万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1614 九月の1474

2015年01月14日 | 万葉短歌

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万葉短歌1614 九月の1474

九月の その初雁の 使にも
思ふ心は 聞こえ来ぬかも  桜井王

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ながつきの そのはつかりの つかひにも
  おもふこころは きこえこぬかも

桜井王(さくらゐの おほきみ)=「長皇子の孫。高安王(04-0625)の弟。聖武天皇のまたいとこ。史書には遠江守任官の記事は見えない。天平三年(731)正月従四位下。のちに大原真人の姓を賜る。奈良朝風流侍従の一人。歌は20-4478ともども短歌二首。」
【編者注】題詞は「遠江守桜井王奉 天皇歌一首」。「秋相聞」三十首(08-1606~1635)の第9首。「天皇」は聖武(08-1539歌)。
【訓注】九月(ながつき)。初雁(はつかり=始鴈)。思ふ心(おもふこころ=念心)。