ポジャギアートYangja-pang

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音から入るデザイン

2006-08-26 09:39:58 | ノンジャンル
ちょっと必要があって、
シュルレアリズム関連の本を眺めています。
今となっては、こんなもん読み通す根性はないので
(10代の頃はどっぷり浸ってたんですよ、恐るべきことに(@_@)
あくまでも「チラ読み」ですが。
ご存知のとおりシュルレアリズム(超現実主義)とは
人間の潜在意識の中にあるイメージを引っ張り出そうという
「怖いもの見たさ&よせばいいのに」系芸術運動ですが、
まあ要するに悪い夢でも見てるようなものと思えば
間違いありません。

しかし…やはり帝王アンドレ・ブルトンの著作には、
相変わらずそそられるフレーズが溢れておりますな。
「鏡のない部屋の中で浴槽に浮かんでいる思考」なんて、
かなり使えそうなイメージではありませんか。

そのような思考回路で、最近の韓国アートを眺めると
かの国のデザイン感覚も、言葉(というか音)から導き出されるものが
かなり多いのではないかと思えてきます。
ハングルのタイポグラフィーは、
平仮名・カタカナ・漢字・ローマ字が混在した日本語とは
比較にならないほど美しいレイアウトを構成できますが、
意味より先に音が目に入ってくる感覚、たぶんこれは、
漢字に慣れた私達にはちょっと想像つかないんじゃないでしょうか。
映画も、視覚ではなく言葉から入っていくと
見えないものが逆に見えてきたりする。
なるほど詩の国なのだなあと…妙に腑に落ちたりして(^_^;)

だからって、こういうの好きかと聞かれると
とても困るんですけど…
(実は、サルバトール・ダリ絡みの仕事をしなければならないんです)


「記憶の固執」(柔らかい時計)

(Persistance de la memoire)1931年
The Museum of Modern Art