4泊5日と言っても一日目はフェリー移動のみで、4泊4日と言った方がいいかも。
フェリーは2年前に熊本を旅した時に別府行きの「さんふらわあ」に乗って、九州を旅するのにいい交通手段と改めて認識した。
しかしこれに乗るためには早い準備が必要。
連れは枕が変わると眠れないタチで、知らない人がすぐ隣にいるような環境ではほぼ眠れない。
だから二人で一部屋となる数の少ない部屋を予約できないといけない。
旅行の企画開始が少し遅れたため、3日の便はすでにいっぱいだった。
お休み一日前の2日の便に空きを発見、なんとか予約が取れ旅程が成立した。
それでこの日程となったのだった。
旅の様子はまた分割記載していく。




はるのの

2025-05-01 06:26:17 | Weblog
ツツジの咲く季節となった。


















観光客の写真

2025-04-29 17:26:18 | その他旅行き


京阪電車で出町柳から三条へと下る。
KYOTOGRAPHIE、次の目的地は高瀬川のほとりに建つTIME'Sという建物。
安藤忠雄建築だそう。
ここで、マーティン・パーと吉田多麻希の作品を観る。



マーティン・パーの写真は世界の観光地を訪れる観光客を撮ったもの。
風光明媚な景観を楽しもうと来ているのに、そこには自分以外の観光客が溢れ、景色を観に来てるのだか、観光客を見に来てるのだかよく分からない状態なのを風刺している。
自分もこの内の一人だなあと苦笑い。



吉田多麻希の作品はシャンパーニュ地方の農園に滞在し、大地と生命の循環について考察し写真に落とし込んだもの。
プリントした写真を土に埋め、その後掘り出したものを展示していた。
作品を作成するのにかけた努力、向けた情熱のご褒美として遭遇したシャンパーニュの森からの贈り物(立派な牡鹿)との出会い。
その一瞬もモノにしている。



この二つの展示以外にSIGMAが保有する写真集を一般に開放する部屋が設けられていた。
一部の稀少品には手を触れられないが、ほとんどの写真集は手に取って閲覧可能。
年代順に並べられた国内・海外のたぶんそうそうたる顔ぶれの写真家達なのだろう名前が並ぶ様は壮観だ。
しかし昔からもし見つけたら見てみたいと思っていた写真家の名前が思い出せない。
背表紙の名前を見たら思い出すかもと順に読んでいくが、背表紙を眺めるだけで終わってしまった。




桝形商店街で憩う

2025-04-27 19:00:22 | その他旅行き
出町桝形商店街には出町座という雰囲気のある映画館がある。
この商店街を知ってからずっと気になっていた。
今回とうとう入館。
とても小さなスクリーンに座席は40席程。
映画を一本観て、一階のカフェで食事した。
カフェはカウンター席のみで食事のメニューは二品のみ。
出町座カレーというのを頼んだ。
ポテサラと飲み物が付いて1320円だったかな。
コーヒーは豆を挽いてくれて、一杯づつドリップしてくれる。
京都のカフェのコーヒーにしてはあっさり系。
冷めると酸味が現れて自分好みのタイプに分類できる。
空いていたのでゆっくり飲ませてもらった。
雑貨や本も売っており、厨房?の向こうには本棚がある。
食後、背表紙をチェックすると、映画関連とか、京都関連とか、他に何があったかな、とにかくなかなか偏った分野の本が並んでいた。
一般の本屋では自分好みの系統の本が見つからない人が、こんなところで運命の出会いをするのだろう。












髪の毛の写真

2025-04-25 06:23:44 | その他旅行き
KYOTOGRAPHIE、2つ目の鑑賞作品はレティシア・キィの写真。
出町桝形商店街が展示場所。
この商店街はこれまでも毎年のようにアフリカの若手現代アーティストの作品を展示してきている。
今回もアーケードの天井からいくつも吊り下げられていた。



作品は自身の長い髪の毛を使って色々なモノを型取り、関係する場所で自身を撮影したもの。
作品の説明を読むと、撮影は昨年の12月で、京都にやってきて二週間ほど滞在する内に撮ったそう。



ホテルで髪型を作り、撮影場所に出向いて撮るらしい。
とても奇抜な髪型をしているから当然撮影地までの移動の最中、とても注目を浴びたそうだ。
屋外で撮影した写真もあったから、どんな風に撮るのか現場を見てみたかったな。



アーケードだけでなく、商店街にあるKYOTOGRAPHIEの情報発信地であるDELTAでも展示していたようだが、残念ながらその日は休館日。
商店街にやってきたのは午前9時を過ぎた頃で、ほとんどのお店はまだ開店準備中。
人が少なくて撮りやすかった。



まだシャッターを下ろしたお店は、開店中は見ることのできないシャッターに描かれた何かが晒され、それを撮影できたのもいい。
もっと早い時間に来れば商店街を端から端まで見通せるかもしれないな。




