ポジャギアートYangja-pang

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中オモテ(?_?)

2012-04-08 22:23:00 | ポジャギ2012
昨日ほぼ一日取り掛かっていた作業が
まったくの徒労というか無駄であったことが分かり、がっくり(T_T)
おまけに今日は朝から野暮用でドタバタ……
こんな日はせめて美しいモノでも眺めようと
夜になって昔のスクラップをひっくり返していたら、
宮廷衣裳の復元などを手掛けておられた
故・崔福姫さん特集した雑誌の切り抜きが出てきました。
その特集の一部に、「チェさん直伝、ポジャギとヌビの縫い方」という
これだけで縫えるとはとても思えない記事が掲載されているのですが
(ここだけの話、間違った記述もけっこうアリ(^_^;)
その中にあった折り重ねはぎの方法に、今頃になって目が点に!



写真ではわかりにくいのですが、
よっく見ると、布を「中オモテ」に合わせているのですよ。
ポジャギの縫い方の基本は「外オモテ」にありと思い込んでいた私メですが
実際に試してみると、これが実にやりやすい!(^^)!

まず、2枚の布を3ミリ程度折り曲げ、↓のように重ねます。
下側(茶)のほうをどれくらい曲げるかで、縫い代の太さが決まります。



下側(茶)の布を上側(緑)の折れ線に沿って外側に折り、
そのまま、巻きかがりはぎで縫い合わせます。つまり、中オモテ。
ちなみに、ふだん私メは、この時点で外オモテにしています



さらに、下側(茶)の布を上側(緑)のほうに倒し、
それに合わせて上側の布を折って巻きかがりはぎします。
上側の縫い代はギリギリに切ってしまってOK。



出来上がりは、ごく普通の折り重ねはぎ。



聞くところによると崔福姫さんは、定規やヘラを殆ど使わず
折り目も爪だけでつけていらしたそうです。
これはまさに、そのような匠の技があってこその方法ですが
モシに関する限り、目勘定がつけやすい、
私メにとってはまさに修得しがいのある方法です。
崔福姫さんのポジャギには、カーテンほどの大きさのムジゲポや
どう考えても、定規で測らなければ合いそうにないデザインもありますが、
それらをすべて目勘定と指先の感覚だけで作っておられたとは……

それにしても、10年近くも前の切り抜きに、
このよ~な示唆に富む記事があったというのに
いったい、これまで私メは何を見ていたのでしょうか。
反省……(+_+)