A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

人は迷いが出た時、自分で悩むか・・・・それとも友人と語り合うか

2011-08-19 | MY FAVORITE ALBUM
Friends / Chick Corea

これは、きっと永遠のテーマだと思う。最終的にどうするか判断するのは自分の責任だが、自分で納得のいく結論が出せれば後悔することは無い。しかし、「そんな事なら早く相談してくれれば良かったのに」と後から友人に言われることもある。その時、友人が大事なことを思い知り、後で後悔することに。人生何度かの転機にはこのような状況が訪れる。

自分も、手掛けた仕事の集大成をするのに、会社を辞めるか辞めないかで迷ったことがある。結果的には中途半端な辞め方をして結果は失敗。会社にも迷惑をかけたし、自分の仕事を成就することはできなかった。それ以降、表舞台を歩くことはなくなったが、裏街道人生もまた楽しい。それも人生と割り切って前向きに毎日を楽しんでいる。

さて、ウディーハーマンにオーケストラの曲とアレンジを提供したチックコリアだが、実はその年にあの大成功を収めたリターンツーフォーエバーを解散した。あの有名な「かもめのジャケット」は時代を代表するアルバムにもなった。メンバーは入れ替わったものの、ラテン風ともスペイン風とでもいうか、独特の「チックコリア節」の演奏はフュージョンといっても一味違った世界を提供してくれた。
バンドを解散しても器用なコリアなので、ソロもいけるし、オーケストラもあるし、バンドを解散したチックが次に何をしてくれるのか興味津々だった。

そんな時に、昔の仲間と作ったアルバムがこのアルバムだ。その名も“Friends”。旧友たちとの久々のセッションだ。ジョーファレルも参加しているのでRTF風の演奏もあるし、自分の大好きなジャムセッションアルバム”Jazz for a Sunday Afternoon”でのピアノプレーを思い起こされるようなストレートなジャズの演奏もある。きっと次の構想が毎日頭を巡っていた時、友人と思いっきり昔話を語り明かしたような気持ちだったろう。何の作意も無く、迷いも無く、その時のチックの素直な気持ちがストレートに出た演奏が聴ける。もちろん、そこに付き合った仲間たちも。新たなスタートになる名盤ではないが、チックにとって人生の節目における名演だ。




1. The One Step
2. Waltse for Dave
3. Children's Song No. 5
4. Samba Song
5. Friends
6. Sicily
7. Children's Song No. 15
8. Cappucino

Chick Corea : Arranger, Composer, Fender Rhodes, Liner Notes, Piano, Piano (Electric), Producer
Joe Farrell : Flute, Reeds, Reeds (Multiple)
Steve Gadd : Drums, Percussion
Eddie Gomez : Bass, Bass (Acoustic)

Bernie KirshEngineer

Friends
クリエーター情報なし
Polygram Records
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