京都の写真

2025-04-23 06:22:28 | その他旅行き
今年もKYOTOGRAPHIEの開催時期がやってきた。
また写真鑑賞に出かけよう。
お天気良い日、京都に行ってきた。
まず最初に見たのはJRの写真。
このJRとはフランスのアーティストの名前である。
始め展示場所のこともあり、鉄道会社のJRかと誤読していた。
展示場所は京都駅ビル北側通路壁面にあるという。
京都駅ビルの通路とあったので早合点してしまい、過去のKYOTOGRAPHIEで空中経路に展示されていたことがあったので、そこでの展示と思い向かったらそうではなかった。
京都駅の作品はいくつもあるのではなく、巨大な一枚ものの作品として駅ビル1階の外側にプリントされたものだった。
京都の人々のポートレートをコラージュして一枚に集約している。
今回のKYOTOGRAPHIEのテーマはヒューマニティ。
京都の人々それぞれの人となりが京都の街を作ってきた。
そんな写真なのだと思った。




記憶の沼から

2025-04-21 06:05:19 | Weblog



高取山城跡

2025-04-19 22:10:14 | 山行
今回登りにきた高取山は山上に城跡がある。
知ったのは山のガイドブックなので、そのことに詳しくは触れられておらず、ちょっとした石垣が残っているくらいと思っていた。
ところが土佐街道にあった観光案内所で手に入れた冊子を見ると、とても大きな山城で、城壁などがしっかり残っているようなのだ。
日本三大山城のひとつだという。
これで登って降りるだけでは収まらなくなった。
土佐街道の町並み見学でも時間を使ったのに、帰る時間が遅くなりそうだ。







五百羅漢遊歩道を出ると高取城跡の大きな石碑が立てられていた。
それでもまだただの山道でさらに進むと一旦車道に出る。
すぐ先に高取城の説明と城内の地図の説明板が立てられた入口があった。
駐車場はなく、数台の駐車スペースがあるくらい。
観光地として入場料を取るようなところではなく、入口にあるトイレは移動可能な簡易式のもの。
城内への道は舗装はされていないがきれいに整備され、車でやってきた人でも問題なく歩ける道だ。







斜面を上っていくと右手に早速石垣が現れた。
お城の下層は侍屋敷が建っていたと観光案内所で手に入れた城地図に書かれている。
さらに上っていくと一つ目の壺阪口門の跡があった。
当時の建物は一切残っていない。
残っているのは城壁だけで、壺阪口中門辺りからどちらを向いても石垣が見えるようになる。
なるほど、これはいい保存状態だ。







大手門を過ぎた辺りから曲輪に生えている木がやたら立派なのに気付く。
千年杉と名付けられた杉の木がどんと立っていた。
他にも過去に倒れた木なのか切り倒した木なのか、とても太い丸太が分断され転がっていた。
開けた場所だから日当たりよく、大きく成長したのだろうか。







二ノ丸に入る頃から雨が降り出した。
その日の天気予報は雨だったので雨具の用意をしてきていたが、朝からお天気よく、土佐街道を歩いているころ雲が広がったくらいで、雨は降らないでいてくれるのかと思っていた。
遠くで雷の音がする。
前日には同じ奈良県で落雷に中学生が打たれたニュースがあった。
ひどくなったら嫌だなあと傘を差して歩く。







二ノ丸から本丸へ向かう途中にある太鼓櫓と新櫓の石垣は昭和に修復されたもの。
そこを越え、ようやく本丸の虎口に到着。
ここまでいくつコの字型の桝形を通過してきただろうか。
とても強固な作りに感心する。
最後の本丸の虎口がこれまたすごい。
桝形が二つ連なっていると表現すればよいのか、まさにジグザグと迷路をいくかのような通路になっていた。







天守台には高取山の三角点があった。
確かにここが一番高いところだが、盛り土してる場所なのに良いのだろうか。
まあ高さの基準なだけだから、本来の山の高さと違っていてもいいのだろう。
天守台から小天守台へと本丸の端を歩いていたら雨が上がり日が差してきた。
途端に陰影ができ、周りの景色が変わった。
これはうれしい。
雨が降って来たからと退散せず良かったな。
しかしこれでますます下山の時間が遅くなる。
本丸をぐるりと回り、眺めを堪能し、ようやく下山する気になった。







日が差して雰囲気の変わった曲輪を撮りつつ大手門前まで降りてきた。
ここで壺阪口門からの道と、吉野口門からの道、ニノ門からの道が交わっている。
吉野口門への道は時間が無いので見るのを諦め、駅の方へ向かうニノ門への道を辿る。
地図で見る城内は南東から北西方向へ長く伸びており、今回入城した壺阪口門は南西にあるため、南東にある本丸に比較的近かった。
しかしニノ門は北西方向に遠く、城内からでるのになかなかの距離がある。
ニノ門までの石垣は低くなり、現れる頻度も少なく、ほぼ山道を歩いているのと同じ感じになった。







途中、道を外れて国見櫓があったという場所へ寄り道。
国見という名前が付くだけあってよい眺めだった。
ニノ門を少し下がると猿石がある。
明日香の遺跡から持ってきたのでは無いかと言われている。
一升坂とか七曲りと名付けられた道を下って行くとこちら側にも大きな石碑があり、山道は終わり。
あとは車道をずんずん下って土佐街道へと戻った。